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NEW2024.12.25 Wed

CAMPARI RED HANDS ASIA 2024服部瑠華さん「CAMPARI RED HANDS」アジア大会3位入賞

服部瑠華さん(The SG Club/東京・渋谷)

12月5日と6日の2日間、イタリア・ミラノで開催された「CAMPARI RED HANDS ASIA 2024」。

カンパリの情熱と創造性、そして職人のスピリットを象徴するバーテンダーたちの集まり、「CAMPARI RED HANDS(カンパリ レッドハンド)」。そのアジアチャンピオンを決定するカクテルコンペティション「CAMPARI RED HANDS ASIA 2024」が、12月5日と6日の2日間にわたりイタリア・ミラノで開催されました。5年ぶりの開催となった今大会には、アジア12地域*から選ばれたチャンピオンが一堂に会し、日本代表として東京・渋谷「The SG Club」の服部瑠華さんも出場しました。バーテンダー歴わずか3年ながら、世界の大舞台に立った服部さんのプレゼンテーションや、白熱したアジア大会の模様をお届けします。
※12地域:India , Indonesia , Japan , Hong Kong , Malaysia , Cambodia , Philippines , Singapore , South Korea , Taiwan , Thailand , Vietnam


日本代表として大会に出場した服部瑠華さん(The SG Club/東京・渋谷)。

今年のテーマは「Cocktail & Senses」。出場者は視覚、嗅覚、味覚、触覚、聴覚という五感を刺激する革新的なカクテルの創作に挑戦しました。「CAMPARI RED HANDS ASIA 2024」は、単なるコンペティションではなく、バーテンダーの芸術性、時代を超えて愛され続けるネグローニ、そしてコミュニティの共同体としての精神を称えるものです。

初日のセミファイナルでは、各チャンピオンが地元で勝利を収めたウィニングカクテルを披露しました。セミファイナルからグランドフィナーレまで、すべてのプレゼンテーションは英語で行われ、通訳はつきません。服部さんは6番目に登壇し、初めてのグローバル大会とは思えないほど堂々としたプレゼンテーションを披露。その結果、上位5名(タイ、ベトナム、日本、インドネシア、台湾)の中に見事選ばれ、翌日のグランドフィナーレへ進出を果たしました。

グランドフィナーレでは、視覚、嗅覚、味覚、触覚、聴覚の五感を刺激する地元の食材を持参し、さらに午前中のマーケットショッピングで調達したイタリアならではの食材や素材を組み合わせたカクテルを披露しました。この挑戦では、クリエイティビティ、ストーリー性、技術力を存分に発揮することが求められました。また、それぞれの地元で調達した食材を取り入れることで、地元の伝統や風味、ストーリーを称賛することも重要なポイントでした。このチャレンジは、単に革新性を示すだけでなく、「レッドハンド」を通じて得た学びやインスピレーションを反映し、自分にしかつくれない唯一無二のカクテルを創作し、それを魅力的に紹介するプレゼンテーションでもありました。


グランドフィナーレでプレゼンテーションを行う服部さん。カンパリの鮮やかな赤を想起させる羽織ものが目を引いた。


大会の会場は、カンパリ本社に隣接した「カンパリギャラリー」。カンパリにまつわる様々なアートや展示品が収められエキサイティングな雰囲気。


グランドフィナーレの審査員。左からCARLO CARNEVALE 氏、GIORGIO BARGIANI 氏、CLOÉ AUGER 氏、一番右TOMMASO CECCA 氏。

大会当日の午前中、各出場者は専属のチューターとペアを組み、大会前に行われるマーケットショッピングセッションでイタリアの食材を調達しました。午後には準備を経て、いよいよグランドフィナーレが開催されました。会場は、カンパリ本社の隣に位置する「カンパリギャラリー」。ここは、約3,000点以上のカンパリにまつわるアートや展示品が収められた「カンパリ」の美術館であり、大会の舞台にふさわしい特別な空間となっていました。

グランドフィナーレでは以下の4名の審査員と1名のテクニカルジャッジにより評価されました。
・CARLO CARNEVALE 氏/DRINKS WRITER, JOURNALIST& COCKTAIL EXPERT
・TOMMASO CECCA 氏/GLOBAL HEAD OF CAMPARINO
・GIORGIO BARGIANI 氏/Assistant Director of Mixology at THE CONNAUGHT BAR
・CLOÉ AUGER 氏/GLOBAL TRADE ADVOCACY MANAGER, CAMPARI GROUP

