2024.07.10 Wed
ザ・バルヴェニー クラフトマンシップ プロジェクト〜匠のいるBARを訪れて「飲み方によって、香りや味わいの探し方も違う。多彩な楽しみ方ができるのが、ザ・バルヴェニー。」
長谷川森人さん(Bar長谷川/根津)伝統工芸士、笠原宗峰氏の銀器開発ストーリーや、昨年の「ザ・バルヴェニー クラフトマンシップ プロジェクト」の詳細はこちらのリンクからご覧ください。
https://www.bar-times.com/balvenie/
「ザ・バルヴェニー クラフトマンシップ プロジェクト」スタートから1年がたちますが、お客様の反応などいかがですか?
「カウンターの銀器を見て『何これ?』なんて聞かれ、バルヴェニーのお話になってまずは1杯、というお客様が多かったですね。一度試すと気に入っていただけるので、次からはバルヴェニーご指名という方が多かったです。」
割とみなさん気に入っていただいてるんですね。
「はい。あまりウイスキー詳しくない方でもバルヴェニーなら飲みやすくて美味しい!と言っていただけますし、詳しい方は詳しい方でしっかり味わって楽しんでいただける。本当にどなたにもちゃんとハマる印象ですね。」
実際どんな飲まれ方が多いんでしょうか?
「当店のイメージというとハイボールかもしれませんが結構、水割りやロックでリピートして飲まれる方も多いですね。実際お任せでオーダーいただいた場合、バルヴェニー12年は水割りでお出しすることが多いです。」
きっと長谷川さんならハイボールが多いんだろうと思ってたので意外です!
もちろんハイボールも美味しいですが、バルヴェニーは本当にいろんな飲み方で楽しめます。特に私が水割りをおすすめするのは12年。フィニッシュでシェリー樽を使っているので水割りだとよりシェリー感が活かされます。炭酸で割ってももちろん美味しいですが、香りや味をずっと探せるという意味では水割りの方が楽しめる気がしています。」
割合はどれくらいがおすすめですか?
「バルヴェニーならテクスチャがリッチなんで1:2くらいで提供して、あとはお客様が時間をかけて楽しんでいただくのがいいかな、と思ってます。ちょっと濃いめの水割りの方がよりバルヴェニーの味わいをダイレクトに感じられると思います。」
「逆にこれが14年になると一転、炭酸で割ると面白い。ラム樽由来の味わい、香りが炭酸と抜群に相性がいい。」
なるほど。ストレートで12年、14年とテイスティングしても楽しいですが、あえて割ったもので飲み比べてみるのも面白そうですね。
「乱暴な例えですが、シェリー系の濃い味わいのウイスキーが黒砂糖だとすると、すっきりとした味わいのウイスキーは上白糖。両方ちょっと水に溶かして炭酸で割ったらどうなんだろう?って考えると上白糖は美味しそうですが、黒砂糖はソーダだとなんか違う。逆に上白糖を水で割ってもただ甘ったるいだけになりそうですよね。」
「やはり水に合うかソーダに合うかってあるかと思うんです。バルヴェニーはどちらにも寄り添えるバランスのいいポテンシャルを持っているのがすごい。個人的にはあえておすすめするなら、12年は水割り、14年はハイボールですが、本当に多彩な楽しみ方ができるブランドです。」
他にもおすすめの飲み方はあるんでしょうか?
「はい。今の時期は特にミストなんかいいですね。」
ミスト!あまり普段オーダーしないです。ちょっと試してみても宜しいでしょうか?
(ミストを一口いただき)美味しい!これは特にこれからの時期、抜群の飲み方ですね。
「そうなんですよ。結構絶品ですよね。やはりもともと水と相性がいいバルヴェニーがクラッシュアイスを通して冷やされ、少しづつ溶けた氷と一緒に口内に流れてくる感じはミストならではだと思います。」
水割りやハイボール、ロックとも全く違い、味わいが伸びる感じはクセになりそうです。氷が砕けてる分、よりまろやかさも増す気がします。
「いろんな飲み方でバルヴェニーは本当に表情を変えてくれます。ミストの場合は細かい氷が入っているので、ガッと勢いよく飲めない。ちょっと吸い込むような飲み方になるので、そういう飲み方の違いも味わいに影響をしていると思います。」
いや、これは楽しいですね。1杯目から最後までバルヴェニーで、飲み方だけ変えていくっていうのもアリですよね。
「はい。楽しめると思います。ものによっては“できればこう飲んでほしいな”と思うものもあるんですが、バルヴェニーは本当に多彩。どう飲んでもそれぞれにちゃんと本来の味の魅力が引き出されるので、お客様の反応も楽しみなんです。」
今後、バルヴェニーに期待することなど何かありますか?
「当店はスタンダードを大切に、当たり前のことを当たり前にやるスタイルですが、バルヴェニーにも似たものを感じています。奇をてらうことなく、基本に忠実に。でも本質がしっかりしていれば、どんな風にアレンジされてもブレずに価値を提供できる。多彩な飲まれ方をされてもバルヴェニーの価値が伝わるのと同じように、当店も変わらずお客様に価値を提供し続けたいですね。」
▼プロフィール
長谷川森人(はせがわ もりひと)
「Bar長谷川」オーナーバーテンダー。大学生の時に、1918年に創業し、独自の暖簾分け制度を展開する老舗バー「サンボア」の大阪・梅田「バー・サンボア ヒルトンプラザ店」にてアルバイトをする。大学卒業後、バーやそのほかの業種のアルバイトを経て、東京・銀座「ロックフィッシュ」にて約11年にわたって研鑽を積む。2015年、自身の店を開店。
▼店舗情報
Bar長谷川
東京都文京区根津1-22-16
Tel:03-3822-7577