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2020.08.3 Mon

【初蒸留】北海道積丹(しゃこたん)発クラフトジン火の帆(HONOHO)KIBOU誕生

人々の魂に火を灯し、勇気と希望を与える「火の酒」。 私達のトレードマークである青い炎の意味する「火の帆(HONOHO)」。これは、「炎」の語源「火の穂」を、積丹の風、帆にアレンジし、火の酒と風に乗って積丹(しゃこたん)ブルーの海に出航する私たち自身を表現しました。 そして2020年6月、この北海道積丹半島より、クラフトジン「希望(KIBOU)」を発売しました。 新型コロナウイルスの影響で大変な思いをしている、世界中の人たちの未来への希望を願う、限定の初蒸溜記念ボトルです。


「火の帆(HONOHO)KIBOU」の誕生


株式会社積丹スピリットは、2018年3月、北海道西部の人口2,000人の町、積丹(しゃこたん)町で北海道産、積丹町産のボタニカルを使ったジンを蒸溜する会社として立ち上がりました。

【きっかけは半島の再生】

2015年に実施した、町内の低未利用施設調査。
町内には、90haの大規模な遊休農地があり、その再生アイデアとして、北海道在住の木工デザイナー煙山泰子氏が、スコットランドのシェトランド諸島になぞらえ構想が提起されました。

【民間メンバーと積丹町の協力】

当時調査主体であった、現代表の岩井氏が中心となり、植生・蒸溜技術・蒸溜酒のプロを集め、クラフトジンの研究を開始。積丹町が、国の地方創生事業を活用したことで、地元経済団体も参画し、町を挙げての事業として、事業化を大きく前進させました。

【5年をかけてノウハウを確立】

2016年には、本場のイギリス・スコットランドに渡り、植生やレシピの情報収集を行い、5年の年月をかけてノウハウを確立。資金集めも、岩井氏が過疎の著しい積丹半島の活性化を掲げ、賛同する北海道内の農業者、理解者25名から出資を受け、純粋な市民出資蒸溜所として誕生しました。


「火の帆(HONOHO)KIBOU」の特徴


80種類に及ぶ自社栽培のボタニカル

当社の最大の強みは、世界でも珍しい「ボタニカルの自社栽培から蒸溜までの一貫工程」にあります。自社栽培のボタニカルは、町が保有していた遊休農地約5haを長期賃借し、馬が草を食んで肥やした荒地を耕起する、地球に優しい耕地化手法を導入し、現在、約80種類の香草植物を栽培しています。

8ボタニカルの最適保存と減圧蒸溜へのこだわり

ボタニカルは葉・実・枝などの部位を使うため、それぞれに異なる保存特性を生かし、フレッシュ、生冷凍や自然乾燥、機械乾燥などを使い分け、年間を通じて最適な使用を行います。
また、これらのボタニカルは、沸点を低くできる減圧蒸溜機を使用し、単品ごとに植物の持つ香りを最大限に引き出す蒸溜に手間暇をかけています。

ブレンドによる未知の香りの創造

当社は、単品ごとに蒸溜したボタニカルを、500ℓの銅製蒸溜機で製造するコアとなるジンにブレンドし、香りと味わいの最高点を割り出す方法をとっています。
ブレンドをリードするのは、当社の創業者の一人であり、世界的なボタニスト・バーテンダーの鹿山博康氏。北海道産の未知の香りを、何度とないブレンドの中から生み出しました。


「火の帆(HONOHO)KIBOU」に関わる人々


異色のプロチーム

代表の岩井氏(農林漁業事業化コンサルタント)が、蒸溜所長兼マーケティング担当の妹尾氏(元ホテルマン)、有機玉ねぎ農業者の取締役の中村氏(元ニッカウヰスキー社員)、技術長の岩崎氏(世界の土壌研究技術者)という異色の人材を集め、チームを作りました。

植生の専門家集団との連携

植生分野においては、植生環境調査の濱田崇氏、One&Natureの川出健太郎氏、ハーブ分野においてはKINAの大澄かほる氏と、外部専門家の協力のもと、積丹半島や北海道に自生する200以上の原料候補を挙げ、そこから原料の食経験や安全性なども考慮して約30種類まで絞りました。

世界的バーテンダーによるブレンド

ゲストバーテンダーとして世界から招待され、世界のボタニカルを自分の足で確かめ、常に創造的なカクテルを生み出す『Bar Ben Fiddich(西新宿)』のオーナー鹿山博康氏が、当社のブレンドの中核を担っています。

蒸溜技術者の連携

蒸溜技術を支えるのは、有限会社マザーバインズ。独立行政法人酒類総合研究所との3者共同研究による試験蒸溜と、製造技術の検証を実現したほか、プロによるテイスティング会、Arnold Holstein社(ドイツ)の銅製蒸溜機の輸入も担っています。

多くのファンの存在

この他にも、私たちにはたくさんの応援者、賛同者がおります。25名の株主をはじめ、ボタニカルイベントを通じて支援してくれるグループや、立ち上げ資金調達のために行ったクラウドファンディングで投資を行ってくれた、約330人の投資家の皆様により支えられております。

商品のご紹介

アイヌの人々が「森の女神」と呼んだ「アカエゾマツ」。
厳冬期の間も葉を落とさずに、凛として立つその美しさは、私たちの希望の象徴です。
「KIBOU」は、そんなアカエゾマツの深いオレンジの香りを基調に、北海道産・積丹町産のボタニカルからなる、豊かな大地の蒸溜酒です。

【商品概要】
ブランド名:火の帆(HONOHO)
商品名:KIBOU
製造者:株式会社積丹スピリット
製造所:Distillery Shakotan Blue
北海道積丹郡積丹町大字野塚町字ウエント229番地1
品目/品名:スピリッツ/ジン
アルコール度数表示:45%

【主要原料】
醸造用アルコール
[海外産ボタニカル] ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、リコリスルート、カシアバーク、オレンジピール、レモンピール
[積丹町産・北海道産ボタニカル] アカエゾマツ、ハーブ(7種)、エゾヤマモモ、エゾミカン、キタコブシ、オオバクロモジ、ホップ、エゾノカワラマツバ

【テイスティングノート】

ジュニパーベリーやフレッシュなホップ香に加え、青々と爽やかな、どこか懐かしいアカエゾマツの香りは、生命力に満ちた緑豊かな森林を想わせます。積丹産の豊富なボタニカルが織りなす、芳醇で複雑な味わい。まろやかな口あたりとキタコブシのほのかな甘みに加え、エゾヤマモモのスパイシーさと、エゾミカンのほろ苦さが全体の味わいを引き締めます。





積丹スピリット 代表 岩井氏より


コロナ禍のなか、大荒れの中で出航した「火の帆(HONOHO)KIBOU」ですが、研究を重ねたブレンドレシピと、蒸溜技術の成果を是非お試しください。
きっと、北海道、そして積丹半島のブルーの海辺と、針葉樹林の森の中を散歩しているかのような気分になることでしょう。
私たちは、じっくり、常温のストレートで散歩を楽しんでいます。



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