2024.12.19 Thu

サントリーザ・カクテルアワード 2024 受賞者決定森﨑和哉さん（SAVOY hommage）
作品名「てふてふ（テフテフ）」

2024年11月22日（金）、サントリーホールブルーローズにて「サントリーザ・カクテルアワード 2024」のファイナルが開催されました。多数の応募の中から2度の事前審査を経て最終選考会に進んだ8名のうち、3名が1stステージ審査を突破。2ndステージ審査では、その場で設定されたシチュエーションに合わせてカクテルを創作するYatte Minahare審査が行われました。フレキシビリティや創作意図などの総合的な審査の結果、優勝にあたる「カクテルアワード 2024」に、森﨑和哉さん（SAVOY hommage）が選ばれました。

カクテルアワード 2024
森﨑和哉さん
SAVOY hommage（兵庫県神戸市）

森﨑和哉さんの受賞コメント

『本当にありがたい賞をいただけたことを光栄に思います。日頃応援してくださるたくさんのお客様、ここに集った仲間たち、そしていろいろと教えていただいた諸先輩方をはじめ、みなさまに本当に感謝申し上げます。特に、日頃何も言わずに応援してくれている家族、神戸で待ってくれているお客様にこの喜びをともに分かち合っていきたいと思います。
今回、アワードの理念である『継承と革新』を自分にあてはめて考えた時に、これまで自分が取り組んできた『革新』だけでなく、師匠や先輩方からの『継承』という意味をもう一度自分で確認したいと思って挑みました。それで今日感じたことは、自分一人で歩んでいけるわけではなくて、たくさんの皆さんのお力添えがあってはじめて、自分達バーテンダーは前に進んでいける、という感謝の気持ちです。これからこの結果に甘んじることなく、今日一緒にファイナルに臨んだ仲間のバーテンダーたちと一緒に、バー業界発展のために頑張っていきますので、皆様ぜひ今後とも、バー業界の応援よろしくお願いいたします。』

「てふてふ（テフテフ）」について、森﨑和哉さんのコメント
『サントリーザ・カクテルアワード』の30回記念大会、そして来年の大阪・関西万博開催という大きな節目を迎え、“過去、現在、未来”そして“日本から世界”を繋ぐ、新たな挑戦と祝福の思いを一杯のグラスに込めました。アワードの理念である『継承と革新』を味わいそのもので表現するとともに、喜びや新しい生まれ変わりのシンボルとして世界中で愛され続けている作品名でもある蝶の姿やカクテルアワードのロゴに込められた昇る太陽のイメージを重ねたデコレーションを施しました。この日本情緒あふれるカクテルを、素敵な未来を歩んでいく“次世代の飲み人”へ届けたいと思います。

受賞作品：てふてふ（テフテフ）: 〈材料〉; ・SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」 20ml
・ジャパニーズクラフトリキュール「奏 Kanade〈桜〉」 15ml
・「クレームドキョホウ〈巨峰紫〉」 10ml
・サントリーわつなぎゆず 10ml
・フレッシュライムジュース 5ml
・大葉 1枚; 〈つくり方〉; ① 全ての材料をシェークし、シノワで漉しながらカクテルグラスへ注ぐ。
②ライムの皮、大根、ラディッシュを飾る。

ファイナルレポート動画

「サントリーザ・カクテルアワード」とは

プロフェッショナルのバーテンダーがカクテルの創造性や技術を競い、その年の優勝者「カクテルアワード」を決定するコンペティションです。今年のテーマは「次世代の“飲み人”に届けたいカクテル」です。カクテルが時代とともに変化していくことを見据え、次世代の“飲み人”を意識したカクテルが創作されました。

2024年は30回目の節目の大会
カクテルを貴重な洋酒文化のひとつとして将来にわたって育むことを目的に、1994年より実施されており、今年で30回目を迎えました。

ファイナルレポート動画

Yatte Minahare（やってみなはれ）審査を導入
2024年からフレキシビリティを図るYatte Minahare審査をファイナルで導入しました。顧客のニーズに合わせた一杯をつくる柔軟さを競うために、ファイナリストに「年代」、「シーン」、「味・嗜好」に基づくカードをそれぞれ引いて頂き、３つのカードを掛け合わせたお題のもとに自由にカクテル創作をして頂きました。

海外からのゲスト審査員に、ジム・ミーハン氏
“世界のベストバー50”ランキングで第1位に選ばれた伝説のバー「PDT」の当時のオーナー兼バーテンダー。現在はバーテンダーの枠を超えてバーコンサルタントとして多くのプロジェクトに関わっている世界的レジェンドジム・ミーハン氏が、審査員として登場しました。