NEW2024.10.31 Thu
「フィーバーツリー プレミアム ジンジャービア」を知る「フィーバーツリー プレミアム ジンジャービア」なら、素材のポテンシャルを引き出して複雑味を生む。
有吉 徹(BEE‘S KNEES)世界中から厳選した植物由来の成分から造られるイギリス・ロンドン発のプレミアムミキサー「フィーバーツリー」。2005年の誕生以来、その品質の高さから世界80か国以上で販売され、多くのバーテンダーに愛されてきた。
現在、日本では「プレミアム トニックウォーター」「メディタレーニアントニックウォーター」「エルダーフラワー トニックウォーター」「プレミアム ジンジャーエール」「プレミアム ジンジャービア」「プレミアム ソーダウォーター」の6種類のフレーバーを展開する。
今回は、連夜、海外からのお客で満ちるバー、京都「BEE‘S KNEES」ヘッドバーテンダー・有吉 徹さんが「プレミアム ジンジャービア」を用いたカクテルとモクテルを考案。その魅力を語った。
ドリンクの3/4がミキサーであるならば、
そこにも最上のこだわりを −− Fever Tree
フィーバーツリーは2005年の発売以来、プレミアムトニックウォーターだけに留まらず、様々なスピリッツの風味を引き立てるミキサーシリーズを世界に先駆けて展開してきました。
今もなお、こだわりのためには世界の果てまで赴き、より良いミキサーを追求し続けています。
刺激的で深みのある「プレミアム ジンジャービア」
生姜や砂糖を混ぜて発酵させる炭酸飲料、ジンジャービア。ジンジャーエールの原型ともいわれるドリンクである。フィーバーツリーの「プレミアム ジンジャービア」(ビールではありません)は、香りと味わい、辛さにおいて存在感を放っている。
素材には世界中から厳選した3種のジンジャーの根を用い、24時間醸造することで燃えるような味わいを実現。個性豊かな香りと、刺激的で甘すぎず深みのある辛さが特徴の炭酸飲料である。
選び抜いた3種類のジンジャーには、以下のような特徴がある。
●フレッシュグリーンジンジャー(コートジボワール)
共同創業者のチャールズとティムを驚かせたコートジボワール原産のジンジャー。他のジンジャーとは違い、レモングラスを思わせる香りが強いのは、収穫後すぐにオイルが抽出されることが理由。チャールズはこの独特のジンジャーを栽培している現地の農家を直接訪問し、現在その農家はフィーバーツリー専用のオイルをつくっている。
●ナイジェリアジンジャー(ナイジェリア)
フィーバーツリーが使用しているナイジェリアンジンジャーは、香りが強く、生姜の風味に深みを加える。この香りは、フレッシュグリーンジンジャーの新鮮な柑橘系の香りと、コーチンジンジャーのスパイシーで温もりがある香りを完璧に引き立てる。
●コーチンジンジャー(インド・コーチ)
独特の温もりとスパイシーな刺激を兼ね備えたジンジャー。ナイジェリアンジンジャーとフレッシュグリーンジンジャーの香りを強く際立たせる。インド南西部の美しい都市・コーチ周辺の小規模な専門生産者により栽培され、同地の農家には共同創業者のチャールズとティムも訪れている。
ジンジャーの刺激と力強い香り、爽やかさ、チョコレートのようなニュアンスが魅力
外国人客が集う「BEE‘S KNEES」において、ジンジャービアは欠かせないミキサーだと有吉さんは語る。
「特にインドからのお客様には生姜を使ったカクテルがとても喜ばれます。当店ではモスコミュールをはじめ、オリジナルカクテルのメスカルをベースにした“パブロミュール“に使用しています。もっと甘さを抑えてシャープに仕上げたい時は炭酸水と合わせたり、モクテルにも使用しています。3種類のジンジャーの調和と共に、力強い香り、味わいの中にある爽やかなシトラス感と深い土のようなチョコレートを思わせるニュアンスが圧倒的な魅力です」
フィーバーツリーが日本に上陸する以前は、自家製のジンジャーシロップにソーダを合わせて補っていた。
だが、「プレミアム ジンジャービア」を使うことで生まれる効果を「創作するカクテルやモクテルの素材が持つポテンシャルを引き出し、力強い香りとフルーティで複雑味のあるものに仕上げることができる副材料」と語り、そのクオリティに太鼓判を押す。
実際に日々、「プレミアム ジンジャービア」をドリンクづくりに活かしている有吉さんが思う相性のいい素材を訊ねた。
「日本の上質な四季折々のフルーツや野菜との相性は格別です。ジンジャービアで味わいを足す、というイメージでしょうか。たとえばスクリュードライバーに和歌山県産のみかんを使い、ジンジャービアをほのかに合わせると、柔らかくも刺激的で香り豊かなカクテルに仕上がります。スパイスやルーツ(根)に由来するものとはとくにいいアクセントになります」
インド現地で体験した香りやフレーバーを表現
