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2023.06.7 Wed

『ニッカ セッション』からインスパイアされる音楽とはジャズセッションから想起した『ニッカ セッション』でつくる“冒険者”のカクテル

石垣忍さん(Bar 石の華/東京・渋谷)
PR:アサヒビール

『ニッカ セッション』。ジャパニーズとスコティッシュモルトの伝統と技術はそのままに、これまででは考えられないブルーボトル、新たな創造や潮流を躍動的に表現したブルーのラベルデザイン、そしてカクテルベースとしての高い可能性。何もかもが新しいウイスキーなのだ。このウイスキーを創造するのに、ブレンダーがイメージしたのは「音楽」。音を奏でるようにモルトを重ねた、心地よい音楽のようなウイスキーを目指した。そんな『ニッカ セッション』からはどんな音楽が聴こえてくるのか。インスパイアされる音楽と、その曲を耳にしながら愉しみたいカクテルを4人のバーテンダーに訊く。

舌が喜ぶようにシルキーで、まさに音楽セッションのようなバランスのよさ

昼夜問わず繁華な渋谷駅からほど近いというのに、「Bar 石の華」の扉を開けると喧騒は途端に遠くに去り、落ち着いた空気に包まれる。無駄のない流れるような素早さで次々とカクテルをつくり、スマートな会話を繰り出す。カウンターに立つオーナーバーテンダーが、石垣 忍さんである。

フレッシュフルーツカクテルの評判の高さはさることながら、最近では現行品のリキュールを使ったカクテルを見直して提案することも多く、そのゆるぎないおいしさをあらためて気づかせてくれる。毎月発表するオリジナルの新作カクテルは、開店からもう20年続き、その数ざっと240種類。圧巻の引き出しの多さである。

バックバーには、数々のウイスキーボトルが並ぶ。その中でも一際目を引くのが、鮮烈なブルーのボトルの『ニッカ セッション』である。
石垣さんは、『ニッカ セッション』の印象をこう語る。

「初めて見た時、ボトルカラーにまず驚きました。ここまで冴えた青さのボトルを採用しているウイスキーはまずありません。味わいは、ひと言で表現するなら『バランスがいい』。ネーミング通り、音楽を奏でているかのようにバランスよくセッションしている印象です。誰もやってこなかったスコティッシュモルトとジャパニーズモルトを合わせる試みに挑戦し、それをまとめ上げたブレンダーのセンスにも驚かされます。舌にのせると、アルコール度数は40%以上あるのにまるでとがったところがないシルキーさで、舌が喜んでいる感じ(笑)。喉の奥へ奥へと自然に入っていくようです」 
 
石垣さんは、『ニッカ セッション』の味わいのみならず、誕生の過程にも魅力を感じている。

「人がやらなかったことにトライする――。そういうの大好きなんです。何事も初めて挑戦する人は、うまくいけば賞賛があるけれどその逆も然り。いい思いも悪い思いもするのが先駆者の宿命です。新しい試みを遂げたこと自体が応援したくなります。その上で、納得のいく味わいとクオリティを備えている。語れるストーリーがあって、ウイスキーラバーのお客様にとっても魅力的ですし、初心者の方にもお薦めしやすい1本です」

 


「Bar 石の華」オーナーバーテンダーの石垣 忍さん。「香りはモルトの甘味を想起させ、味わいはバランスよくセッションしている印象。加水して、いろいろ探りたくなりますね」

変幻自在な音を圧倒的なバランスで調和させるジャズセッションをイメージ

『ニッカ セッション』からイメージする音楽は、「まさにジャズのセッション」と石垣さんは語る。
今年2月に映画版が公開して大きな話題をさらっているジャズアニメ『BLUE GIAIANT』。原作のファンでずっと読み込んできたという。

