2018.01.29 Mon
トップバーテンダーがつくる「ROKU SIGNATURE」 Vol.7なめらかさと甘味を引き立たせた
春を告げるクラシックカクテル
THE JAPANESE CRAFT GIN ROKU × 品川プリンスホテル 門間輝典四季が生んだ6種の日本のボタニカルでつくられたジャパニーズクラフトジン「ROKU」。桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子の素材を中心に、日本人の繊細な職人技で完璧なバランスを追求してつくられた特別なジンだ。
個性豊かな「ROKU」の特徴を、トップバーテンダーたちはどのように生かし、一杯のカクテルにつくりあげていくのか。8人のバーテンダーが考える「ROKU SIGNATURE」をシリーズで紹介していく。
日本の6つのボタニカルを中心につくられたジャパニーズクラフトジン ROKU。バランスが良く繊細な味わいだけに、どうカクテルに生かすのか。そこにバーテンダーのクリエイティブな発想とテクニックが光る。品川プリンスホテル 門間輝典氏がつくるROKUシグネチャーカクテルはこうだ。
長い歴史と高い技術、確固たる自信と強い想い。
ジンの集大成とも言うべきバランスの良さ。
「とにかくボタニカルのバランスがいいですね。ボタニカルはもちろんですが蒸溜器や蒸溜方法、回数、原酒のブレンドなどすべての工程において高い技術があるからこそ実現できるバランスなのだと思います。サントリーのジン製造は1936年に誕生したヘルメス ドライジンから始まっていますが、その長い歴史からくる確固たる自信と洋酒にかける強い想いを感じます。ですからROKUはサントリーにおけるジンの集大成だと私は思っています。」
何ともやわらかで優しい飲み口。
ROKUだから出せる味わいがある。
「47°とアルコール度数はしっかりしていますが、飲み口のなめらかさや味わいの繊細さは最大の特徴だと言えます。個人的には味わいをギュッと凝縮したショートカクテルの方がこのジンには合うと思っているので、先日先輩のバーテンダーからすだちをたくさんいただいた時もROKUをベースにギムレットをつくってみました。これが何ともやわらかな味わいで、一般的なジンと比べるととても優しい。ROKUだから出せる味わいがあるんですね。」
北海道の春を象徴するヨモギと
塩で甘味を引き立たせたクラシックカクテル。
「日本には四季があり春夏秋冬それぞれに異なる気候や風景があります。中でも北海道は四季がはっきりした土地で、一年の3分の1は厳しい冬の季節になります。ですから北海道に住む人たちは何よりも春を待ちわびるのです。今回つくったカクテル『春ノ歓ビ』は、春に芽吹くヨモギを使っています。芽吹きは生命においての活力であり、ヨモギは春を象徴する植物です。そのヨモギを自家製シロップにしてROKUと合わせ、ソルティドッグのクラシックスタイルにしました。
ソルティドッグはウオッカベースですが、元々はジンがベースだったと言われています。また、塩はスノースタイルにするのではなく、他の材料と一緒にシェークするのもクラシックスタイルです。ROKUはアルコール度数が高いので味わいに甘味がありますから、塩を入れることで独特の甘味と旨味が引き立つのです。もうひとつの副材料であるホエイ(乳清)は、ふわふわとした口当たりでシルキーな印象をもたらします。ROKUのなめらかでやわらかい味わいをより感じていただけると思いますよ。北海道ですから、やはり牛乳のミルキーな味わいも出したい、そんな意図もあります。ROKUの特徴と北海道の恵みを合わせたカクテルですね。」
◎門間氏による「春ノ歓ビ(はるのよろこび)」のメイキング動画を下記にてご覧いただけます。
春ノ歓ビ(はるのよろこび)
■RECIPE■
◎ROKU/40ml
◎フレッシュグレープフルーツジュース/10ml
◎自家製ヨモギシロップ/10ml
◎ホエイ(乳清)/10ml
◎塩/少々
■つくり方■
氷の入ったシェーカーに材料を入れシェークし、グラスに注ぐ。
門間氏のROKUシグネチャーカクテル メイキング動画「春ノ歓ビ(はるのよろこび) 」をBAR TIMES チャンネルでご覧ください。(撮影場所/札幌プリンスホテル 「スカイラウンジ トップ オブ プリンス」)