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NEW2024.12.27 Fri

LEGENT特集 トップバーテンダーインタビュー滑らかさと長い余韻が続く「LEGENT」。日本人ブレンダーの技を語りながらカクテルで愉しませる

渡邉琢磨さん(Martiny’s/アメリカ・ニューヨーク)

[PR]サントリー株式会社

2024年11月26日(火)より通年販売となったプレミアムなアメリカンウイスキー「LEGENT(リージェント)」。ビーム社のマスターディスティラー フレッド・ノウ氏が造ったバーボンの原酒を用い、サントリーのチーフブレンダー・福輿伸二氏がブレンドを担当。ふたりのレジェンドが新たな領域に挑戦して誕生したアメリカンウイスキーだ。

2019年より先行発売されているアメリカで「リージェント」は、どのように認知されているのか。ニューヨークで人気のバー「Martiny’s」のオーナーバーテンダー、渡邉琢磨さんに「リージェント」の魅力を訊いた。


アメリカンウイスキー「LEGENT(リージェント)」


ふたりのレジェンドの挑戦
「山崎」「響」の開発を手掛ける福與伸二による精緻なブレンディング技術と感性、​そして、バーボンの歴史を背負うフレッド・ノウが守り続けてきた、アメリカの大地が育んだ力強いバーボンの原酒が融合。

常識を超えた新しい製法
ビーム家が200年以上の守り続けてきたストレートバーボンに、ワイン樽とシェリー樽でそれぞれ後熟させた原酒をブレンド。バーボンらしい力強さにワイン樽由来の芳醇な香りと甘み、シェリー樽由来のスパイスのような香味が加わり、これまでにない複雑味を実現しています。

「LEGENT」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/whisky/legent/


●容量 750ml ●アルコール度数 47%
●希望小売価格(税別) 7,200円


ユニークなものを受け入れるニューヨークでは、日本の技が冴える「LEGENT」の存在が映える

日本のバーで研鑽を積んだ後、ニューヨークのバー「Martiny’s」を営む渡邉琢磨さん。同店は、2024年「 The World’s 50 Best Bars」で24位に選ばれた。

アメリカ・ニューヨークで活躍するバーテンダーの渡邉琢磨さん。日本ではミクソロジストの南雲主于三さん(「スピリッツ&シェアリング」代表取締役)を、アメリカではカクテルコンペティションで世界一に輝いた経歴をもつ後閑信吾さん(「The SG Club」ファウンダー)という、2人の師匠を持つ。2022年に開いた自身のバー「Martiny’s」で、自身が培ってきた経験を余すことなく生かし、連日満席という人気ぶり。各国のバーラヴァーから注目を集める熱いスポットとなっている。

賑やかなバーが多いニューヨークにおいて、「Martiny’s」は日本のオーセンティックバーを彷彿させるような空間とサービスでもてなす。

席に着いたら暑い時には冷たいおしぼりを、寒い日には温かいものを差し出し、気持ちをリセットしてもらうことから始まる。トイレの清潔さもさることながら、バー空間ではふとした瞬間に訪れる静寂や間も大事にしている。

「銀座のバーのような背筋を伸ばしたくなる心地よい緊張感の中で、僕自身がカクテルを飲みたいと思って今の店をつくりました。カクテルと向き合って、一杯を愉しめるような。実際、満席なのに、カクテルをつくる音とBGMのジャズしか聞こえないタイミングがあります。お客様はアメリカの方ばかりだというのに。そんな時は、隣でカクテルをつくっているバーテンダーに『これが日本的な雰囲気だよ』なんて語りかけます(笑)。お客様なりの空間をつくれるバーでありたいですね」

「Martiny’s」では注文の8~9割がカクテルで、なかでもリクエストの多いオールドファッションやマンハッタンに「LEGENT」を使っている。

「ビーム社のバーボンの原酒を日本人のマスターブレンダー・福與伸二さんが選定するということからして、歴史的なストーリーがあります。マスターブレンダーによってウイスキーの表現は大きく変わるもの。パンチはありつつも滑らかに喉を伝うなめらかさや、余韻の長さ、選定した樽の使い方に日本人らしい繊細さが出ているように思います。ユニークなものを積極的に受け入れるニューヨークなら、話題性があって会話のきっかけにもなるので、カクテルに取り入れて伝えていきたいですね」

