巨星として輝き続ける名バーのカクテルレシピと物語新刊『EST! カクテルブック』を
BAR TIMES STOREで販売

創業から半世紀を迎える東京・湯島のバー「EST!」。マスターの渡辺昭男さんのカクテルを綴った書籍『EST! カクテルブック』（プレジデント社）が発刊されました。

バータイムズストアでは、6月12日（月）より販売を開始します。
『EST! カクテルブック』のご購入はこちらから  商品のお届けは6月19日（月）以降となります。

アルコール度数は強くとも、味はまあるい。レジェンドのカクテルのアプローチを知る一冊

1973年創業。創業50年を迎える東京・湯島の名バー「EST!」。今年89歳を迎えるマスター・渡辺昭男さんは日本のバーの黎明期を支えてきたバーテンダーのひとりで、協会に属さず、真摯にカクテルを追求してきた。孤高にして大きな存在感や生み出すカクテルの味わい、そしてお客をもてなす姿勢においては同業者も憧れるバーテンダーである。

材料も設備も限られていた時代のつくり方を踏襲しているものが多く、往年のカクテルのレシピを知ることができる。

現在でも、「EST!」の氷式冷蔵庫で冷やされるのは、主にフルーツと一部のフレッシュジュースのみ。限られた材料で常温からつくるクラシックスタイルを守っている。

書籍では、これまで多くを語ることがなかった渡辺さんの代表的カクテルやオリジナルカクテルのレシピを記しながら、そこに込めた意図と物語をたどる。

さらに、ゆかりの深い「木村硝子店」デザイナー、「目白田中屋」店主、「バー 街路」バーテンダーが「EST!」を語るインタビューと、バーテンダーの二人の息子との親子鼎談を収録。

【目次】

■「EST!」のこと。
■グラスのこと、フレッシュフルーツジュースのこと、氷のこと。

ハイボール/モッキンバード/ダイキリ/ブラッディマリ―/サイドカー/ティフィンサイドカー/モヒート/ジョージア ミントジュレップ/ルナ ロッサ/ジャックローズ/プールヴァルディエ/ソルティドッグ オールドスタイル/名前のないカクテル/ラハイナ/シルバーブレット/グリーンアラスカ/ウイスキーサワー/ギムレット/ベネット/ボストンクーラー/セプドール/ニューヨーカー/OJアプリコ/ニッキーズ フィズ/アイリッシュコーヒー/夕顔/水割り/マティニ

■三枝静代さん（「木村硝子店」デザイナー）が語る「EST!」のこと。
■栗林幸吉さん（「目白田中屋」店主）が語る「EST!」のこと。
■成田美歌子さん（「バー 街路」バーテンダー）が語る「EST!」のこと。
■「EST!」の定休日のこと。
■親子３人で話す「EST!」のこと。渡辺昭男 渡辺憲賢 渡辺宗憲

【著者】

渡辺昭男
1934年8月5日、奉天（旧満州/現在の中国・瀋陽）で生まれる。父は満州鉄道の駅長を務めていた。1945年、終戦により11歳の時に父親の故郷である佐賀県唐津に引き揚げる。高校卒業後の1953年、薬剤師を目指して上京。「トリスバー」でのアルバイトをきっかけにバーの世界へ。銀座「静」（現在は閉店）に移り、棚にぎっしりと並んだ洋酒に強い衝撃と憧れをいだいた。1年ほど働いた後、湯島の「琥珀」へ。18年の研鑽を積み、1973年「EST!」を開店する。

渡辺憲賢
1966年7月19日、渡辺昭男の長男として生まれる。1990年、大学卒業と同時に大手町「パレスホテル」に入社。「ロイヤルバー」などでバーテンダーとして働く。1994年、開業したばかりの恵比寿「ウェスティンホテル東京」へ。2003年、新橋に兄弟で「Bar Atrium」をオープンする。その後、ビルの取り壊しのために閉店を余儀なくされ、新たに新橋で「Bar Atrium en」を開店。2014年には、新橋で「Bar Caelum」をオープン。オーナーバーテンダーとして2店舗を切り盛りする。

渡辺宗憲
1970年3月15日、渡辺昭男の次男として生まれる。1988年、高校卒業後に札幌「バー やまざき」へ。1990年に帰京。「ジガーバー」「日比谷バー」を経て、1995年に友人と新橋に「Bar Atrium」を開店。2003年、店名はそのままに兄と一緒に独立を果たす。その後、移転。現在も新橋にて「Bar Atrium」を営む。2014年、父の入院を機に、兄と「EST!」のカウンタ―に立つ。父が復帰後も支える。2016年、父が圧迫性骨折で再び入院。今日まで「EST!」を守り続けている。

• 出版社 ‏ : ‎ プレジデント社
• 単行本 ‏ : ‎ 232ページ
• 寸法 ‏ : ‎ 16.3 x 10.5 x 2.5 cm
• 定価　3850円（本体3500円＋税10％）