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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2023.03.20 Mon

Woodford Reserve Signature Cocktailsローズの香りを飲むレモネードで
アメリカの広大な大地を想う

手塚 景子さん / BAR dilly dally

PR:ブラウンフォーマンジャパン

15人の女性バーテンダーに訊く、バーテンダーストーリーとシグネチャーカクテル

2022年 バータイムズは、20人のトップバーテンダーがつくるウッドフォードリザーブのオールドファッションドをご紹介する「Old Fashioned Original Cocktail」を実施。大きな反響をいただきました。第二弾となる2023年は、オールドファッションドに限定せず、それぞれの個性を活かしたシグネチャーカクテルをテーマとした企画「Woodford Reserve Signature Cocktails」を展開いたします。さらに、本企画では、ウッドフォードリザーブがブランドテーマに掲げる〈女性の活躍〉に関連して、15人の女性バーテンダーのストーリーに注目します。カクテルについてだけでなく、バーテンダーという仕事を選んだきっかけ、その魅力や難しさ、これからの目標など、バーテンダーとしてのストーリーもじっくりとお訊きします。


「信じられないくらいおいしいジントニック」と出合い、本格的にバーの道へ


小路のビルの5階。エレベーターを降りたら、階段を上ること数段。壁に掛かる指差しに沿って扉を開け、さらに小さな回廊を伝って店内へたどり着くと、大きな窓に都心の夕景が広がる。開放的な空間である。禁酒法時代の隠れ酒場を思わせるロケーションとのギャップに心は弾む。ここを目指さないとたどり着けない穴場感は、「道草を食う」の意を込めた店名にぴったりだ。
バーの立ち上げから取り組んできた手塚景子さんが、飲食業の世界に入ったのは21歳のこと。不動産業に就き、ホテルのようなサービスアパートメントで接客業の基礎を学ぶも、自分にとって「一生を賭けて売りたいものは何か」の答えを模索し始める。

「アイリッシュパブやダイニングバーで働いていたある日、たまたま連れて行ってもらったオーセンティックバーで、信じられないくらいおいしいジントニックに出合ったんです。その一杯で、本格的にバーテンダーになろうと決めました」

手塚さんは、アイリッシュパブをはじめ、ハワイアンキッチンやオーセンティックバーとアルバイトを掛け持ちし、いろんな街でさまざまなスタイルを学んできた。次第に、自身が「茶色い酒が好き」ということに気がつき、東京・新宿のウイスキーバー「Bar ARGYLL」に入社する。

当時の師匠の言葉「ウイスキーをより理解するには、違う種類のお酒を知る事も大切」を実践すべく、テキーラマエストロやラムコンシェルジュといった資格を取り、積極的に多彩なラム酒も味わった。気がつくとどっぷりとラム酒にはまり、ついには東京・吉祥寺のラム酒専門バー「BAR SCREW DRIVER」で7年にわたって働くこととなる。

お客さまのストライクゾーンとお酒をマッチングできたときが喜び


ライフステージの変化から、一度はバーテンダーの仕事を離れて今後の展望を考えていた際、かつて働いていた
「Bar ARGYLL」の師匠と再会の機会に恵まれた。その時、話題に挙がったのが「BAR dilly dally」の立ち上げだった。

「物件を決めるところから携わりました。うれしいチャンスをいただき、ウイスキーとラム酒の入り口のバーになりたいと思っています。カクテルをつくる際も、ベースのスピリッツの存在感が映えて、ストレートで味わうことにも興味を持ってもらえるよう意識しています。バーテンダーの醍醐味は、お客さまのリアクションがとても近い距離で確認できること。バックバーに並ぶどのお酒も私がつくったものではありませんが、お客さまの趣向や気分、シチュエーションなどに合わせて、その時一番よいものを一緒に選んでマッチングするのが仕事と思っています。うまくストライクゾーンを当てて、感動を共感できる瞬間が何よりハッピーです」

手塚さんの目標は、「おばあちゃんになってもカウンターの中に立ち続ける」ことである。

「そのためには、お客さまに長くお付き合い頂くことも必要ですし、これからバーに通い始める若い世代の方にも愉しんでいただけるバーテンダーになりたいです。女性はライフステージや体調がどうしても変わっていきますから、私らしい続け方を探しているところです」

現在、バーでは夜からの営業開始にこだわらず、土曜日、日曜日、祝日は15時から営業を始めている。幸い、このバーにはベランダにテラス席が設けてある。それもこの物件の決め手だった。まだ明るい時間からテラスでカクテルを味わえることは、飲み手にとっても新しい選択肢となる。爽やかな光のもとで味わうハイボールやミントジュレップは、さぞ気持ちよく飲めることだろう。

