2024.10.1 Tue
CARAVAN COFFEE × BAR TIMES 共同開発プロジェクト手間なく美味しいコーヒーカクテルを!
老舗コーヒーメーカーがバー向けに商品化
『ESPRESSO MARTINI BASE』開発背景
ESPRESSO MARTINI BASEバーにおけるコーヒーカクテルの課題を解決したい!
今、世界的にコーヒーカクテルの人気が急上昇しています。特にエスプレッソマティーニは、英国の飲料専門誌「ドリンクスインターナショナル」が発表した「世界でもっとも売れたクラシックカクテル2024」で4位にランクインし、毎年のように選出されています。
日本のバーシーンにおいても、多くのバーテンダーがお茶やハーブ、スパイスなど様々な素材をカクテルに取り入れているように、コーヒーもまたバーテンダーの興味関心を引く魅力的な素材です。しかも、コーヒーはその奥深さから、豆選びや焙煎、抽出方法にまでこだわるバーテンダーも多く、一度その魅力に触れるとますます追求したくなる素材といえます。
しかし、バーで高品質なコーヒーカクテルを提供するためには、専用の設備や道具、そしてそれらを設置するスペースが必要です。さらに、安定した味を維持するためには、技術や手間がかかるという課題もあります。
この課題を解決すべく、コーヒー豆加工販売の老舗である「キャラバンコーヒー」が立ち上がり、私たちBAR TIMESとタッグを組むことに。高品質なコーヒーカクテルを手軽に提供できるリキッドコーヒーを目指し、効率化と味の向上を実現するために、この共同開発プロジェクトがスタートしたのです。
カフェインレスへの急遽変更とその理由
本プロジェクトには、コーヒーカクテルに精通した2人のトップバーテンダーに協力を仰ぎました。1人目は日本のコーヒーカクテルの第一人者である高宮祐輔さん(TIGRATO)、2人目はコーヒー愛好家として知られる大場健志さん(bar cacoi)です。
プロジェクト当初は「エスプレッソマティーニ専用」ではなく「コーヒーカクテル専用」として開発が進められていました。第1フェーズでは、2人にキャラバンコーヒーが取り扱ういくつかのコーヒーをテイスティングしてもらい、アルコールとの相性やカクテルとしての適応性について評価を受け、改善点のフィードバックをいただきました。
次のフェーズでは、その意見を基に数種類のサンプルを作成。キャラバンコーヒーのスタッフやブレンダーを交えたワークショップを実施し、甘味や酸味、アルコールのバランスを調整しながら試飲を重ねました。しかし、カクテルごとに最適なコーヒーが異なることが分かり、最終的にコーヒーカクテルの中でもっとも人気のある「エスプレッソマティーニ」に絞り込むことに決定しました。
第3フェーズでは、「エスプレッソマティーニ専用」として最終サンプルを作成。しかし、ここで問題が。最終段階で農林水産省からカフェインとアルコールの同時摂取に関する注意喚起が発表され、カフェインにより酔いを感じにくくする可能性があると指摘されました。これを受け、急遽カフェインレスに仕様を変更することになりました。この変更は発売時期やコストに影響を与える可能性もありましたが、安全で安心して楽しんでいただける商品を提供するためには不可欠な判断と考え、仕様変更に踏み切りました。
香り豊かなブラックチェリーやカシスのニュアンス
カフェインレスコーヒーというと、どうしても「薄くてコクがない」といった印象を持たれがちです。しかし、『ESPRESSO MARTINI BASE』に使用されているコーヒー豆は、ブラジルとコロンビア産の厳選豆を深煎りのシティローストで焙煎しています。シティローストは、酸味と苦味のバランスが良く、特にエスプレッソに最適な焙煎度合いです。
味わいは、穏やかな苦味と酸味、そしてわずかに感じられるブラックチェリーやカシスの香りが特徴。すっきりとしていながらも、十分な飲み応えを楽しんでいただけます。
高品質感とコーヒーらしさを表現したデザイン
中身の開発と並行して、商品名、容量、パッケージデザインも慎重に検討しました。商品名は「エスプレッソマティーニのためのコーヒー」というコンセプトをわかりやすく伝えるため、『ESPRESSO MARTINI BASE』と名付けました。容量はエスプレッソマティーニが3杯作れる275mlに設定し、バーカウンターに置いても違和感のないスマートな容器を採用。デザインはコーヒーらしさや高品質感を表現し、視覚的にも洗練された印象を持たせています。
2024年3月にスタートしたこのプロジェクトは、約7ヶ月の開発期間を経て完成しました。ぜひ、この高品質なカフェインレスコーヒーリキッドで、安心・安全で美味しいエスプレッソマティーニをご提供ください。