2024.08.4 Sun
体験してほしい超絶美味な『プレミアムバーボン』10種類の原酒のブレンドで咲きほこる
“薔薇のバーボン”『フォアローゼズ』
The Premium Bourbon Experience[PR]キリンビール株式会社
『フォアローゼズ』は2種類のマッシュビルと5種類の独自酵母を組み合わせ、それぞれ味わい・香りの特徴が異なる10種類の原酒を造り出しています。これをミングリング(ブレンド)する独自の手法で、『フォアローゼズ』ならではの、まろやかな味わいと華やかな香りを実現。5年以上の長期熟成がもたらす、長い余韻も楽しめるプレミアムバーボンは、大切な人との時間を彩ってくれます。
1888年、ジョージア州アトランタ出身のポール・ジョーンズJr.氏が『フォアローゼズ』の商標を登録したことにより、『フォアローゼズ』ブランドが誕生しました。ブランド名は、ポール氏の愛の物語に由来しています。ポール氏は、舞踏会で絶世の美女と出会いました。一目で恋に落ちたポール氏は、迷わずプロポーズ。すると、彼女は「どうか次の舞踏会までお待ちください。プロポーズをお受けするなら、薔薇のコサージュをつけてまいります」と答えたのです。そして、約束の舞踏会の夜。彼女は4輪の真紅の薔薇を胸に、ポール氏の前に現れたのでした。そんなエピソードから『フォアローゼズ』と名づけられ、ラベルにはふたりを結んだ真紅の薔薇のコサージュが描かれたと言われています。
『フォアローゼズ』は、ポール氏の甥たちによって広く展開されていきました。1920年~1933年まで禁酒法が施行されていた時代でも、『フォアローゼズ』は、薬用としての生産を認められています。製造を許された、数少ない蒸溜所のひとつだったのです。
そして、禁酒法廃止後、自由の空気が戻ったアメリカで、ウイスキーの人気も高まっていきます。『フォアローゼズ』も、人々からの支持を得て、大きく躍進を遂げました。
1943年、シーグラム社が『フォアローゼズ』社を買収します。当時、人気が高まっていたブレンデッドウイスキーを製造するためでした。1950年代後半にはシーグラム社は『フォアローゼズ』の米国での販売を中止することを決定し、『フォアローゼズ』はヨーロッパ・アジア市場への輸出専用商品となります。
1971年には『フォアローゼズ』が日本で発売され、まろやかな味わいと華やかな香りで、日本人を虜にします。
2002年2月に、キリンビール株式会社が『フォアローゼズ』ブランドと生産設備を買収。その後まもなく、『フォアローゼズ』は再び米国で販売され、瞬く間にバーボン界で最も注目される銘柄のひとつという名声を獲得しました。
時代の波に翻弄されながらも、咲き続けた4輪の薔薇。そのまろやかな味わいと華やかな香りの「薔薇のバーボン」は、135年以上、愛され続けています。
フォアローゼズ蒸溜所は、ケンタッキー州のレキシントン空港から、緑豊かな牧草地帯を西に約40km走ったローレンスバーグに位置します。
主原料のコーンは、50年以上にわたって契約しているインディアナ州の農家から、クオリティの高いデントコーンを厳選。搬入されるたびに、『グレーン・クオリティ・ラボラトリー』と名付けられた場所で、大きさ、傷みの有無、水分含有量などを厳しく検査します。特にこだわっているのが香り。原料の香りは、そのまま原酒の香りに影響を与えるため、丹念にチェックします。『フォアローゼズ』の華やかな香りは、ディスティラーの感性によって守られているのです。
フォアローゼズ蒸溜所のマッシュビルは2種類で、BとEとネーミングされています。Bは、コーン60%、ライ麦35%、大麦麦芽5%と、ライ麦の比率が高く、スパイシーな味わい。Eは、コーン75%、ライ麦20%、大麦麦芽5%と、コーンの比率が高く、柔らかな甘みが特徴です。
糖化はコントロールルームで管理され、1日24時間、3交代制で常に2名の担当者が見守っています。いかに穀物の香味を活かし糖化を行うか、長年培った技術と経験で糖液を抽出します。
酵母は専用の培養室で育成した『フォアローゼズ』のオリジナル。香りの個性が異なる5種類の酵母を使用し、Vはデリケート&フルーティ、Kはスパイシー、Oはリッチ&フルーティ、Qはフローラル、Fはハーブの香りが特徴です。発酵槽はステンレス製だけでなく、バーボンウイスキーでは珍しい木製も用いています。発酵は4日間。泡立ち、はじけ、うねる発酵槽の香りと表面の動き、そして味を確認します。発酵の度合を見極め、サンプルを取ってpH値、微生物の状態を科学的な検査によってチェック。酵母が活発に活動できているかどうか、熟練した職人が日々、その様子を見守っています。
