
NEW1900.03.24 Sat
スーパープレミアムテキーラ『1800テキーラ』でつくるマルガリータ熟成感とみずみずしさを持つ
『1800クリスタリーノ』で、香り立つエレガントなマルガリータに。
佐藤 創さん(Bar LIBRE/東京・池袋)日本国内のラインナップは、『1800シルバー』『1800レポサド』『1800アネホ』『1800クリスタリーノ』『1800ミレニオ』の全5種類がある。
東京・池袋「Bar LIBRE」の佐藤 創さんがその魅力を語り、持ち味を生かしたマルガリータに昇華させる。

澄んだおいしさが凝縮されている
『1800テキーラ』は、8年~12年かけて育て上げた高品質なブルーアガベのみで造られ、ハイクラスなラグジュアリースピリッツとして世界で愛されている。ボトルを開けた瞬間に立ち上る芳醇な芳香、ベルベットのようななめらかな口当たりや口中に広がる甘さ、どこまでも続く余韻に、220年以上にわたる伝統のクラフトマンシップが生きている。
池袋「Bar LIBRE」のヘッドバーテンダー、佐藤 創さんは、メキシコ料理店でバーテンダーを務めていた経験からテキーラへの造詣が深く、自身がテキーラ好きなこともあって日常的に積極的にカクテルに取り入れている。
佐藤さんにとって、『1800テキーラ』はどんなブランドなのだろうか。
「“贅沢”という言葉が最初に思い浮かびます。牛肉でいうなら、超希少部位のシャトーブリアンのよう。クラブや賑やかな場所で、というようなパーティーシーンというよりは、どのラインナップもストレートでおいしく味わえますし、バーやレストランでゆっくり味わっていただきたいですね。『1800テキーラ』はおいしさが凝縮している分、ひと口含むだけでも高い満足感を得られます。メキシコ料理に限らず、質の高い和食やフレンチ、イタリアンといった料理とも合うきれいな旨味や余韻があります。食事に合うような飲み方もできます。たとえば〈レポサド〉を甘味のあるグリーンティーで割るとすごくおいしいですし、中華ならジャスミンティーで割っても。シーンも贅沢感も、これまでのテキーラと違う立ち位置にいます」
テキーラのイベントに携わる経験も持つ佐藤さん。ショットで一気に飲み干すような従来のイメージから、フェーズは確実に変わったと感じている。
「とくに女性からの人気が高まっていますし、マルガリータにしてもシーンやスタイルにこだわらず自由な愉しみ方が広がっています。僕としては、さまざまな店や宅飲みでも選択肢のひとつにテキーラが入ることが理想です。上質なリラックス感を与えてくれるプレミアムテキーラは、その突破口になりうる存在だと思います」
佐藤さんに『1800テキーラ』の5種類をテイスティングしてもらう。
まずは、樽熟成をしていないフレッシュなフレーバーが特徴の〈シルバー〉だ。
『1800シルバー』
「ダイヤモンドのような輝きがあり、香りは青リンゴや若いパイナップル、かすかに若いバナナやカモミールを感じます。みずみずしくミネラリー。味わいにも若いパイナップルや青リンゴかじったようなフレッシュさとレモングラスのような風味があり、後味にポジティブなビター感がやってきます。飲み方はストレートはもとより、柑橘のスライスを入れて炭酸割りにするといいかと思います。メキシコ料理のワカモレとの相性も最高です」
続いて、6カ月以上のオーク樽で熟成した〈レポサド〉と 12カ月以上にも及ぶ樽熟成を経た〈アネホ〉をテイスティングする。
『1800レポサド』
「リンゴやブドウといったフルーツの香りやかすかにスパイス香が立っています。軽い熟成感があり、アールグレイやジャスミンティーのようなニュアンスも。味わいは甘く、おいしいですね(笑)。クローヴのようなフレーバーや樽由来のポジティブな苦味、チョコレートや茶葉、パッションフルーツの風味。ストレート以外の飲み方なら、フレッシュのパイナップルジュースを合わせるマタドールで味わいたいですね」
『1800アネホ』
「バニラやチョコレートの香りが豊かで、アップルパイを焼いたようなニュアンスも。調合スパイスのタヒンのような酸味や辛味、水出しのコーヒーもイメージされますね。味は、ローストアーモンドのようなナッツ感やキャラメルが感じられます。シルキーでとろみがあるテキスチャーで、余韻がぐっと伸びます。カクテルにするなら、エスプレッソマティーニ、あるいはカフェモカのような味に仕上げるのがとても“らしい”と思います」
続く〈クリスターノ〉は2種類のオーク樽で熟成した後、ポートワイン樽で貯蔵した原酒を丁寧にろ過し、クリスタルのような透明度を実現した1本である。
『1800クリスタリーノ』