「さまざまな個性が調和するジャズセッションと『ニッカ セッション』のバランスのよさが重なります。セッションというと音楽だけでなく、バーの日常においても言えることなんです。同じ空間でいて、バーの雰囲気は毎日、瞬間ごとに変わります。そこにいるお客様やメンタルの状況、会話が変わればまるで違う空気感が生まれます。それをナビゲーションして、よりいい時間を演出するのもバーテンダーの仕事。そのファクターのひとつとして、お酒やカクテルがあります。セッションというワードから、僕が好きな『BLUE GIAIANT』をイメージし、原作にも深いかかわりがあって『ニッカ セッション』にぴったりな「冒険者」の意味をもつ「エクスプローラー」をカクテル名にしました」

石垣さんによると、『ニッカ セッション』のバランスのよさは、ハイボールでも映えるという。

「どんなシチュエーションにも合い、食事との相性がいいんです。とくに焼鳥やグリルした料理との相性は格別。ウイスキーの軽いスモーキーさや柔らかさ、適度な主張が炭酸水で割られることで料理にアジャストし、『ニッカ セッション』が持つ多彩なフレーバーがフックになって料理の素材や調味料の味わいが引き出される、というイメージです」


ジャズを題材とした漫画『BLUE GIANT』。マンガ大賞2016で第3位となるほか数々の賞を受賞。2023年に劇場アニメ映画版が公開される大ヒット作品。©石塚真一/小学館

「上原ひろみさんをはじめ、一流のアーティストによるジャズセッションは、まさに『ニッカ セッション』の世界観と通じます」

大航海時代の冒険家の名を冠したカクテル「コロンブス」を『ニッカ セッション』で

カクテル名は、新しい世界を切り拓くことをイメージした「エクスプローラー」という。レシピのモチーフにしたのは、大航海時代にアメリカ大陸を発見した歴史的冒険家の名を冠したクラシックカクテル「コロンブス」である。

「本来のレシピの材料はダークラム、アプリコットブランデー、レモンジュースを用いますが、ベースを『ニッカ セッション』にすることで、原料の麦由来の軽やかさ、上質感が出ます。あえて材料は少なく、黄金比を守ることで、ベースのスピリッツの存在感が際立ちます。絶妙なバランスだから『ニッカ セッション』が持つフルーティーさも引き出されるのです。和三盆のシロップを使うのは、甘さを出したいのではなくコクを加えたいという意図があります」

石垣さん曰く、「おいしいショートはロングにもなり得ます」。ソーダやトニックで割っても、おいしく味わえる。


ほのかな甘味と酸味が絶妙な黄金比で成り立つ「エクスプローラー」。ベースのウイスキーの味わいが如実に表現されている。


エクスプローラー
〈レシピ〉
・ニッカセッション 30ml
・アプリコットリキュール(マリエンホーフ アプリコット・リケール) 15ml
・レモンジュース 15ml
・シュガーシロップ(和三盆を使った自家製) 1tsp
〈つくり方〉
①グラスに氷を入れて冷やしておく。
②シェーカーにすべての材料を氷を入れてシェイクする。
③グラスの氷を捨て、②を注ぐ。



エクスプローラーのカクテルメイキングはこちらからご覧いただけます。


石垣 忍(いしがき しのぶ)
老舗のすき焼き店、渋谷「松木家」併設のバーに勤めていた2002年、日本バーテンダー協会(NBA)主催「第29回全国バーテンダー技能競技大会」で総合優勝。2003年に「Bar 石の華」を開く。2005年、イタリア・トリノで開催された国際バーテンダー協会(IBA)公認の世界大会に日本代表として出場し、シニア部門で優勝。世界一となり、「第40回 BACARDI MARTINI GRANPRIX 2005」にて大会史上初、東洋人優勝を飾る。国際的な美術展等でのイメージカクテルの考案、漫画『まどろみバーメイド』(芳文社)の監修、You Tubeでのカクテルメイキングの発信など多方面で活躍。自身の店の開店以来、毎月、季節の素材を用いたカ新作クテルを創り続けている。

インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。


   

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