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NEW2026.08.17 Mon

ヘネシー グローバル カクテル コンペティション
#HennessyMyWay 2026ジャパンファイナルレポート
ミツバチに着目し、未来へのメッセージを込めたカクテルで、伊藤広光さんが日本一に輝く

モエ ヘネシー ジャパン株式会社

コニャックブランド「ヘネシー」が主催するグローバルカクテルコンペティション「#HennessyMyWay」(ヘネシーマイウェイ)の日本代表を選出する大会が、2026年7月28日(火)に開催された。

1次・2次審査を勝ち抜き、全国から選ばれた10名のファイナリストが、独自の解釈やサステナビリティへの視点を込めて『ヘネシー X.O』を用いたカクテルを創作し、日本代表の座を競い合った。栄冠を手にしたのは、伊藤広光さん(Cocktail Bar Raven/東京都)。卓越した発想力と完成度の高いプレゼンテーションで審査員を魅了し、11月にフランス・パリで開催されるグローバルファイナルへの切符をつかんだ。ファイナリストそれぞれが、『ヘネシー X.O』の魅力が光る1杯で競い合った日本大会の様子をレポートする。

#HennessyMyWay 2026ジャパンファイナルに出場した10名のファイナリスト
世界とつながるグローバルな大会。テーマは「サステナブル×特別なカクテル体験」

コニャックの歴史に革新をもたらし、250年以上にわたり世界中の人々に愛され続けるヘネシー。「#HennessyMyWay」は、世界中のバーテンダーが創造性を競うグローバルカクテルコンペティションであり、その魅力を新たな視点で表現する舞台として開催されている。日本大会は今回で4回目を迎えた。

今年のテーマは「サステナブル×特別なカクテル体験」。カクテルの味わいはもとより、その1杯が生まれる背景やストーリー、ユニークな素材の選定、革新的な技法や演出を通じて、ゲストの記憶に残る体験を提供することが求められた。環境への配慮とホスピタリティを融合させ、ヘネシーならではの魅力を引き出すことが審査のポイントとなった。

審査員は、南雲主于三さん(スピリッツ&シェアリング株式会社)、鹿山博康さん(Bar BenFiddich)、2024年のグローバルファイナルで世界チャンピオンに輝いた髙橋裕也さん(ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜)、2025年日本チャンピオンの阪田遥菜さん(サンクチュアリコート琵琶湖)、そしてモエ ヘネシー ジャパン・ヘネシーブランドディレクターのアナスタシア・キニウさんの5名が務めた。

自然と酒文化を支えるミツバチに光を当てた作品で、伊藤広光さんが優勝!

見事優勝に輝いたのは、伊藤広光さん(Cocktail Bar Raven/東京都)。『ヘネシー X.O』をベースにしたオリジナルカクテル「Bee Cause」を披露した。

伊藤さんが着目したのは、コニャックが持つ「時間」の価値だ。長い熟成を経て生み出されるコニャックは、造り手から次の世代へと受け継がれてきた文化そのものだ。

カクテル名「Bee Cause」は、「Because(なぜなら)」と「BEE(ミツバチ)」、「CAUSE(守るべき大義)」を掛け合わせた造語である。自然環境や農業、さらには酒造りを支える植物の受粉など、自然や酒造りを陰で支えるミツバチの存在に着目し、「素材の背景を知って選ぶ小さな選択が、未来の食文化や自然環境の保護につながる」というメッセージが込められている。

伊藤さんは、受賞の喜びとグローバルファイナルへ向けた意気込みをこう語った。

「コニャックを代表するブランドのヘネシーから、このような貴重な賞をいただけて本当に光栄です。自分がいなくなった未来まで考えてお酒を造ってくださる方々を本当に尊敬しています。私もそんな人になりたいと思っています。日本人ならではの感性や視点を通して、フランスへコニャックの魅力を届けたいと思います」