2度の蒸溜を行い、味、香り、色味が『フォアローゼズ』にふさわしいクオリティに達している蒸溜液だけを、熟成工程にまわします。
熟成庫は、蒸溜所から西へ約80km、コックスクリークにあります。コックスクリークには、2024年現在、28棟の熟成庫があり、1棟あたりの収容可能数は24,000樽。すべて、独自のコンピュータープログラムによって管理され、どの熟成庫の何段目にどのタイプの原酒がいくつあるか、ひとつひとつの樽が樽詰めされた年月はいつかなど、あらゆるデータが記録されています。
熟成の期間は通常5~8年、ときに10年以上。樽ごとにテイスティングを行い、長年の経験と熟練の技によって、樽ごとの味や香りの特徴を見極めます。どの原酒同士を組み合わせると最高のバランスとなるか、テスト調合を繰り返し、原酒の配合比を決定。まるで魔法をかけるかのように、ミングリングによって『フォアローゼズ』らしいフローラル&フルーティーなウイスキーは生み出されるのです。
まろやかな味わいと華やかな香りが特徴の『フォアローゼズ』。グラスに水や氷を加えることでブーケのように花開き、様々な変化が生まれるのが魅力です。ストレートでは花や果実のような、ほのかな香りを感じ、そこに常温の水を少しづずつ加えるとハチミツやオレンジピールを思わせる甘い香りへと展開していきます。最後に小さな氷を1,2個入れると、さらに変化する味わいを楽しめます。
また、『フォアローゼズ』は、カクテルベースにもおすすめです。果実やハーブなどの風味が溶け合うことで、芳醇な香味はそのままに、新しい美味しさが生まれます。
10種類に造り分けられた原酒は、4つのアルファベットからなるレシピ記号を持っています。例えば、OBSVのOはフォアローゼズ蒸溜所で生産、BはマッシュビルのB、Sはストレートバーボン、Vは酵母となっており、2番目と4番目のアルファベットがフレーバーの特徴を表わしています。ホームページでは、各商品にブレンドされている原酒のレシピ記号を確認できます。マッシュビルや酵母の特徴から逆算してフレーバーを紐解くのは、『フォアローゼズ』ならではの愉しみ方です。
『フォアローゼズ バーボン』
香りと個性の異なる10種の原酒を絶妙なバランスでブレンドして生まれる花や果実を想わせる華やかな香りとまろやかな味わいが特徴の『フォアローゼズ』のエントリーラベル。熟成年数は5年以上。
【テイスティングノート】
香り:フルーツ、フローラル、やわらかなスパイスと蜂蜜の香り。
味わい:すっきりと柔らかでなめらかな味わい、フレッシュフルーツ、ほのかな洋梨とアップルの味わい。
フィニッシュ:柔らかく心地の良い長さの余韻。
【商品スペック】
・アルコール度数/40% ・容量/750ml
【受賞歴】
・2023 Gold – American Whiskey Masters
・2023 Gold – San Francisco World Spirits Competition
・2023 Gold – New York International Spirits Competition
・2023 Gold – Ascot Awards
・2022 Double Gold – San Francisco World Spirits Competition
・2022 Double Gold – SIP Awards
・2022 Great Value – Ultimate Spirits Challenge
『フォアローゼズ バーボン』の使用原酒のレシピ記号はこちらから確認できます。
『フォアローゼズ ブラック』
個性あふれる香りをもった原酒を選び抜き、やや長めの熟成にこだわった、スパイシーな味わいと熟した果実香やオーク樽の香りが調和した日本限定の『フォアローゼズ』。熟成年数は6年以上。
【テイスティングノート】
香り:まろやかなスパイス、オークが醸し出す柔らかな甘さとキャラメルのほのかな香り。
味わい:芳醇で柔らかな味わい、ナツメグやシナモンのほのかなスパイス感。
フィニッシュ:柔らかくなめらかに続く心地の良い長めの余韻。
【商品スペック】
・アルコール度数/40% ・容量/750ml
『フォアローゼズ ブラック』の使用原酒のレシピ記号はこちらから確認できます。
『フォアローゼズ シングルバレル』