知名度の高いウイスキー名を挙げて説明し、いつもの召し上がるカクテルのベースで違いを愉しんでもらう

「LEGENTは、シグネチャーカクテルで使う抹茶とも相性がよく、合わせることでより深みや旨味を引き出せます」

渡邉さんは、「LEGENT」の味わいをこんな風に表現する。

「ワイン樽とシェリー樽で後熟したことによるブドウの香りやエレガントさがあります。すっと入ってきて、余韻の長さは圧倒的。私がつくるシグネチャーカクテル『Tea Ceremony』の抹茶との相性も格別で深みが出ます」

お客に紹介するときは、日本のウイスキー造りやブレンダーにも触れてストーリーを語る。

「ごく簡略してわかりやすく伝える場合は、『山崎や白州を造ったサントリーのマスターブレンダーが原酒を選定して、日本の方法でブレンドしたアメリカンウイスキー』と紹介します。ニューヨークで「山崎」「響」といったジャパニーズウイスキーは、知らない人がいないくらい知名度が高いのです。日本のウイスキーは、研究を経て緻密な造りをしている印象です。熟成は人間の力が及ばない自然的な要素もあるのに、それを踏まえながらクオリティーの高いウイスキーを造っている。巧みな技だと思います」

飲み手でイメージするのは、ウイスキードリンカーはもちろん、毎回オールドファッションやマンハッタンを注文するお客も少なくなく、「いつものカクテルのベースをLEGENTにして、その違いを味わってほしい」と語る。

渡邉琢磨さんのLEGENT シグネチャーカクテル「Tea Ceremony」

抹茶と和菓子を合わせた時の旨味・甘味・深みを1杯のカクテルで表現
「私のバーでトップ3に入る人気のシグネチャーカクテルです。茶道における抹茶をどう表現するかをテーマに、オールドファッションのスタイルでティーセレモニー(茶道)を完結させるイメージです。茶道では、和菓子をいただいてから、点ててもらったばかりの抹茶をいただきます。抹茶をいただくとお菓子の甘味や深みが増すと同時に、抹茶の心地よい苦味や深みが引き立ちます。その流れのある味わいを1杯のカクテルで表現してみたら、と考えました」

『Tea Ceremony』
〈材料〉
・リージェント…45ml
・カカオリキュール ホワイト…15ml
・抹茶…1bsp
・ココナッツウォーター…30ml
(ガーニッシュ)
・花穂紫蘇
〈つくり方〉
①ミキシングティンに氷(分量外)、リージェント、カカオリキュール ホワイトを入れて軽くステアする。
②碗に茶こしをセットし、抹茶を入れて濾しながら茶碗に落とす。
③①を再びステアし、氷(分量外)を入れたグラスに注ぐ。ココナッツウォーターを鍋などに入れて温め、②に注いで抹茶を点て、グラスに注いでステアする。花穂紫蘇を飾る。

渡邉琢磨(わたなべたくま)
1984年生まれ。イタリアンレストラン「毛利 Salvatore Cuomo(サルバトーレ クォーモ)」で2年バリスタとして働き、同グループ会社のイタリアン「XEX TOKYO(ゼックス・トウキョウ)」という業態の立ち上げに携わる。09年南雲主于三氏と共に東京・八重洲「The Bar codename MIXOLOGY tokyo」をオープン。13年に渡米し、ニューヨーク・マンハッタン区「Angel’s Share」で後閑信吾氏の下で働き、後にヘッドバーテンダーを務める。2022年、自身がオーナーを務める「Martiny’s」をニューヨークのグラマシー地区にオープン。1800年代に馬車小屋として使用されていた歴史的建築を改装し、日本とアメリカの文化を融合させた。オープンして間もない2023年には「North America’s 50 Best Bars」(William Reed Business Media)29位、「Tales of The Cocktail 2023 Spirited Awards®」で「Best New U.S. Cocktail Bar」を受賞。2024年は「North America’s 50 Best Bars」4位、「 The World’s 50 Best Bars」で24位に選出され、世界中から注目を集めている。


インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。

サントリー「LEGENT(リージェント)」オフィシャルサイト
https://www.suntory.co.jp/whisky/legent/

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