優勝カクテルの「Bee Cause」。香りを開かせた『ヘネシー X.O』に、売り上げの一部が養蜂場へ還元される国産ハチミツ、ミードなどを合わせる。ミツバチの巣をモチーフにしたチュイルをガーニッシュに添える。

伊藤広光(いとう・こうき)プロフィール
「Cocktail Bar Raven」オーナーバーテンダー。東京都出身。複数のホテルでの勤務をへて、2020年、23歳で「Cocktail Bar Raven」開業。2023年、静岡県下田市にSHIRAHAMA DISTILLERYを開業し、リキュール製造を開始。バーテンダーの傍ら業界を超えたOEM製品の開発や、海外でのBARの開業コンサルティングなども行っている。2025年には「The World’s 50 Best Discovery」に選出。

2位に間座照之さん(The AXTELL/愛知)、3位に木野内捺さん(barユリイカ/京都)。土地の文化や各人の個性が光るカクテルでファイナリストが競演

ファイナリストたちは、地域の素材や伝統文化に着目したり、時間や記憶をテーマにしたりと、ストーリー性のあるカクテルを披露。各人のオリジナリティが光る「MyWay」を表現した。

2位 間座照之さん(The AXTELL/愛知)

カクテル名:黄金の茶室(The Golden Tea Room)
自身のバーが店を構える名古屋・中村が、豊臣秀吉の生誕地であることを軸に、秀吉の劇的な生涯と、安土桃山時代から現代の名古屋へと受け継がれる文化を『ヘネシー X.O』の価値へと掛け合わせる。みりん茶X.Oキュラソー、あんこ茶シロップ、氷出し煎茶エスプレッソなどを自家製し、スローイングで仕上げる。

3位 木野内捺さん(barユリイカ/京都)

カクテル名:Le Tour de My Way
自転車をテーマに京都の日常や休日の旅路を表現し、カクテルを味わいながらその旅路を追体験し、次の旅へとつなげるための提案をする。京都の郷土料理、なす田楽に想を得て、賀茂茄子ジュースや西京味噌インフューズミードなどを自家製して合わせる。カクテルの手法はステア。カクテルには自身が自転車で巡った京都のマップを添える。


以下、プレゼンテーション順

秋谷修二さん(Bar Vie Lembranca/東京)

カクテル名:There the Way
ウェステッド ファーム トゥ スペシャリテウォーター、ファーム トゥ ザ シロップなど『ヘネシー X.O』以外の材料を自家製。『ヘネシー X.O』が持つ味や香りとつながる多彩な素材を用い、それを使い切ることでカクテルに昇華。スローイングで柔らかな飲み口に。

保志 綾さん(Dealan-Dé/東京)

カクテル名:Thé Hennessy
ヘネシーとお茶で人と人を繋ぐことをテーマに、3種類のお茶を使う。静岡県島田市の中山間地域・笹間で再生に取り組んでいる耕作放棄茶園のハンドピックの茶葉や棒茶を活かす。自家製スパイスティー&デーツコーディアルやデーツシロップを合わせ、ステアで仕上げる。

谷口翔紀さん(COMEDOR DE MARGARITA/神奈川)

カクテル名:My Ballad…
コンセプトは愛とおもてなし。クラシックカクテル「ジャックローズ」を『ヘネシーX.O』でツイストして表現する。最初にバラの出汁とバラの香りをしみ込ませたおしぼりを提供。リンゴの皮や芯を活かしてカクテル材料を自家製し、シェイクで完成させる。

土田勇人さん(BAR Jam Session/和歌山)

カクテル名:Passage of Time
自身のルーツを重ね合わせ、幼少期を過ごした千葉産の落花生を活かしたリキュール、和歌山県産柑橘の皮のティンクチャーなどを自家製する。『ヘネシー X.O』とスローイングで合わせる。提供時には、醤油の絞りかすを乾燥させたものをコースターとして利用。