服部さんがグランドフィナーレで披露したカクテルのコンセプトは「KANPAI」。パンデミック後に再び開催されたレッドハンド大会で、皆が集まれる喜びをカクテルに込めました。さらに、京都で芸者として活躍する実の妹さんからインスピレーションを得て、お酒を楽しむ喜びとイタリアのアペリティーボ文化を融合させたストーリーをエンターテイメントとして表現しました。大会当日は赤い羽織ものを身にまとい、使用するグラスにはとっくりとおちょこを採用。見事3位に輝く結果を収めました。

■服部瑠華さんのコメント
今回のアジア大会では、1つのものに向かって挑戦する仲間と、様々なクリエイティビティの源を体感することができました。
約3日間に渡って一緒に過ごした各国代表の皆とは、それぞれが目指しているものや想いを語り合い、これからの自分にとって大きな励みとなりました。
また、ファイナルのテーマでは現地の食材、自国のカルチャー、バディとの連携、コンペを通して学んだ事、などと色々な要素を取り込む必要がありました。それぞれのテーマに対して考え、自分の作品の中で表現する楽しさを知れた事も、今回の大会で得られた大きな成果だったと感じます。
自分の夢に向かって挑戦する事で、改めて周りの方々のサポートや応援がどれだけ励みになるかを実感しました。今回の結果を経て、恩返ししていきたいと思います。

すでに「CAMPARI RED HANDS ASIA 2025」の開催も決定しており、来年以降にカンパリジャパンの公式インスタグラム(@camparijapan)で詳細が発表される予定です。チャレンジしてみたいという方は是非チェックを!


見事3位に入賞し、表彰を受ける服部さん。


グランドフィナーレで腕を競い合った各国の選手や大会関係者と記念撮影。

服部瑠華さんのカクテル「KANPAI」

服部瑠華(はっとり・るか)
1997年生まれ、高知県出身。100年続く醤油屋に生まれる。大学時代にはスイスへの留学や、ヨーロッパ、東南アジア、南米、北米など20カ国以上を旅し、各地の歴史・風土・オリジナリティを肌で感じる。一方で、秋田県内の味噌醤油醸造元 でインターンを経験。大学卒業後、医療機器メーカーに就職しマーケティングを担当。その後、クリエイティブなバーテンダーの世界に憧れ、2021年より「The SG Club」に入社。初出場したカクテルコンペティション、「CAMPARI RED HANDS ASIA 2024 日本大会」で優勝を果たす。


The SG Club(ザ エスジー クラブ)
2018年6月にオープンした「SG Group」の日本1号店。カクテルをカジュアルに楽しめる1階の「Guzzle(ガズル)」、ゆっくり味わう地下1階の「Sip(シップ)」、そしてシガーが愉しめる会員制の2階「Savor(セイバー)」の3フロアからなる。
東京都渋谷区神南1-7-8 Tel:050-3138-2618
WEBサイト https://sg-management.jp/
Instagram https://www.instagram.com/the_sg_club/


CAMPARI RED HANDS
「CAMPARI RED HANDS」とは、カンパリの本質を体現し、クリエイティブで情熱的、職人のスピリットを持ったバーテンダーの集まりを指します。そのアジアチャンピオンを決めるカクテルコンペティション「CAMPARI RED HANDS ASIA 2024」が12月上旬に開催。日本をはじめとする12カ国から地域予選を勝ち抜いたバーテンダーが、カンパリグループ本社のあるイタリア・ミラノで、アジアの頂点に挑みます。日本代表として服部瑠華さんが出場します。
CAMPARI RED HANDS JAPAN公式サイト
CAMPARI RED HANDS JAPAN 日本大会の結果はこちら


CAMPARI
1860年代、ガスパレ・カンパリがミラノのドゥオモ広場に出店した「カフェ・カンパリ」で提供したリキュールがはじまり。ほのかに甘く、ほろ苦いミラノ発ハーブリキュールの代表格。唯一無二のビターテイスト、鮮やかな赤色が特徴。世界190か国以上で愛飲されており、創業以来160年以上変わらないシークレットレシピ。
CAMPARI 公式サイト

服部瑠華さんの「CAMPARI RED HANDS ASIA 2024」日本大会 優勝者インタビューはこちら。

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