2023.11.20 Mon
フィーバーツリー スペシャルトークセッション
静谷和典 × 保志綾 × 長尾和明トップバーテンダーが語る「フィーバーツリー プレミアム ジンジャービア」の味わいと可能性
PR:アサヒビール株式会社2005年にイギリスで誕生したプレミアムミキサー「フィーバーツリー」。厳選した植物由来の成分を使う上質なミキサーシリーズを世界に先駆けて展開してきた。
本企画では、生姜や砂糖を混ぜて発酵させるノンアルコールの発泡飲料「プレミアム ジンジャービア」に注目。フィーバーツリー スペシャルトークセッションと題し、3人のトップバーテンダーに「プレミアム ジンジャービア」の味わいと可能性について語ってもらった。バーテンダーを魅了する個性豊かな香りと刺激的で深みのある辛さの魅力に迫る。
◎トークセッションご参加いただいた皆様
静谷和典さん(BAR 新宿ウイスキーサロン)
保志綾さん(Bar Dealan-Dé)
長尾和明さん(Bar LIBRE)
「ジンジャーの多層的な風味」「ふくよかなボディ感」「長い余韻」が特長
静谷 ふくよかなボディ感を感じるジンジャーの香りがします。キレだけじゃない厚みがあって、ウイスキーでいうところのブレンデッドモルトに近い多層さを想像させます。
保志 インド、ナイジェリア、コートジボワ―ルという3カ国のジンジャーを使っているだけに、それぞれのシトラスやダークチョコレート、土っぽいニュアンスの香りが広がりますね!
長尾 温かみを感じさせる香りの中に、爽やかな香りもありますよ。3種類のジンジャーのブレンドのバランスのよさが察せられます。液体のかすかなにごりは、しっかりエキスを使っていることを想像させますね。
静谷 普段冷やして飲むことが多くてシャープに切れる印象でしたが、常温だと思っていた以上の柔らかな飲み口ですね。蜂蜜は入っていないのに、ジンジャーシロップのようなハニー感も感じます。余韻もすごく長いです。これまでのミキサーは「割る」というイメージでしたが、これは「包んでくれる」という感じがします。
保志 香りで感じたように、温かさが広がるような味わいです。やさしい発泡感もいいですね。実は私、常温で飲むのが結構好きなんです。女性は冷えに弱い方が多いですよね。お風呂上りやサウナ上がりにも、「プレミアム ジンジャービア」をよく飲んでいます。実際にお客様にも常温でお出しすることもありますし、ホットもおいしいんです。
長尾 3種類のジンジャーを使うからこその多層感があります。スパイシーさ、シトラス香の重なり、さらにコクもある。常温だとつぼみがゆっくり開いていくように柔らかく味わいが広がります。冷やさなくても味がぼやけず、甘味と酸味、炭酸のバランスのよさを感じます。
「磨きのかかった清涼感」「キレのいいシャープ」「スパイシーな風味」が光る
次は、冷蔵庫で冷やした「プレミアム ジンジャービア」を氷は入れずにテイスティングをしてみる。
長尾 圧倒的に清涼感が引き立ちましたね!森の中を歩いてマイナスイオンを浴びているような爽やかさです。
保志 シャープになって、輪郭がはっきりしました。冷えているのに、パンと弾けるようにスパイシーさを感じます。私のバーでは、お酒を召し上がらないお客様や今日は控えておこうという方には、ジンジャービアをお出しします。このままでも十分おいしいと思っていたのですが、数年前にカクテルやモクテルの勉強のためにロンドンに行った際、「フィーバーツリー」をメインに据えたモクテルバーに寄りました。こんなに深い世界があるんだと驚きましたね。ノンアルコールモヒートをはじめ、いろんなモクテルに生かしています。
静谷 ハーバル感、緑っぽさを感じやすくなりました。清涼感に磨きがかかったよう!不思議なのですが、ショウガなのに果実味のようなものを感じます。一番の大きな変化は、常温で包み込むような温かさを感じたのに対し、冷やすと「キレ」を強く感じるようになりました。ある意味、ここでひとつのモクテルが完成されている、くらいの完成度ですね。さて、これをどう生かすか、がわれわれ次第です。
「モスコミュールに欠かせないミキサー。でもどんなスピリッツにも寄り添ってくれる!」
