2016.02.27 Sat
フルオーケストラのようなシャンパーニュ クリュッグ 2002:自然への賛歌 新発表
MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社(東京都千代田区神田神保町)取り扱いプレステージ・シャンパーニュ クリュッグが、新ヴィンテージ 「クリュッグ 2002」のリリースいたします。
語るべきストーリーのある収穫年の個性を、それぞれ独自の方法で特別な音楽として表現するために造られるクリュッグ ヴィンテージ。奏でられる旋律が一つとして同じものがないように、クリュッグ ヴィンテージもそれぞれが唯一無二の存在です。今回クリュッグがリリースする「クリュッグ 2002」は、その中に感じられる純然たる果実味の豊かさから、メゾンによって「An Ode to Nature(自然への賛歌)」と名付けられました。
シャンパーニュに対するクリュッグの独創的なアプローチ
ヨーゼフ・クリュッグは1843年、シャンパーニュの本質とは歓びそのものであるとの信念に基づき、メゾン クリュッグを設立しました。彼の描いていた夢とは、年ごとの天候の変化に左右されることなく、毎年最高品質のシャンパーニュを造り出すことでした。それまでのシャンパーニュ造りのあらゆる常識を乗り越え、すべてのシャンパーニュが同じ卓越した水準を満たすメゾンを立ち上げたのです。1848年に、彼は自らの手帳にこう記しています。「優れたシャンパーニュメゾンは、同じ品質を備えた2種類のシャンパーニュのみを造るべきだ。」ます第一に、シャンパーニュを余すところなく表現した同一の作品として毎年造られる「シャンパーニュ No.1」。そして二つ目が、当時は「シャンパーニュ No.2」と呼ばれていた、語るべきストーリーがある収穫年の自然を表現したシャンパーニュでした。
「シャンパーニュ No.1」は、後に「クリュッグ グランド・キュヴェ」となります。ヴィンテージの概念を超えて毎年造られる「クリュッグ グランド・キュヴェ」は、まるで一つのハーモニーを一斉に奏でるフルオーケストラのようなシャンパーニュです。
これに対して「シャンパーニュ No.2」は、現在「クリュッグ ヴィンテージ」として知られるものです。同じく見事な卓越性を「自然を反映した形で」保持しています。それは、クリュッグによって捉えられた独特のユニークな旋律を備え、10年以上にわたるセラーでの熟成によってさらに高められた、それぞれの収穫年の音楽。クリュッグ ヴィンテージの種類と同じ数だけ、唯一無二の作品が存在するのです。
2002年:天候と収穫の状況
2002年は温和で穏やかな年で、おしなべて暖かく、生育期間の最後になって自然がその気まぐれさを少しだけあらわすまで、ほとんど天候に変化がみられませんでした。夏の日差しは弱く、ブドウの熟成への影響が心配されましたが、収穫の時期が到来する頃には気温が高くなりました。シーズン後半のこの素晴らしい天候のおかげでブドウは見事に熟成し、収穫までには申し分のない、たくましい姿に成長しました。こうした自然によって、「語るべきストーリーがある年にのみクリュッグ ヴィンテージを造る」というヨーゼフ・クリュッグのビジョンに合致し、卓越したボディとバランスを備えた、素晴らしい音楽を奏でるヴィンテージが誕生したのです。
クリュッグ 2002:自然への賛歌
「最初のテイスティングから、私たちはあらゆる畑のワインに自然の豊かさを見出しました」クリュッグの最高醸造責任者エリック・ルベルは、このヴィンテージに感じた可能性をこう語っています。「果実味の圧倒的なまろやかさ、豊かさ、力強さがはっきりと現れていて、かぐわしさも格別でした。熟成するにつれ、このブレンドの中には卓越した洗練性とフィニッシュも感じられるようになりました。『クリュッグ 2002』の構成要素として選ばれた2002年のワインのそれぞれが、独自のアッサンブラージュとなり得るほどだったのです。これこそ果実味への讃歌、『自然への賛歌』であるとの思いに、私たちは繰り返し心を打たれました。砂糖漬け、あるいは新鮮なシトラスフルーツに加え、トロピカルフルーツやホワイトフルーツ、イエローフルーツが、新鮮なものからジャムを感じさせるものまで、すべてがはっきりとした存在感を持っており、豊かでかつ繊細なクライマックス、クレッシェンドを形作っています。」
