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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2023.05.15 Mon

『ニッカ セッション』からインスパイアされる音楽とは「色彩のブルース」を聴きながら飲む
『ニッカ セッション』のペニシリン

川崎正嗣さん(The Bar Elixir K/北新地)
PR:アサヒビール

『ニッカ セッション』。ジャパニーズとスコティッシュモルトの伝統と技術はそのままに、これまででは考えられないブルーボトル、新たな創造や潮流を躍動的に表現したブルーのラベルデザイン、そしてカクテルベースとしての高い可能性。何もかもが新しいウイスキーなのだ。このウイスキーを創造するのに、ブレンダーがイメージしたのは「音楽」。音を奏でるようにモルトを重ねた、心地よい音楽のようなウイスキーを目指した。そんな『ニッカ セッション』からはどんな音楽が聴こえてくるのか。インスパイアされる音楽と、その曲を耳にしながら愉しみたいカクテルを4人のバーテンダーに訊く。

モルトの個性が小気味よく移り変わる、それがまさしく“セッション”

街のネオンが煌びやかな大阪きっての歓楽街、北新地。その華やかな街の路地裏に、ひときわ異彩を放つ独創的なバー「The Bar Elixir K(ザ・バー エリクシール ケイ)」はある。オーナーの川崎正嗣さんが2008年にオープンさせた、ウイスキーとリキュールを専門とするバーだ。オールドボトルから現行品まで取り扱いは幅広く、それだけに川崎さんのウイスキーに対する眼力と舌には確かなものがある。

今回は、姉妹店である「BAR JUNIPER(バー・ジュニパー)」のカウンターで、川崎さんが最初に感じた『ニッカ セッション』の印象を訊いた。

「ウイスキーで青いラベルってなかなか見ないから、ちょっと新鮮ですよね。“ザ・ウイスキー”っていうクラシックなデザインもいいですけど、こういう革新的な方がキャッチーでいいと思います。今、若い人がお酒から離れてるので、余計にね」

「仕事終わりに『ニッカ セッション』のソーダ割りをよく飲むんですよ」という川崎さんは、このウイスキーの味わいをどう感じているのだろうか。

「一番最初に感じるのはフローラル感、それが徐々にチョコレートっぽく変わって、最後は余市の力強さとスパイス感が締める。舌に乗せて喉を伝うまでに、いろんなモルトの個性が小気味よく移って、まさにセッションしているように感じます。僕はいつも『ニッカ セッション』をハイボールにして、少しだけピーティーなウイスキーをスプレーするんです。最初にピートのアタックがきて、あとはスムースに飲めるから個人的にすごく好きな一杯なんです」


ウイスキーへの造詣が深い川崎さん。これまでのウイスキーにはない斬新さが『ニッカ セッション』にはあると言う。

エゴラッピン「色彩のブルース」と合い通じる『ニッカ セッション』の自由な融合

異なる楽器を合わせ、一つの曲をつくり上げる音楽のセッションのように、異なるモルトの個性が響き合う『ニッカ セッション』。川崎さんは、『ニッカ セッション』からどのような音楽を思い浮かべるのだろうか。

「僕が思い浮かべたのは、エゴラッピン(EGO-WRAPPIN’)というユニットの「色彩のブルース」。ジャジーな感じなんですけど、耳心地のいいどこかノスタルジックな雰囲気もあって、これを聴くと無性にウイスキーが飲みたくなるんです。何かこう酒場感があるというか」

エゴラッピンは、ジャズやロック、ソウルなど多様なジャンルをクロスオーバーした独自の音楽性を築き上げているユニット。代表曲の一つである「色彩のブルース」は、インディーズながら異例のロングヒットとなり、その名が知られるようになった。

エゴラッピンの楽曲全体には『ニッカ セッション』に合い通じるものがあると川崎さんは言う。

「今風のものだけではなく、昔の曲にもフィーチャーしていて、温故知新と言ったらいいのか、とにかくいろんな時代のいろんなジャンルの音楽を融合させているんです。枠に捕らわれていないんですよね。すごく自由。そこが『ニッカ セッション』に通じるものがあるなと思うんです。本来ウイスキーはトラディショナルなものなんだけど、そこをきちんとおさえた上で、新しいことに挑戦している。ジャパニーズとスコッティッシュという個性の違うモルトを、音楽をイメージしてブレンドしたり、ラベルの色やデザインも斬新で、これまでのものと全く違います。ウイスキーなんだけど、新しい発想を取り入れた自由さが『ニッカ セッション』にはあるんですよね」