ジンジャービアを使う機会がもっとも多いであろうカクテル、モスコミュールでその可能性を語っていこう。さっそく長尾さんがスタンダードなモスコミュールをつくり、みんなで味わう。
一同 おお、うまい……!(笑)
静谷 カクテルにして、あらためてまた他のミキサーにはないジンジャーの風味が冴えたおいしさを感じますね。透明感があって、シトラスのようなジューシーな果実味がある。
長尾 ベースのウォッカは、ジンやテキーラに比べると味わいは淡麗。その分、ジンジャービアの存在が大事になってきますよね。ウォッカ、ライム果汁が入っても、「プレミアム ジンジャービア」のぶれない存在感があります。「プレミアム ジンジャービア」がわりとスパイシーなので、ラムも間違いなく合うでしょう。日本ではまだあまり浸透していませんが、ジンジャービアにラムを浮かせる「ダーク&ストーム」というカクテルは、実際に海外でとても流行っています。
保志 ラム以外にもいろんなベースを合わせてみると、ウイスキー、テキーラ、メスカル……と本当に何にでもちゃんとフィットしてくれます。カクテルもスパイシーな方向にも甘いカクテルの方向にも持っていける。私がはまったのは、アイラウイスキーと合わせること。相乗効果で“香りのお祭り”みたいになって、それぞれを引き立て合うんです。
静谷和典(しずや かずのり)
新宿三丁目「BAR LIVET」「BAR 新宿ウイスキーサロン」オーナーバーテンダー。ウイスキーベースのカクテルの開発・普及も目指す。「CT Spirits Japan カクテルコンペティション2021」にてシングルモルトを使用した“ウイスクテイル”(ウイスキーをベースとしたカクテル)にてカクテル日本チャンピオンに輝く。ウイスキー文化研究所が主宰する知識、鑑定能力を問う資格認定制度の最難関「マスター・オブ・ウイスキー」を取得。「バーテンダーしずたにえん」として、TikTokやYouTube、 SNS でも幅広く活躍。総フォロワー数は68万人を誇る。現在はウイスキー専用グラスの咲グラスシリーズも展開中。
BAR 新宿ウイスキーサロン 東京都新宿区新宿3-12-1 佐藤ビル3F Tel:03-3353-5888
保志 綾(ほし あや)
数々の大会で優勝や受賞歴を誇るトップバーテンダー、保志雄一を父に持つ。大学卒業後、一般企業への就職が決まっていたが、父の仕事を知るべくバーでアルバイトをしたのを機に、本格的にバーテンダーの道を志す。2006年より中目黒「スプ―トニク」でバーテンダーの修業を始め、銀座のバーや鮨店で経験を積み、2017年「Bar Dealan-Dé」を開店。オーナーバーテンダーを務める。2018年「パトロン ザ・パーフェクショニスト カクテルコンペティション」ファイナリスト。2018年「ロン サカパ カクテルコンペティション」ファイナリスト。2019年「ディアジオ ワールドクラス2019日本大会」ファイナリスト。
Bar Dealan-Dé 東京都港区西麻布3-13-20 HIDEビル3F Tel:03-6432-9824
長尾和明(ながお かずあき)
23歳の時YouTubeで見た台湾のトップバーテンダーに憧れてバーテンダーを目指す。出身地である香川県高松市のバーで研鑽を積み、東京へ進出。2017年に現在勤務する「Bar LIBRE」に移り、ベトナム ダナンで「Bar LIBRE DaNang in Vietnam」の立ち上げに尽力。日本とベトナムの両国を行き来し、カウンターに立つ日々を送る。現在「Bar LIBRE 池袋」のマネージャーを務める。2018年「Tito’s vodka コンペティション」優勝、2018年「OPIHR World adventurer cocktail competition」アジア第2位、2020年「WORLD CLASS Community Week」タンカレー ナンバーテン ロングカクテル部門ベストカクテルなど数多くの受賞歴を持つ。
Bar LIBRE 東京都豊島区西池袋3−25−8 相馬屋ビルB1F Tel: 03-5956-6406
インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。