あらゆるブドウ畑の特性に細心の注意を払い、それぞれの区画とそこから生まれるワインの個性を尊重することによって、エリック・ルベルはその年ならでは音楽を見定めることができます。彼はその音楽に、はっきりとした果実味によって特徴づけられる作品を仕上げることで命を与えました。そこでは、ピノ・ノワール(40%)がシャルドネ(39%)と非常にバランスの取れた対話を繰り広げています。そして、クリュッグのシャンパーニュが常にそうであるように、ムニエ(21%)が素晴らしい働きを見せています。
クリュッグ 2002:注意深くタイミングを図ったリリース
「メゾン クリュッグにとっては、歓びこそが常にあらゆる完璧さの概念や予測可能性よりも優先されるべきものであり、私たちはテイスティングのみに基づいて、シャンパーニュを市場に送り出すかどうかを決定するのです。」
「クリュッグ 2002」を2014年に発売された「クリュッグ 2003」より2年長く熟成させる決定を下したことについて、エリック・ルベルはこう説明しています。「私たちは味わいに基づいてのみ行動します。活き活きとした輝きと新鮮さを備えた『クリュッグ 2003』が先に成熟の時を迎えた際、いち早く送り出すという決断を下すのはたやすいことでした。」
あらゆるシャンパーニュメゾンの中で、クリュッグは2002年ヴィンテージを最後に発売するメゾンとなりましたが、これについてもエリック・ルベルは「私たちが耳を傾けるのは、ワインの声だけです」と語ります。
クリュッグ 2002:歓びに満ちたフルーツのハーモニー
メゾンのセラーで熟成の道のりを歩み始めてから13年近い歳月を経て、「クリュッグ 2002」は豊かな味わいと見事なストラクチャー、力強さ、繊細さを獲得しました。しかも、「クリュッグ 2002」はセラーでのさらなる熟成に関しても素晴らしい可能性を秘めており、成長はさらに続いていくでしょう。口当たりは、レッドフルーツからシトラスフルーツ、ブラックフルーツまで、あらゆる色合いの新鮮なフルーツ、トロピカルフルーツ、野生のフルーツ、そして砂糖漬けフルーツがバランス良く混じり合い、カカオ豆、蜂蜜、トースト、スモークのニュアンスが感じられます。果実味へのオマージュとなる「クリュッグ 2002」。自然の力強さ、繊細さ、そして堂々としたエレガントさが見事に融合した、カリスマ性を感じさせるシャンパーニュです。
「新鮮さ、力強さ、そしてシトラスフルーツのニュアンスにより、『クリュッグ 2002』はシーフードにとてもよく合うでしょう」とエリック・ルベルは語っています。「舌平目のムニエル、身の締まった肉にレモンを少し絞れば、きっと最高のペアリングが実現すると思います。そうした繊細な調和が、活き活きとしたシャンパーニュをさらに際立たせることでしょう。」鴨の胸肉、ローストしたバターナット・スクウォッシュまたは、ニホンカボチャ、オレンジピールを使用したデザート も、このシャンパーニュの豊かさを引き出します。
クリュッグと音楽:歓びの出会い
クリュッグをユニークな方法で味わうために
ヨーゼフ・クリュッグは、シャンパーニュとは何よりも歓びであると考えていました。見事に造り上げられたシャンパーニュを味わう楽しさは、美しい音楽を聴くことと同様に、感情に直接つながります。このふたつを同時に体験することによって、それぞれが生み出す感動がより高められるのです。クリュッグは長い間、両者に共通するつながりは歓びの中で生まれると直感的に理解してきましたが、オックスフォード大学での近年の研究により、音と味覚の間の関係には科学的な裏付けがあることが明らかになりました。私たちが耳にするものは、味わうものに大きな影響を与えるのです。
こうした理念と考え方に基づき、クリュッグは「クリュッグ ミュージックペアリング」というユニークな試みを考案しました。音楽をそのシャンパーニュと組み合わせることによって、クリュッグを味わう体験をより高めるという探求を継続しつつ、新しい、未知のテイスティングの次元を見つけようとしています。
クリュッグは毎年、卓越性という観点においてクリュッグが造る7種類のシャンパーニュとの共通点が感じられる、ごく少数のミュージシャンをテイスティングに招待しています。これらのアーティストたちは味わったシャンパーニュからインスピレーションを受け、自らが感じたこと、あるいはクリュッグのテイスティング体験への自分なりのアプローチを反映した、カスタムメイドの特別なプレイリストを作成します。このように選ばれたプレイリストは、シャンパーニュ愛好家によるクリュッグのテイスティング体験をもさらに素晴らしいものにし、新たな次元へと導きます。
グレゴリー・ポーターの音楽的才能
