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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2016.01.19 Tue

SAKETRY 「思い出のボトル」第六回よりジョニーウォーカー ブラックラベル
古賀 哲二 氏

絵:佐藤英行
文と写真:いしかわあさこ

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「船乗りだった父親が、いつも土産に買ってくるのがジョニ黒でした。当時は1万円もする高級品で、憧れのボトル。飲まずに飾っておく人も多かったようですが、父は水割りやハイボールで飲んでいました」
ジョニ黒のオールドボトルファンは多い。1950年代まではラベルに紋章が入り、60年代まではコルクキャップが採用、70年代からはスクリューキャップ、80年代に入るとキャップ上部が黒くなり、下のラベルに12年表記が加わる。古賀哲二さんが差し出したのは、1970年代流通のもの。自身が飲むときはストレートだが、懐かしい気分になるという。


1910年、ジョニ黒と赤(レッドラベル)は共に発売された。文字を読める人が少なかったため、ラベルの色でその種類を認識できるよう、それまでの「オールド・ハイランドウイスキー」というブランド名を改称。1820年に創業したジョン・ウォーカー&サンズ社の3代目にあたるジョージとアレック兄弟の時で、2人はカードゥやモートラック蒸留所の買収に成功している。その後、グリーン、ゴールド、ブルーといったラベルが誕生した。四角いボトルに斜め24度に傾いたラベル、ブランドマークであるストライディングマン(闊歩する紳士)、KEEPWALKING(歩み続ける)というスローガンは、ジョニーウォーカーの名を一躍有名にしたといえるだろう。
キーモルトにはスペイサイドのカードゥ、スカイ島のタリスカー、アイラ島のラガヴーリンなどがあり、スコットランドの様々な地域のフレーバーがブレンドされている。現在は安価に入手できる時代になったが、そう考えると贅沢なウイスキーだ。

THE BAR CASK
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営業時間:18:00~05:00(日・祝~ 00:00)/無休

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佐藤英行
イラストレーター野口佐武郎に師事。模写を通じ写実の技法を学ぶ。1998年、古舘伊知郎氏のトークライブ「トーキングブルース」の会場展示用絵画を作成し、フジテレビやWOWOWの同番組内で使用される。2000年、講談社kfsメルヘンイラストコンテストで大賞受賞。 2007年、文芸社VA出版文化賞で最優秀賞等を受賞。現在、スコッチモルト販売の「ディスティラリー・コレクション」シリーズでスコットランドの蒸留所を描いた経緯から、Barをモチーフとした作品をライフワークと定め、バーホッピングの日々を送る。
ブログ http://satohideyuki.usukeba.com/
facebook https://www.facebook.com/h.sato.phs

いしかわあさこ
東京都出身。ウイスキー専門誌『Whisky World』『ウイスキー通信』の編集を経て、バーを中心としたフリーライターに。世界のバーとカクテルトレンドを発信するWEBマガジン『DRINK PLANET』などに寄稿している。編著書に『The Art of Advanced Cocktail 最先端カクテルの技術』『Standard Cocktails With a Twist スタンダードカクテルの再構築』がある。
facebook https://www.facebook.com/asako.ishikawa.5

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