2018.01.9 Tue
インターコンチネンタル商事株式会社
シガークラブ 岡田 大喜 氏シガーカルチャーと「ハバナクラブ」
BAR TIMES 編集部2017年11月28日、西麻布 COHIBA ATMOSPHEREにて開催されたバーテンダーを対象とした[ハバナクラブ]主催「キューバンカルチャーセミナー」をレポートします。
来年開催される国際カクテルコンペティション『ハバナクラブ カクテル グランプリ 2018』。日本では4年ぶりとなる国内の代表選考会も実施されます。ペルノ・リカール・ジャパン[ハバナクラブ]は国内選考会の開催に先駆けて、キューバンカルチャーの専門家を講師に招き、バーテンダーを対象としたセミナーを行いました。
ゲストスピーカーそれぞれの詳しい講義内容を4回に渡ってご紹介します。第三回は、インターコンチネンタル商事株式会社 シガークラブ 岡田 大喜 氏の「シガーカルチャーと「ハバナクラブ」」をご紹介します。
キューバ文化を語る上で欠かすことの出来ないシガー。まずはその歴史からご説明します。1492年、コロンブスがキューバを発見した際、すでに原住民であるタイノー族にはタバコ葉を吸う習慣があり、それをコロンブスがヨーロッパに広く紹介したと言われています。最初に葉巻が誕生したのはスペイン(セビリア)で18世紀頃と考えられています。
[土壌]
土壌に含まれる豊富なヨウ素が良いタバコ畑をつくります。ワイン造りで言われる『テロワール』です。土と土の中の全ての成分によって特別な葉がつくられるのです。ハバナシガーにおける『テロワール』は砂質で水はけがよく栄養が過剰でないオーガニックな土壌です。天然塩素を含んだ水も葉を豊かにします。
キューバで最も有名な栽培地であるピナデルリオも最適な気候に恵まれています。(日中26-28°C、夜間14-15°C)
[生産者の知識と経験]
コロンブスがキューバを発見した時には葉巻の原型は存在していました。手巻技術の優れたキューバで葉巻生産が始まってから200年以上を経た今も変わらぬ製法で技術と伝統を受け継いでいます。
一つの例をご紹介します。タバコとは違いシガーの煙を吸い込むとしばらくのあいだ口の中に煙の印象が強く残ります。その状態でハバナ7年のストレートを口に含むとしっかりとしたボディ感と甘く濃厚な味わいが広がります。シガーの後味をリフレッシュするとともに煙とマリアージュされたハバナ7年の余韻を楽しむことが出来ます。
もう一つはモヒートのように爽快なカクテルとの楽しみ方です。軽やかなラムやミントやライムの清涼感が、シガーの味わいをリセットし、飲むたびにフレッシュな印象を楽しむことが出来ます。
現在ハバナシガーは27種のブランドで展開されています。
27ブランドは、Global Brands(グローバルブランド)6ブランドとRest of Brands (その他のブランド)21ブランドに分けられます。詳しくは[シガークラブ]サイトをご覧ください。
http://www.cigarclub.co.jp/cigar/index.html
キューバにしか表現できないといわれる力強い香りと味わいが特徴のハバナシガー。肥沃な大地と穏やかな気候、そして200年以上の歴史を受け継ぐ生産者の知識と技術の賜物です。そしてハバナ7年もまたキューバの誇りです。日本では4年ぶりと言う「ハバナクラブ カクテルコンテスト」。ぜひ、カリブ海に浮かぶ島キューバ、そしてシガーへの理解を深めて挑戦してください。
[講師]インターコンチネンタル商事株式会社
シガークラブ 岡田 大喜