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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2022.10.24 Mon

Woodford Reserve Old FashionedOkushibu Fashioned

鈴木 敦さん(THE BELLWOOD)東京・渋谷


鈴木 敦さん(THE BELLWOOD)によるウッドフォードリザーブ オリジナル オールドファッションド「Okushibu Fashioned / 奥渋ファッションド」をご紹介します。

Okushibu Fashioned
レシピ
・ウッドフォードリザーブ 45ml
(きな粉とよもぎをインフューズしたもの)
・アンゴスチュラビターズ 1dash
・和三盆シロップ 1tsp
・オレンジピール
・麩菓子
つくり方
グラスにアンゴスチュラビターズと和三盆シロップを加え、ウッドフォードリザーブを注いで混ぜる。氷を入れてステアし、オレンジピールで香りづけ。最後に麩菓子を添える。

味わいを調節するのは
よもぎの苦味、麩菓子の甘味

鈴木 敦さんインタビュー


葛飾愛あふれるオールドファッションド
僕が生まれ育った東京葛飾区の柴又は、草団子をはじめ和菓子が有名です。だから、よもぎときな粉をウッドフォードリザーブにインフューズした和のオールドファッションド、「奥渋ファッションド」を考えました。そしてもうひとつ欠かせない要素が麩菓子です。子供の頃は駄菓子屋さんがたくさんあって、僕もよく食べていましたから。「奥渋ファッションド」は僕の葛飾愛が詰まったオールドファッションドです。

素材によって変化する懐の深さ
オールドファッションドは苦味と甘味を楽しむカクテルですが、「奥渋ファッションド」の場合、よもぎが苦味のパートを担っています。ウッドフォードリザーブは、ボディがしっかりしているのに口当たりがまろやかで舌がしびれるような荒々しさもないし、蜂蜜を思わせる甘い香りや、リンゴなどのフルーツの香りもします。これだけでも十分完成されているのに、カクテルベースとして合わせる素材の存在感をきちんと出してくれるので、よもぎの個性もしっかり表してくれるんです。
オールドファッションドは角砂糖を溶かして甘さを調節しますが、「奥渋ファッションド」は麩菓子で調節します。ひと口飲んで、ひと口齧る。麩菓子の黒糖感がすごく合うんですよ。口の中でよもぎの苦味と麩菓子の甘味が合わさり、和菓子と駄菓子の融合を実感できます。

オールドファッションドはひとつの旅
オールドファッションドは、ゆっくり氷を溶かして飲みはじめから飲み終わりまで味わいの変化を楽しむもの。一杯のカクテルで移り変わりを楽しめることから、「オールドファッションドはひとつの旅のようなもの」と表現した人がいました。人それぞれにこだわりや思い入れがある。そういう特別な魅力がオールドファッションドにはあると思います。

鈴木 敦(すずき あつし)
24歳で単身ニューヨークへ。名バー「Angel’s Share」でバーテンダーとして勤めた後、ロンドン、カナダで研鑽を積み2013年トロントで開催された「Buffalo Trace Cocktail Competition」で優勝。2017年「CHIVAS Masters」でも世界大会優勝を果たす。2020年に「THE BELLWOOD 」をオープン。


THE BELLWOOD
東京都渋谷区宇田川町41-31
奥渋谷、通称“奥渋”で親しまれる宇田川町にある「THE BELLWOOD」は、100年前の東京で流行した「大正モダンなカフェー」がコンセプト。現代の解釈でつくった和洋折衷のカクテルが楽しめる。


   

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