2022.10.28 Fri
ブッシュミルズ ブランドアンバサダー就任記念インタビューブッシュミルズの絶対的な価値の理解は
何よりブランドの背景を知ってもらうこと
宮地 信吾さん(TWO ROOMS GRILL | BAR/表参道)私にとってウイスキーの原点
宮地 信吾さんインタビュー②
宮地さんとブッシュミルズとの出会いはいつですか。
私がバーテンダーとしてカウンターに立ち始めてからしばらくして、ウイスキーに詳しい先輩にバーへ連れて行っていただいた時のことです。それまで私は、様々なバーに訪れてはカクテルばかり飲んで勉強していました。そんな私に先輩はウイスキーの魅力を話し始め、ウイスキーはまずはストレートで飲んでテイストを感じた方が良いと教えてくれました。そして、ブッシュミルズのシングルモルト10年をオーダーしてくれました。ひと口味わってみると、とてもフルーティーな印象と余韻に残るシルキーな質感、バニラやハチミツのような甘味が口中に広がるのを感じました。それ以降、様々なウイスキーを飲むようになり、ブッシュミルズは私にとってウイスキーの原点のような存在となりました。そして今、そのブッシュミルズのブランドアンバサダーになれたことに、運命を感じています。
やはり400年もの長い歴史をもつプレミアムウイスキーであるということです。しかしながら、その絶対的な価値がまだ日本国内において知れ渡っていないということも事実です。価値を知っていただくためには、我々ブランドアンバサダーがイベントやメディア、SNSなどを通して多くの方にまずは「飲んでみよう」と思っていただけるよう努めていかなくてはなりません。
また、様々なお酒中でも、ウイスキーは特にブランドの持っているストーリーを知ることで興味や感心を抱き、味わいの感じ方や受け取り方が変わってくるお酒だと思います。ブッシュミルズの場合、歴史や伝統的な製法、素材へのこだわり、代々続くクーパーや樽選び、そしてブレンダーの力など語り尽くせないストーリーがあり、それは他のアイリッシュウイスキーにはない大きな価値です。ブッシュミルズのファンをより増やしていくにはその価値を知ってもらうことが重要だと考えています。
先にも述べましたが、やはり上質なモルトと豊かなバリエーションの樽熟成です。シングルモルト10年にはバニラやハチミツなどの上質な甘味にとてもきれいなフルーティーな酸味が余韻に残ります。そして12年、16年、21年になるとスパイス感のあるフルーツやローストしたナッツ、濃厚なチョコレートといった奥深いテイストがとても印象的です。また、シェリー樽からくる複雑な酸味とコクがブッシュミルズの大きな特徴となっているのではないでしょうか。
世界最古のウイスキー認可蒸溜所であるからこその強みは何と考えますか。
ブッシュミルズは、アイリッシュウイスキーの中でもシングルモルトにこだわり続けている伝統と、それを裏付ける確かなクオリティにあると思います。私はそのクオリティからスコッチウイスキーのファンの方々にも必ず満足していただけると感じています。上質なモルトと多くのバリエーションの樽熟成からくる深みのある余韻は改めてブッシュミルズの魅力だと感じさせてくれます。
宮地 信吾(みやち しんご)
グランドハイアット東京「オークドア バー」でバーテンダーとしてのキャリアをスタートさせ、ヒルトン成田「テラス&テラスバー」、コンラッド東京 バーラウンジ「トゥエンティエイト」で研鑽を積む。2022年「TWO ROOMS GRILL | BAR」(表参道)にバーマネージャーとして勤務。レストランを併設した同店で料理とカクテルのペアリングを積極的に提案する。ソムリエの資格を持ち、ワインへの造形も深い。様々なカクテルコンペティションに出場し、高い成績をおさめている。