「名前の通りのきれいな透明感ですね。香りにパイナップルっぽさがしっかりあり、マスカットやカリン、ユリのようなフローラルも。シャンパーニュのような雰囲気も感じます。一度熟成させている分。非常になめらかで、熟したもぎたてのマンゴーやグリーンパパイヤなどの南国フルーツの甘味、レモンティーやアプリコットのフレーバーが満ちてきます。ストレート以外なら、1:1のトワイスアップで、ワイングラスで愉しむのもよいですね」
最後は、3年以上のオーク樽熟成の後、フレンチオークのコニャック樽でさらに4カ月熟成させた〈ミレニオ〉を。バランスの取れたなめらかでユニークな風味をもつ、『1800テキーラ』の最高傑作ともいえるテキーラだ。
『1800ミレニオ』
「重厚感のある色味で焼いたパイナップルやかすかにココナッツ、コニャックを彷彿させるフレンチオーク、熟したマンゴー、カカオニブのような香りです。味わいは、サトウキビのジュースのような甘味や、バタースコッチやブルーベリージャム、イチジクのコンポート、黄桃といった多層的な複雑味。みずみずしさと熟成感が成立しています。まずはストレートで。カクテルなら、温度を下げすぎずにビルドでつくるオールドファッションに」
オリジナルマルガリータの「1800・1949」。テキーラはオレンジやライムといったメキシコ原産のフルーツと相性抜群のスピリッツだが、あえて仕上げにベルガモットの香りをまとわせて“心地のいい違和感”を意識。カクテル名は、テキーラが初めてオーク樽で熟成された年代とマルガリータというカクテルが発表された年を表している。
オリジナルのマルガリータを創るにあたって、佐藤さんが選んだのは『1800クリスタリーノ』。その理由とカクテルのポイントをこう語る。
「『1800クリスタリーノ』は、日本人が親しみやすいアルコール度数(35度)でいて、みずみずしさと熟成感を持ち合わせているからです。インパクトがある複雑味で、上級者向けのテキーラという印象です。オリジナルマルガリータのポイントは大きく2つ。副材料を複雑にしすぎず、『1800クリスタリーノ』の味を生かすこと。香りが立つよう、シェイクではなく冷やしすぎないステアで仕上げること。グラスのふちに塩をまとわせるのが基本スタイルですが、シルキーな口当たりと繊細さを壊さないよう、ベルガモットソルトスプレーを振りかけて液体に塩味を浮かべるようにしました。樽熟成後、濾過をしてクリスタルのような透明度を出したテキーラなので、カクテルの透明感も意識。初めて飲むマルガリータがこれだったら絶対テキーラ好きになる、というイメージで創りました」
<材料>
- 1800クリスタリーノ … 35ml
- 自家製パイナップルキュラソー … 30ml(※1)
- 自家製オレンジソリューション … 5ml(※2)
- ベルガモットソルトスプレー … 1スプレー(※3)
- ベルローズの花びら … 1枚
- 銀箔 … 適量
<つくり方>
- ミキシングティンに1800クリスタリーノ、自家製パイナップルキュラソー、自家製オレンジソリューション、氷(分量外)を入れてステアする。
- 1をグラスに注ぎ、ベルガモットソルトスプレーをグラスにかかるようにスプレーし、ベルローズの花びらを浮かべ、銀箔をのせる。
(※1)パイナップルワイン100ml、ホワイトキュラソー50ml、アガベシロップ25mlを合わせる。
(※2)オレンジフレーバードウォーター100ml、クエン酸10g、リンゴ酸1gを合わせる。
(※3)ベルガモットソーダー100mlに海塩1gを加える。

佐藤 創(さとう つくる)
1988年生まれ、山形県出身。ダイニングバーをはじめ、モダンメキシコ料理店の東京・代官山「Hacienda del cielo(アシエンダ デル シエロ)」でバーテンダーの経験を積む。2022年、国内外でレストラン40店舗以上を展開する株式会社HUGEのカクテルコンペティションで優勝。同年、池袋「Bar LIBRE」入社。チーズプロフェッショナル協会「C.P.A.チーズ検定」の資格を取得し、「Bar LIBLE」オリジナルのペアリングコース「ちゐず懐石」を考案。「DIAGEO WORLD CLASS 2023 JAPAN」ファイナル。「CAMPARI GROUP カクテルグランプリ2023」準優勝。現在は、「Bar LIBLE」ヘッドバーテンダーと、姉妹店「NoLIMIT」マネージャーを務める。
Bar LIBRE
東京都豊島区西池袋3-25-8 相馬屋ビルB1F
Tel:03-5956-6406
インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』『江戸呑み 江戸の“つまみ”と晩酌のお楽しみ』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。
クエルボ蒸溜所220年以上の歴史を引き継ぐ、革新のブランド。樽熟成の価値を磨き続ける『1800テキーラ』の歴史や製法、味わいなどをご紹介します。