2022.08.19 Fri
ブッシュミルズ ブランドアンバサダー就任記念インタビューシェリー樽由来の華やかさとコーヒーを合わせ、エレガントなデザートカクテルに
大場 健志さん(bar cacoi/銀座)スムースな味わいを生かしたコーヒーカクテル
大場 健志さんインタビュー③
考案されたコーヒーカクテルについて、教えてください。
スタンダードカクテルのアイリッシュコーヒーとアレキサンダー(ブランデー、カカオリキュール、生クリーム)のコンビネーションで、ツイストしました。ブッシュミルズが持つ華やかでエレガント、かつスムースな口当たりは、クリームを使うカクテルにもしっかり生きるんです。クリームのコクとコーヒーの苦味、リキュールの甘さが加わった時に一体感が出て、ブッシュミルズの持ち味で、リッチな味わいなのにスッと溶けるような飲み心地がいいな、と感じています。夏でも愉しめ、食後にふさわしいデザートカクテルです。
なぜシングルモルト12年をベースにしたのでしょうか?
ブッシュミルズ シングルモルト12年のシェリー樽熟成による豊かな香りとスムースな味わいが、リッチな味わいのカクテルに向いていると感じました。12年が持っている甘いナッツやドライフルーツのようなニュアンスがコーヒーのほろ苦さと相乗するのです。アレキサンダーしかり、オールドファッションドやゴッドファーザーしかり、「甘くて強い」というイメージがあるカクテルのリキュールの量を少し控え、ベースを12年にすると、とても華やかに仕上がります。と同時に、飲みごたえもあるボディ感が加わり、上質なカクテルになります。
コーヒー豆をシングルモルト12年に漬け込み、トッピングした点です。グラスに鼻を近づけた時点で、ブッシュミルズとコーヒーの香りが立ち上ります。まるで、コーヒービターズを使ったような効果が出ます。また、先にクリームの油分とコーヒーリキュールを混ぜて下地をつくっておき、仕上げにブッシュミルズを加えることで香りの華やかさ、リッチな味わいを乗せるようなイメージです。小さなシェイカーを選び、水っぽくならないように仕上げます。
- Irish Alexander(アイリッシュ アレキサンダー)
- レシピ
- ・ブッシュミルズ シングルモルト12年 40ml
・コーヒーリキュール「MR.BLACK」 15ml
・生クリーム 15ml
・コーヒー豆 3粒
(ブッシュミルズ シングルモルト12年で1~2日漬けたもの) - つくり方
- シェイカーに生クリームとコーヒーリキュールを入れ、ハンドブレンダーで混ぜる。ブッシュミルズ シングルモルト12年、氷を加えてシェイクする。グラスに注ぎ、コーヒー豆を飾る。
大場 健志(おおば たけし)
銀座「bar cacoi」オーナーバーテンダー。1976年生まれ。都内のバーで経験を積み、2006年独立。店名は茶室を意味する。“クラフトとヴィンテージ”をテーマに、扱うお酒や器、フルーツを選び、素材のよさが伝わるカクテルを提供。和酒や醸造酒、“一風変わったお酒”も揃え、お茶を使ったカクテルも得意。2019年「トークン・ビターズ カクテルコンテスト」優勝。