手塚 景子さんにとって、ウッドフォードリザーブとは

手塚さんは、バーボンウイスキーについてひと言で表現するなら「香ばしい存在」だと言う。

「コーンやライ麦由来の香ばしさと、新樽をチャーした香ばしさは、バーボンウイスキーならではの親しみやすさがあり、ワクワクした気持ちになるお酒だと思っています。味わいも香りも力強く、赤身のステーキやハンバーガーといった肉料理と相性が抜群で、食事とも愉しめるのが魅力的ですね」

そして、ウッドフォードリザーブの捉え方をこんな風に語ってくれた。

「ウッドフォードリザーブは、地層のように、味と香りのテクスチャーが何重にも層になっています。ストレートで飲んでみると、複雑で重厚な味わい。この層が厚いゆえに、ハイボールにしても旨味が薄まらず、メローで上品なハイボールになります。その地層の要素は、大きく5つあると感じています。①メローで蜂蜜のような柔らかな酒質、②ベリーのような赤い果実を感じるフルーティーなキャラクター、③チャーした樽のロースト感と暖かさ、④スパイシーなアフターテイスト、⑤透明感のある白い花のような芳香。ウッドフォードリザーブをベースにして、この要素のうちのどれかを際立たせるカクテルに振り切ることができますし、たとえ振り切っても下支えしてくれる。日々カクテル創作をしていて、変幻自在な“ウイスキーヒーロー”だと感じます」

手塚 景子さんのウッドフォードリザーブ シグネチャーカクテル

手塚さんが提案するのは、ウッドフォードリザーブをフロートするロングスタイルカクテル。ひと口目は、濃厚なウッドフォードリザーブの個性を味わえ、中盤、マドラーで全体をかき混ぜると、レモンの爽やかな酸味や繊細なローズのフレーバーと調和したまるで異なるおいしさを堪能できる。着想には、普段、手塚さんが愉しんでいる飲み方がヒントになっている。

「夏の暑い日、レモネードにバーボンウイスキーを垂らして一息入れるのが大好きなんです。『プリズン・ブレイク』というアメリカドラマのワンシーンで、『私はレモネードにお酒を入れるわ。あなたは?』『じゃあ、俺も2フィンガーで』というシーンがあるのですが、とてもおいしそうで私もまねして愉しんでいます。ウッドフォードリザーブは、ケンタッキーダービーの権威あるオフィシャルバーボンです。アメリカの国民的ドリンクでもあるレモネードをコンセプトに、アメリカの広々とした郊外“suburb”の雰囲気に思いを馳せながら、東京という都会“urban”のバーでも愉しめるラグジュアリーなレモネードをイメージしました。ウッドフォードリザーブに感じるテクスチャーのひとつ、ローズの香りを引き立たせて“香りを飲むレモネード”に仕上げました。フロートすることで、ウッドフォードリザーブの瑞々しい香りと色合いを視覚でも感じて頂きたいです。暖かい日の昼下がりにぜひ」

蜜のような甘さをアガベシロップや赤い果実を感じさせるチェリービターズなど、副材料のつなぎがさらにウッドフォードリザーブの魅力を盛り上げる。

「味のまるみとはっきりとした骨格が絶妙なバランスで両立しているのがこのカクテルの大きな魅力であり、ウッドフォードリザーブでしか成立しないレモネードです。ウッドフォードリザーブを飲む入り口になることをイメージして創作しました」

urban break lemonade
〈レシピ〉
・ウッドフォードリザーブ(常温) 40ml
・ローズティー(淹れて冷蔵しておく) 60ml
・フレッシュレモンジュース 10ml
・アガベシロップ 10ml
・チェリービターズ 10drop
・ドライレモン 1枚
・ドライローズ 1個
〈つくり方〉
①グラスにローズティー、レモンジュース、アガベシロップ、チェリービターズを入れステアし、氷(分量外)を入れてさらにステアして冷やす。
②①にウッドフォードリザーブをフロートし、ドライレモンとドライローズを飾る。



手塚 景子さんのカクテルメイキング動画


手塚 景子(てづか・けいこ)
秋田県出身。「BAR dilly dally」マネージャー。ホテルに近いサービスアパートメントで接客業の基礎を学ぶ。働く場所としてバーに興味を持ち、アイリッシュパブ、ハワイアンキッチン、オーセンティックバーなどでさまざまなスタイルの接客を学んだ後、ウイスキーバー、新宿「Bar ARGYLL」に入社。ラム酒専門バーの吉祥寺「SCREW DRIVER」で7年経験を積む。立ち上げから関わり、ウイスキーとラム酒の入り口となれる店を目標に、2022年4月開店、新宿「BAR dilly dally」を切り盛りする。


インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『読本 本格焼酎。』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。


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ウッドフォードリザーブはこちらのオンラインストアでもお取り扱いしております。



   

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