2016.07.27 Wed
『BAR TIMES マスタークラス』実施レポート!“グラスを変えるとビールが変わる”
「シュピゲラウ」クラフトビールグラスで
驚きのテイスティング!
BAR TIMES マスタークラス舌に流れ込む位置までも設計されたグラス
「シュピゲラウ」がつくるビールグラスは、クラフトビールのブルワーや専門家と共に開発したクラフトビール専用のグラスです。まずは、その特徴的なグラス形状が持つ機能のお話から。卵型の部分はワイングラスと同様香りを集める役割があるほか、形によって舌に流れるビールの場所が変わり味わいにも違いが出るのだそう。また、くびれのあるボトム部分はグラスを上げ下げするたびにビールが空気と触れ合い、再び細かい泡をつくる「泡のリチャージ」の効果があります。そしてもうひとつグラスの厚みも重要で、薄いグラスと一般的な分厚いパイントグラスを比較すると、ビールを注いだ直後の温度変化が大きく飲み口の感じ方が変わるのだとご説明いただきました。
「IPA(INDIA PALE ALE)」グラス
昨今のクラフトビールブームから日本でも親しまれるようになった「IPA」ビール。強い苦味とホップの香りが一番の特徴です。早速「IPA」グラスに注ぎ香りを確かめてみるとホップの香りが立ち上がり、グレープフルーツのような柑橘系の香りが続きます。パイントグラスと香りを比較しましたが、その違いは歴然! パイントグラスは香りが逃げる印象でしたが、「IPA」グラスは溜まった香りが直接鼻に届く感じです。ひと口飲んでみると舌のやや奥にビールが流れ強い苦味とモルトの甘味を実感できました。同じ「IPA」ビールでもブルワリーごとの特徴を見い出せる、そんな楽しみ方ができるグラスです。
「STOUT」グラス
大麦を黒くなるまでローストした濃色の「スタウト」ビールは日本でもお馴染みです。このビール専用の「STOUT」グラスは、先ほどの「IPA」グラスと似た形状ですが卵型の部分がやや角張った感じに設計されています。実際に両方のグラスに「STOUT」ビールを注ぎ口に含んでみましたが、舌へ流れ込むビールの位置が大きく異なりました。舌先から入り奥へ広がる味わいは、焙煎した芳ばしいモルトの風味、コーヒーやチョコといった余韻を残します。きめ細かな泡をつくり出すためにも、勢いよく「STOUT」ビールを注ぐのが良いのだそうです。
「AMERICAN WHEAT BEER/WITBIER」グラス
最後にテイスティングしたのは「アメリカン・ウィート・ビール」です。小麦由来のやわらかな口当たりとフルーティーな香りが特徴で、女性に人気が高いビールなのだそう。容量が約750mlもあり3種類のグラスの中でもっとも大振りな「AMERICAN WHEAT BEER/WITBIER」グラスは、シラー系のワイングラスに似たふっくらとした形状が特徴です。ビールを注ぎまず香りを確かめると、「アメリカン・ウィート・ビール」に感じられるフルーティーなエステル香がふわっと立ち上がります。ひと口飲んでみると何とも爽やかな風味が口いっぱいに広がりやさしい味わいを実感することができました。
こうして3種類のグラスで飲み比べてみると、クラフトビールの香りや味わいの違いがはっきりと分かりました。「グラスを変えるとビールが変わる」。まさにそれを体験できた驚きと発見のマスタークラスでした。ご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。また、まだ体験されていない皆様もぜひ「シュピゲラウ」のクラフトビールグラスでこの驚きを実感してみてください。