「クリュッグラバーとはどんな人々かを考えてみると、ユニークな性格と強い自負心を備えた、自立した人々が思い浮かびます。コントラストやパラドックスを愛し、愉しむことを追い求める人々。彼らが望むのは、忘れがたい体験、完璧さを超える歓びです。」クリュッグ家の6代目当主であり、メゾンのディレクターを務めるオリヴィエ・クリュッグはそう語ります。
今年、「クリュッグ 2002」のリリースに合わせて、クリュッグラバーでもある歌手のグレゴリー・ポーターとコラボレーションを行う機会に恵まれました。圧倒的な声量でバリトンを歌うポーターはニューヨークを拠点にしています。ジャズシンガーとして知られていますが、彼の音楽性はソウルやファンクをはじめ他のジャンルにまで及びます。ジャズレーベル、ブルーノートからリリースされる初の作品となる最新作「リキッド・スピリット」は、卓越した技巧と豊かな情感の模範ともいうべき作品です。
変革者として、ポーターとクリュッグには多くの共通点があります。仕事に対する姿勢は非常に真摯ですが、ポーターは常にインスピレーションに従います。自身の情熱と感情が、彼の方向性を決定づけるのです。「音楽に関して、バランスと感情は私にとってとても大切なものです」と語る彼。「そして、クリュッグにもその相関関係を見て取ることができるのです。」
さらに、ポーターはこう続けます。「クリュッグ シャンパーニュも、音楽と同じように自らの感情に訴えかけます。『クリュッグ グランド・キュヴェ』と『クリュッグ 2002』を味わう際、ふたつのことが起こりました。ひとつは私の頭の中で、もうひとつは私の心の中で。複数の味わい、色や感情のような味わいが舌に感じられたのです。」
ポーターにとって、「クリュッグ グランド・キュヴェ」はすぐに音楽と結び付きました。「私は愉しさ、歓び、そして英知を感じました」と彼は語ります。「このシャンパーニュが持つエネルギーは、私の曲『リキッド・スピリット』とまったく同じものであると感じたのです。」最新作のタイトルトラックであるこの曲を、彼はクリュッグ ミュージックペアリングで「クリュッグ グランド・キュヴェ」のために選びました。「この曲は情熱、感情、そして創造力が持つエネルギーを歌った曲です。同じエネルギーが、このボトルにも込められています。私にとってはこれが一番のヒットです。」
「クリュッグ 2002」の中に、「私は自分の曲『ノー・ラブ・ダイイング』にある完璧なバランス、対称性、そしてエレガントさを見出しました。この曲の中で、私はピアノとベース、そしてドラムスがいずれも他を圧倒することなく共存する、完璧なバランスを生み出そうと試みました。『クリュッグ 2002』にも同じエレガントなバランスがあります。それを味わうという経験は、心に安らぎを与えてくれるものでした。」
ポーターのプレイリストを聴くことで、世界中にいるシャンパーニュ愛好家も彼の体験を共有できます。プレイリストは、他のクリュッグ ミュージックペアリングのプレイリストと同様、クリュッグアプリとkrug.comから入手できます。
商品概要
■商品名: クリュッグ 2002
■希望小売価格:31,000円(税別)/33,480円(税込)
■取り扱い:全国主要百貨店
メゾン クリュッグについて
クリュッグは1843年、ヨーゼフ・クリュッグによってランスで創業されました。ヨーゼフは妥協を許さない哲学と先見の明を持った異端児で、楽しむことこそがシャンパーニュの本質だと理解していました。彼はヴィンテージという概念を超越し、天候の違いに左右されることなく誰もが認める卓越した品質を持つシャンパーニュを毎年提供することに成功しました。それぞれの区画が持つ個性を重視し、リザーヴワインの広範な「ライブラリー」を確立することで、ヨーゼフ・クリュッグはプレステージ・シャンパーニュだけを作る最初にして唯一のシャンパーニュ・メゾンを創業しました。彼のビジョンと創意工夫は6世代にわたりクリュッグ家に受け継がれ、高められています。
クリュッグID:ストーリーは続く
それぞれのクリュッグのボトルにはストーリーがあります。ウェブサイトやクリュッグアプリを通じてクリュッグID(ボトル裏のラベルに印字されている6桁の数字)を入力すると、クリュッグ体験をさらに素晴らしいものにすることができます。クリュッグ ミュージックペアリングに加えて、エリック・ルベルによる、そのヴィンテージの収穫にまつわるストーリーから、フードペアリングのアイデア、最適な保存やサービスの提案に至るまで、多くの有益な情報が得られます。
モバイル・タブレット向けクリュッグアプリ
https://www.krug.com