「インドのバーでゲストバーテンディングをさせてもらったときに、バーや飲食店を回って、できるだけ現地のエッセンスを吸収してきました。今回ターメリックやレモングラスを漬け込んだジンにジンジャービアを調和させたこのカクテルは、自分の経験や店のコンセプト、ルーツを織り交ぜながら、インドをイメージしたパフュームのような香り高さを表現しています」
- BEE’S MULE
- 〈レシピ〉
- ・ターメリックレモングラスジン(*1):30ml
・柚子ジャム:2stp
・クミンハニーウォーター(*2):15ml
・レモンジュース:15ml
・フィーバーツリー プレミアム ジンジャービア(ビールではありません):Filled up
・柚子ピール(*1)
ターメリック、レモングラスを潰し、 ジンに3時間漬け込んだ後にしっかり濾す。
(*2)
少量のクミン(ホール)をお湯で煮出し、それを蜂蜜と1:1で合わせる - 〈つくり方〉
- ①シェーカーにフィーバーツリー プレミアム ジンジャービア以外の材料を入れて混ぜ合わせ、氷(分量外)を入れてシェークする。
②グラスに液体を注ぐ際にはしっかりとダブルストレインし、氷を入れたらフィーバーツリー プレミアム ジンジャービアでグラスを満たし、柚子ピールをふりかける。
カクテルだけでなく、複雑味の求められるモクテルにも活かせる
「甘すぎず、ドライすぎず、ちょうどいいところにあるプロダクト」と表現する「プレミアム ジンジャービア」がドリンクの可能性を広げるのはカクテルのみではない。ノンアルコールのモクテルにおいても活躍する。
「一層の深みとアクセントを与え、複雑味を生んでくれます。モクテルはアルコールのボリューム感がないので、カクテル以上に複雑味が求められます。プレミアム ジンジャービアを加えると、香りは豊かに、ボリューム感が増し、飲みごたえのあるモクテルに。お酒が苦手なお客様だけでなく、飲みたいけど今日は飲めないといった方にも、お薦めできる一杯になります」
「海外のお客様が多いことから、京都の食材を積極的に取り入れています。このモクテルはプレミアム ジンジャービアのラベルカラーが発想の源になり、京都宇治の抹茶を使用。 ネーミングの“tree”から、京都の川沿いにそよぐ風情ある新緑の樹々をイメージしています。苦味や深味がお茶と同調するクレソンを使用、ジンジャーと相性のいいタイムを合わせ、さらにライムの酸味をきかせた複雑かつ力強い味わいです。飲みごたえがありますよ!」
- Elegance Tree
- 〈レシピ〉
- ・ハーブウォーター(フレッシュディル、セージ、 バジル)(*1): 60ml
・シロップ (クレソン、タイム、抹茶)(*2):15ml
・ライムジュース:15ml
・フィーバーツリー プレミアム ジンジャービア(ビールではありません):Filled up
・ライムピール
・タイム(*1)
フレッシュのディル、セージ、バジルと適量の水をブレンダーで合わせ濾す。
(*2)
クレソンとタイム、抹茶、水を鍋に入れて煮詰め、液体と同量の砂糖を加えてさらに煮詰める。 - 〈つくり方〉
- ①シェーカーにフィーバーツリー プレミアム ジンジャービア以外の材料と氷(分量外)を入れてシェークする。
②ダブルストレインでシェーカーからミュールカップ(銅製マグカップ)に注ぐ。氷(分量外)を加えてフィーバーツリー プレミアム ジンジャービアでカップを満たし、ライムピールをふりかける。タイムをバーナーで炙って添える。
有吉 徹(ありよし とおる)
1981年生まれ、千葉県出身。幼少期から20歳までサッカーに打ち込み、15歳の時にはウルグアイへサッカー留学をする。海外への憧れから20歳にヨーロッパを放浪し、帰国後バーテンダーの道へ進む。2006年より10年に渡ってフレアバーテンダーとして海外で開催された130以上のカクテル世界大会に出場し、輝かしい成績を納める。2018年、拠点を京都へ移し「BEE’S KNEES」の開店から携わり、数年でアジアのトップバーへと成長させる。2020年より、Asia’s 50 BEST BARに4年連続選出。現在は店を指揮する傍ら、世界中のバーでゲストバーテンティングもこなす。
BEE‘S KNEES(ビーズ ニーズ)
京都府京都市中京区紙屋町364 マツヤビル 1F
TEL:075-585-5595
アメリカ禁酒法時代のNYのスピークイージー(潜り酒場)をテーマとする。店名は、その時代に生まれたというクラシックカクテル「BEE’S KNEES」に由来。日本や京都のカルチャーを取り入れながらモダンツイストしたクラシックカクテルを楽しめる。2020年以降「Asia’s 50 Best Bars」のTOP50に4年連続でランクイン、2024年はTOP100に選出。
インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。