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2018.08.6 Mon
「The SG Club」が渋谷にオープン後閑信吾さんがつくる
アメリカンウイスキーカクテル
BAR TIMES編集部そして2018年、後閑さんは帰ってきた。彼らしいと言うべきか、我々の想像や期待をはるかに超える形で、日本と世界とを繋ぐそのバーテンダーは、今、東京のバーカウンターに立っている。今回は、その新店「The SG Club」(東京・渋谷)と、アメリカンウイスキーベースのオリジナルカクテルについて後閑さんに聞いた。
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店構えから、常に革新的である彼ならではのスピリットが表現されている。“Sip”をあらわす地下1階のバーは随所に新しさを交えつつ、オーセンティックさも失わないバー。その一方で、“Guzzle”をあらわす1階のバーは、いかにもフラットでカジュアルなスタイル。14時オープン、コーヒーやノンアルコールのカクテルも充実している。
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デザインチーム、バーチーム一体となって追求したこだわりの店内には、細部にまで趣向が凝らされている。洋燈のない時代、障子の反射光を利用する江戸時代の知恵を採用したり、トイレには落語が流れていたり遊び心満載である。
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長い年月、海外のバー文化に接してきた彼は、今回の帰国をどのように捉えているのだろうか。
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今後の躍進に目が離せない。
世界におけるアメリカンウイスキーのトレンドと相まって、近年、バーシーンで注目を集めている「スーパープレミアムバーボン」。その中でも特に目覚ましい成長を遂げているのがウッドフォードリザーブです。今回は「ジェントルマンジャック」「ウッドフォードリザーブ」を使用したカクテルを披露していただきました。
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テネシーウイスキー「ジェントルマンジャック」を使用したオリジナルのウイスキーサワー。ウイスキーサワーという呼称は聞きなれないが、海の向こうではオールドファッションドの次くらいに定番のカクテルの一つである。通常はウイスキー、レモンジュース、砂糖、卵白をシェイクして作るが、通常のウイスキーサワーの棘のある感じや酸味、生臭さといった部分をジェントルマンジャックのメロウな感じで調和し、さらにそのウッディで滑らかな風味を引き立たせるためにメイプルシロップとオレンジジュースで酸味と甘味を投入したという。
後閑さん「日本でもハイボールは既に認知度の高いもの。入り口としては広いように思います。ウイスキーサワーは海外のお客様からの注文も多いので、そのお店の独自性を表現するのにぴったりのカクテルです。」
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ケンタッキーダービーの公式カクテル「ミントジュレップ」をアレンジした一品。競馬場とリンゴで有名な町・ニューヨーク州ヨンカーズ。馬の好物であるリンゴを加え、ミントとともにディルをトッピングすることで青々とした競馬場の芝も表現している。
後閑さん「ウッドフォードリザーブは上質なバーボンなので、合わせる蜂蜜にもこだわりました。希少な桜の木の蜂蜜は華やかで相性が良いうえに、非加熱のために生感のある蜂蜜はフレッシュなミントとよく合います。クラッシュアイスが溶けても薄まらないよう濃厚に仕上げているので、グラスの中の氷をがしがしかき混ぜながら、ミントのフレーバーが中に入っていくさまを楽しんでほしいですね。」
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クラッシクカクテルの王道、「オールドファッションド」をアレンジ。ネーミングからして目を疑うこの一品、名前通りのカクテルである。火にかけて甘い香りを出した神戸牛の脂をウッドフォードリザーブに混ぜ合わせ、冷凍庫で冷やして固まった脂をフィルターで漉したものがベースになっているという。「和牛マフィア」ブランドのビーフジャーキーをトッピングに使用。
後閑さん「定番のクラシックカクテルというだけあって、その店にどのようなハウス・オールドファッションドがあるかはとても重要。バーボンのクオリティがごまかせないレシピなので、香り高いウッドフォードリザーブと、それに見合った最高品質の和牛・蜂蜜を起用しました。必ずといっていいほどお客様は驚きますね(笑)」