2022.02.4 Fri
Empirical Brand Story 3世界各国から厳選した原材料
エンピリカルは革新的なスピリッツをつくるため、世界中のありとあらゆる原料からインスピレーションを探しています。創設者の1人であるラースは、⽇本には完璧な麹を求め、ジンバブエには発酵に使うマルラを求め、ブラジルのジャングルにはアサイを求めて、世界中を旅してきました。最近ではパシーヤミヘートウガラシを求め、メキシコのオアハカ付近にある海抜約1500メートルの⼭まで自らの足で出向きました。他にも、コペンハーゲンの近くにあるボーンホルム島ではイチジクの葉を、蒸溜所近くの焙煎所ではコーヒーの殻を求めました。さらにエンピリカルは、⾃分たちの使い終わった麹も植物由来の原料として再利⽤しています。
このスピリッツの主な原料はパシーヤミヘートウガラシです。パシーヤミヘートウガラシは、メキシコオアハカ州の少数⺠族ミヘーの⼈々が海抜2,700メートルで栽培した特別なスモークドライチリで、現地の⾔葉でAyuuk(アユーク)と呼ばれています。このトウガラシが完全に熟すと枝上で部分的に乾燥して⾏き、熟し終わると枝で編んだカゴのよう粗削りでスモーキーな⾹りを燻らせます。本物のパシーヤミヘートウガラシは⼣焼けのようなダークレッドのフルーティーさと産地であるゴツゴツとした⼤地を反映したような⼟壌味あふれるユニークな⾵味を持っています。
ラースが今まで⾷べた⼀番美味しいデザートにインスパイアされ、このスピリッツは、アーモンドの⾹りとフレーバーに似通った梅の種の殻の内部にある乾燥させた核(仁)を使⽤しています。この核(仁)は砂糖とアーモンドを引いて練り合わせた洋菓⼦のマジパンのような格調⾼い柔らかな⾹りと爽やかで透明性のある微妙な⽢みを持っています。
このスピリッツには鹿児島県枕崎市で鰹節の製造を行う「金七商店」とのコラボレーションで誕生しました。微妙なニュアンスのあるスモーキーな旨味の鰹節フレーバーが主役を演じています。削った鰹節を麦麹と麦芽大麦の真空蒸溜発酵液に浸して柔らかくし、再蒸溜してからコニャックに使われていた樽で2週間寝かせました。その結果、奥ゆかしくて香ばしいスピリッツが誕生。鰹節はミネラル感と複雑なドライ感を醸し出し、海の穏やかでデリケートな印象を添えてくれます。