2022.08.4 Thu
バカルディで楽しむサマーカクテル
in Bar LIBRE GINZA（後編）
バカルディ クアトロ、バカルディ エイト編今年6月、突如、銀座の地下に現れた「ジャングル」をコンセプトにしたバー「Bar LIBRE GINZA」。今回は、「バカルディで楽しむサマーカクテル in Bar LIBRE GINZA」と題し、オーナーバーテンダー清崎 雄二郎さんに、暑い夏にこそ楽しみたい、サマーカクテルをおつくりいただきました。バカルディ スペリオール、バカルディ ゴールド、バカルディ クアトロ、バカルディ エイトの4アイテムについて、それぞれの特徴を活かした清崎さんおすすめのカクテルを前後編の2回に分けてご紹介します。後編となる今回は、世界的に注目が高まっているエイジドラムの魅力に迫るバカルディ クアトロ、バカルディ エイト編です。
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エジドラムの楽しみ方とは
余韻が長く、樽由来の香ばしさやフルーティ感があるエイジドラムはストレートやロック、ショートカクテルでゆっくりと楽しめるのが魅力。爽やかな口当たりのモヒートやダイキリ、キューバリブレといったスタンダードカクテルをエイジドラムで作ると、まろやかな一杯に変化します。クアトロなら、紅茶＋スパイスの組み合わせを是非試して頂きたいですね。スパイスを用いる際には、ペストルで潰さなくても溶けやすいパウダーが便利です。エイトはコーヒー＋クリームの組み合わせで、アイスでもホットでも「アイリッシュコーヒー」のベースに。個人的にクアトロはブレンデッドスコッチ、エイトはバーボンやブランデーのようなニュアンスを感じます。それぞれをベースにしたカクテルに応用してみると良いかもしれません。
また、エイジドラムのロックとチョコレート系のペアリングも抜群です。カカオニブやオランジェットをつまみながら、少しずつロックに手を伸ばしてみてください。カカオニブの苦味や酸味、香ばしさ、オランジェットの爽やかなオレンジの香りと甘味、ほろ苦さがエイジドラムと絡み合い、その風味をより高めてくれます。
清崎さんに訊く「バカルディ クアトロの味わいの特徴と魅力」
寒い季節にはホットティーで割って蜂蜜を加え、シナモンやクローブを浮かべれば香ばしいホットカクテルになります。また、モヒートやラムネグローニのベースに用いると、深い甘さを感じる一杯に。ちょうど良い熟成感で、ストレート、ロック、ハイボールといずれにも適した汎用性の高いラムです。
テイスティングノート
香り：フルーティー（ライム・バナナ）
味わい：ライトで甘い、ココナッツ
余韻：ほんのり甘く、スムース
バカルディ クアトロのおすすめのカクテル
ティートニック
紅茶と好相性のスパイスを合わせ、バニラシロップでクアトロに感じるバニラ香を強調させてふくよかな味わいに。さらに、トニックウォーターの爽快感と苦味がカクテルを立体的にしています。スパイスは、クローブやカルダモンを用いても。アールグレイのほかに、ダージリンを使ったティートニックも美味しいですよ。
レシピ
・バカルディ クアトロ / 30ml
・レモンジュース / 5ml
・バニラシロップ / 10ml
・アールグレイティー / 40ml
・シナモンパウダー / 2振り
・トニックウォーター / 適量
（ガーニッシュ）
スペアミント / 1枝
つくり方
トニックウォーター以外の材料をシェイクして、氷を入れたタンブラーに注ぐ。トニックウォーターを加えて軽くステアし、スペアミントを飾る。
清崎さんに訊く「バカルディ エイトの味わいの特徴と魅力」
それから、スイートベルモットとの相性が良いので「マンハッタン」や「ネグローニ」でそのフレーバーが活きますし、スペリオールをベースにした「モヒート」にフロートするといった使い方も。ひと口目で、甘く濃厚な香りが広がります。
テイスティングノート
香り：フルーティー（ライム・バナナ）
味わい：ライトで甘い、ココナッツ
余韻：ほんのり甘く、スムース
バカルディ エイトのおすすめのカクテル
エスプレッソマティーニ
エスプレッソマティーニをはじめとしたコーヒーカクテルは、いま流行っていますよね。コクのあるバカルディ エイトをベースに作るなら、コーヒーはライトなタイプを選ぶことをお勧めします。ハニーウォーターの甘味はボリューム感、塩は全体の味わいを引き立てる役割。ふわっとした泡が作れるよう、充分にシェイクしています。
レシピ
・バカルディ エイト / 30ml
・エスプレッソ（デカフェ） / 1ショット
・ハニーウォーター（蜂蜜とお湯を1：1で混ぜたもの） / 10ml
・塩 / 1つまみ
（ガーニッシュ）
・コーヒー豆 / 3粒
つくり方
材料をシェイクして、カクテルグラスに注ぐ。コーヒー豆を飾る。
清崎 雄二郎（きよさき ゆうじろう）
東京ドームホテルのメインバー「BAR2000」の立ち上げに携わる。その後、神楽坂「喜えん」にて店長として立ち上げから10年バーテンダーとして携わり、2011年に自身の店、池袋「Bar LIBRE」を開店。2021年には会員制バー、池袋「NoLIMIT」を開く。「バカルディ・マルティニ・グランプリ世界大会2008」優勝、イタリア・トリノでの世界大会出場。2015年「ディアジオ ワールドクラス2015日本大会」ファイナリスト、シグネチャー部門優勝。2015年にフランスで開催した「ヘネシーミクソロジーコンペティション」に日本代表として出場し、世界大会優勝。その他、受賞多数。バーやレストランのコンサルティングやホテルスクールの講師も勤め、多岐にわたって活躍。
Bar LIBRE GINZA
東京都中央区銀座1-6-6 ARROWSビル地下1階
03-6263-0560
公式Instagram
https://www.instagram.com/barlibre_ginza/
「銀座の地下に潜む秘密のジャングル」をコンセプトに、2022年6月オープン。コーヒーやハーブ、ボタニカル、スパイスなどさまざまな素材を用いた8種類のシグネチャーカクテルをメインに、約300種類のお酒が楽しめる。店内に配された熱帯植物や天井に広がる星空が、まるでジャングルにいるようなシーンを演出。15時からの営業で、夕食前の１杯にも立ち寄れるようアペリティフカクテルも豊富に提供している。
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インタビュー・文 いしかわあさこ
バーとカクテルの専門ライター。ウイスキー専門誌『Whisky World』の編集を経て、フリーランスに。編・著書に『The Art of Advanced Cocktail 最先端カクテルの技術』（旭屋出版）『バーへ行こう』『ウイスキー ハイボール大全』『モクテル & ローアルコールカクテル』（スタジオタッククリエイティブ）などがある。2019年、ドキュメンタリー映画『YUKIGUNI』にアドバイザーとして参加。愛犬の名前は“カリラ”。