マスターディスティラーが厳選した1種の原酒だけを一樽ずつボトリング。樽本来の複雑で力強いボディ感と芳醇な味わいの調和する熟成した樽の個性が楽しめるクラフトマンシップの真髄。熟成年数は7年以上。ラベルには、どの熟成庫の、どのラックの、何番目のバレルであるかが印字されています。
【テイスティングノート】
香り:スパイスの複雑な香り、洋梨、カカオ、バニラとメープルシロップの香り。
味わい:完熟したプラムや様々なチェリーの個性が響きあう重厚で芳醇な味わい。
フィニッシュ:繊細でなめらかな長い余韻。
【商品スペック】
・アルコール度数/50% ・容量/750ml
【受賞歴】
・2024 Single Barrel Bourbon World Best – World Whiskies Award
・2023 98 Poinnts – Global Drinks Guide Ratings
・2023 Gold – American Whiskey Masters
・2023 Double Gold – San Francisco World Spirits Competition
・2023 Double Gold – New York International Spirits Competition
・2023 Best in Class – Whiskies of the World
・2022 Top 100 Spirits Finalist – Ultimate Spirits Challenge
『フォアローゼズ シングルバレル』の使用原酒のレシピ記号はこちらから確認できます。
『フォアローゼズ プラチナ』
時間をおしみなくかけ熟成させた限りある原酒だけを贅沢に使って生まれる驚くほどに洗練されたとろけるような味わいと長い余韻が特徴の日本限定の『フォアローゼズ』最上級品。熟成年数は8年以上。
【テイスティングノート】
香り:スパイスの複雑な香りと洋梨、バニラの香り。
味わい:完熟したプラムとチェリーが柔らかく調和したフルボディの味わい。芳醇なオーク感、キャラメルを感じさせる。
フィニッシュ:重厚でとろけるような長い余韻。
【商品スペック】
・アルコール度数/43% ・容量/750ml
『フォアローゼズ プラチナ』の使用原酒のレシピ記号はこちらから確認できます。
『フォアローゼズ スモールバッチ』
マスターディスティラーが4種の原酒を特別に選び抜きブレンド。果実を想わせる甘い香りと風味豊かでスパイシーな味わいの『フォアローゼズ スモールバッチ』。熟成年数は6年以上。数量限定販売。
【テイスティングノート】
香り:豊かな果実香とキャラメルやオーク樽を想わせる甘く芳ばしい香り。
味わい:口当たりは非常にクリーミーで、熟した赤い果実やスパイシーさをほのかに感じさせる芳醇で複雑な味わい。
フィニッシュ:柔らかく豊潤な長い余韻。
【商品スペック】
・アルコール度数/45% ・容量/750ml
【受賞歴】
・2024 Category Winner – World Whiskies Award
・2023 95 Poinnts – Global Drinks Guide Ratings
・2023 Gold – American Whiskey Masters
・2023 Gold – San Francisco World Spirits Competition
・2023 Gold – International Wine and Spirits Competition
・2023 Gold – Whiskies of the World
・2022 Great Value – Ultimate Spirits Challenge
『フォアローゼズ スモールバッチ』の使用原酒のレシピ記号はこちらから確認できます。
文 馬越 ありさ
慶應義塾大学を卒業後、ラグジュアリーブランドに総合職として入社。『東京カレンダーweb』にてライター・デビュー。エッセイスト&オーナーバーマンの島地勝彦氏に師事し、ウイスキーに魅了される。蒸留所の立ち上げに参画した経験と、ウイスキープロフェッショナルの資格を活かし、業界専門誌などに執筆する他、『Advanced Time Online』(小学館)に連載を持つ。日本で唯一の蒸留酒の品評会・東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)の審査員も務める。