奥原圭祐さん(ReCalm annex Herbal Cocktail Lab/北海道)

カクテル名:Pirka Mosir -ピリカモシリ-
カクテル名はアイヌ語で「豊かで美しい大地」を意味。『ヘネシー X.O』のテイスティングで感じたカカオの深み、熟したフルーツ、スパイスのニュアンスを重めの赤ワインに通じるものと捉え、北海道の素材を重ね合わせる。提供の際、蝦夷蓬の枝を軽く炙って添える。

入 優仁さん(Bar Amber/東京)

カクテル名:Hache ODYSSEY
菊の名をもつクラシックカクテル・クリサンセマムに着想。クリサンセマムを前割りし、自家製の沖縄黒糖シロップ、希釈ヘリクリサムウォーターとともにステア。その際、ミキシングティンの周りに氷を敷き詰め、外部から冷やしながらステアして完成させる。

藤田龍之介さん(夜香木/熊本)

カクテル名:Goodwill
“移住者のための優しさの苦味”として、かつて薬として使われていたというペイショーズビターズを、“豊かな世界への願い”としてフェアトレードのカカオニブをガーニッシュに採用。熊本産の和紅茶と地元ワイナリーから出た搾りかすでグレープティソーダにし、ステアで合わせる。


#HennessyMyWay 2026審査基準
・サステナビリティ:カクテルや演出において、どのような観点でサステナブルか。
・ドリンク体験:総合的なテイスティング評価。
・特別な演出:カクテルの製作工程や提供方法などのパフォーマンスが、記憶に残る体験となっているか。
・製品知識:ヘネシーがどうカクテル制作にインスピレーションを与えたか。
・カクテルの外見:カクテルのビジュアル全体の完成度を評価。

日本ファイナル審査員
・南雲 主于三 (ナグモ シュウゾウ) / スピリッツ&シェアリング株式会社 代表取締役社長
・鹿山 博康(カヤマ ヒロヤス)/ Bar BenFiddich オーナーバーテンダー
・髙橋 裕也 (タカハシ ユウヤ) / #HennessyMyWay 2024 世界チャンピオン
・阪田 遥菜(サカタ ハルナ)/ #HennessyMyWay 2025 日本チャンピオン
・アナスタシア・キニウ/ モエ ヘネシー ジャパン株式会社 ヘネシー ブランドディレクター

へネシー X.O(Hennessy X.O)
1870年、世界で初めて“eXtra Old”の名が与えられた伝説的なコニャック、へネシー X.O。その起源は、ヘネシー家がごく親しい家族や友人のために秘蔵してきた年代物のオー・ド・ヴィー(原酒)を、三代目当主モーリス・ヘネシーが特別にブレンドしたことに始まります。1947年には、ヘネシー家直系のジェラール・ド・ジョッフル・ド・シャブリニャックが、ブドウの房をモチーフとした現在のボトルをデザイン。コニャック地方上位4地区の畑から収穫されたブドウのみで造られた約100種類のオー・ド・ヴィーがブレンドされ、リッチでパワフル、かつ極めて滑らかなスタイルが特徴です。

へネシー(Hennessy)
リチャード・ヘネシーのパイオニア精神と250年以上の伝統を礎に、ヘネシーは160カ国以上で製品を販売しながら、フランスのシャラント地方に根ざしたブランドとしての位置づけを守りつづけています。象徴的なコニャックにとどまらず、ヘネシーは文化的なコラボレーションも積極的に行っており、世界各国の先進的なアーティストと数多くのパートナーシップを展開してきました。長年にわたり、ヘネシーは、デザイン、アート、ファッション、音楽などの分野で文化的なアイコンとして活躍する人々と協力し、ブランドの多面性を反映し、ヘネシー コニャックの多様性を表現してきました。


インタビュー・文 沼由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』『江戸呑み 江戸の“つまみ”と晩酌のお楽しみ』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。

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