2018.03.16 Fri
最高蒸留・製造責任者 ビル・ラムズデン博士インタビュー【前編】“完璧すぎるウイスキー”
独自のメゾンとその魅力に迫る
BAR TIMES 編集部
グレンモーレンジィを語るには欠かせないのが最高蒸留・製造責任者であるビル・ラムズデン博士の存在である。今でこそ豊富で、常に革新的なウイスキーを世に送り続けているグレンモーレンジィ。その裏には、博士とグレンモーレンジィの歩んだ歴史が刻まれている。
科学者であり、ウイスキービギナーであったビル博士を惹きつけたもの。
「グレンモーレンジィの創立は1843年になりますが、ここ10年ほど前から着実に面白くなってきているのは確かです。私とグレンモーレンジィが歩んできた23年の歴史は、生まれて初めて飲んだシングルモルトがグレンモーレンジィであったことから始まります。当時はウイスキーの知識もさほど持ち合わせていない、いわゆるウイスキービギナーであった私でさえ、グレンモーレンジィ オリジナルを口にした瞬間その風味に一瞬で惹かれたんです。当時はまだ10年と18年熟成の2つの製品しかありませんでしたが、その頃からグレンモーレンジィカンパニーはパイオニア精神であったり、イノベーションというものを大事にしていました。元々科学者であった私は、色々なことに挑戦し続けるその精神が強く魅力的なものに感じたんです。幸いなことに当時の社長も、私がウイスキーを強く愛し、情熱を持ち、そしてグレンモーレンジィをずっと大切にする人間であると思ってくれたようでした。未だに顔を合わせるたびに『まだちゃんと守ってるか?』と確認されますね。私はその長い歴史をもつグレンモーレンジィの魅力を常に引き出し、守り続ける役目を担っているんです。」
グレンモーレンジィが大切にしているスピリット。
「グレンモーレンジィの最大の強みは、やはり幅広く色々なものを提供できることです。まだ20代前半だった私がグレンモーレンジィ オリジナルに魅了された時のように、ウイスキービギナーからウイスキー通の方、全ての人に面白いものを提供し続けることができるというのはとても大事なことです。常に革新的であり続けるためにこだわりを貫く分、時には常識外れのことをやるので、膨大な経費がかかるというのも一つの現実ではあります。もちろん経営面など、大事なものを守るうえで必要なことは幾つかありますが、私はどんな状況におかれても製品に対するこだわりだけは頑なに譲らず踏ん張ってきました。コスト云々はあまり気にせず、良いものを作れるかという点だけに集中してきたんです。効率という言葉はあまり好きではありません。どんなに手間や苦労を重ねても、常に品質だけに集中する。それこそがいつまでもイノベーション精神を忘れないグレンモーレンジィの魅力であると信じています。」
繊細さと上品さ、華やかでなめらかな味わいを生み出す鍵とは。
■ビル・ラムズデン博士
革新的なウイスキーで世界を驚かせてきた稀代のイノベーター。グレンモーレンジィとアードベッグの最高蒸溜・製造責任者を務める。2017年International Whisky Competitionでは、Master Distiller of the Yearの2年連続受賞を成し遂げた。
■GLENMORANGIE(グレンモーレンジィ)
グレンモーレンジィ・シングルモルト・スコッチウイスキーはスコットランドのハイランド地方で1843年に誕生。フルーティーでフローラルな風味が特徴。最高級のオーク樽で熟成、テインの男たちの熟練の職人技で丁寧に仕上げた 「完璧すぎる(Unnecessarily Well Made)」ウイスキーは、伝統と最新技術を融合させるパイオニアとして高い評価を受けている。
<商品概要>
商品名:グレンモーレンジィ スピオス
(プライベート エディション 第9弾)
希望小売価格:11,000 円 (税込 11,880円)
発売開始日:2018年3月2日(金)より数量限定発売
取り扱い:百貨店/酒類専門店など
仕様:700ml アルコール 46度 ノンチルフィルター