若い頃はあまり音楽に触れてこなかったという川崎さん。原曲を様々にアレンジして、即興で演奏するのがジャズなのだと常連客から教わった。それをきっかけに興味を抱き、音楽への扉が開いたという。今では店でお気に入りの「色彩のブルース」もBGMで流している。

「日本の音楽を流すバーが少ないのか、海外のお客様から「この曲いいね」とか、「誰の曲?」とかちょくちょく聞かれるんです。もちろん歌詞は分からないでしょうけど、日本に来て聴き馴れた洋楽を耳にするよりも、日本のアーティストの心地よい曲を聴きながらお酒を飲むと喜んでくれます。皆さんだいたいウイスキーカクテルを召し上がるので、やはり「色彩のブルース」とウイスキーカクテルは相性がいいんだと思います(笑)」


川崎さんが『ニッカ セッション』を味わいながら聴きたいという曲が、エゴラッピン「色彩のブルース」。

「色彩のブルース」を聞くと無性にウイスキーを飲みたくなるのだとか。

古来の薬効にフィーチャーした21世紀のカクテル「ペニシリン」で新旧融合を味わう

「色彩のブルース」を聴きながら、川崎さんが飲みたい『ニッカ セッション』のウイスキーカクテルを教えてもらった。

「ペニシリンです。2005年にニューヨークの「ミルク&ハニー」というバーで生まれた新しいウイスキーカクテルです。副材料にショウガとレモンが使われていて、ふたつとも古来より民間療法で薬効があるとされてきました。その部分にフィーチャーし、薬のネーミングを付けて今の時代に誕生させたところに良さを感じるんです。エゴラッピンの「色彩のブルース」と同様、古いものと新しいものが融合したカクテル。僕はそんな部分が『ニッカ セッション』にいいのかなと思っています」

ペニシリン本来のレシピは、ブレンデッド スコッチウイスキーとアイラモルトの2種類をベースに、ショウガ、レモンジュース、ハチミツを加えシェーク。最後にアイラモルトをフロートする。

「『ニッカ セッション』はワールドブレンデッドなので、ベースはこれだけ。最後は余市蒸溜所限定の『余市 ピーティー&ソルティ』をフロートではなくスプレーします。『ニッカ セッション』自体が華やかなので、あまり個性の強いウイスキーを入れるよりは、香りだけでいいかな」

「色彩のブルース」が想起させるノスタルジックな情景。新旧が融合する音楽とウイスキーカクテルは、夜の灯りが煌びやかな北新地の街によく似合う。


『ニッカ セッション』でつくるペニシリン。スパイスをきかせた自家製ジンジャーシロップと、仕上げに振ったブラックペッパーでスモーキー&スパイシーな味わいに。


Penicillin in NIKKA SESSION
〈レシピ〉
・ニッカ セッション 45ml
・自家製ジンジャーシロップ 10ml
・フレッシュレモンジュース 10ml
・ブラックペッパー 適量
・余市ピーティー&ソルティ(余市蒸溜所限定)3スプレー
〈つくり方〉
①シェーカーにニッカ セッション、ジンジャーシロップ、レモンジュースを入れシェーク。
②氷の入ったグラスに注ぎ、ブラックペッパーを振り、余市ピーティー&ソルティをスプレーする。



Penicillin in NIKKA SESSIONのカクテルメイキングはこちらからご覧いただけます。


川崎 正嗣(かわさき まさつぐ)

シェフを目指すべく、地元・宮﨑から上阪し、調理師学校に入学するも、アルバイトで始めたバーの世界に魅せられ、バーテンダーに。大阪の名店「Bar, K」や「OLD COURSE」で修業したのち、2008年に独立し「The Bar Elixir K」をオープン。2011年には、今や日本を代表するジンバーとして挙げられる「BAR JUNIPER」をオープン。同業者からの信頼も厚いバーテンダー。


   

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