2019.08.16 Fri
トニックエッセンスで広がるカクテルレシピローズ社製コーディアルライムを再現した
ミネラル豊富な『ローズ ギムレット』。
北添 智之(Mixologist株式会社代表)甘味や苦味、香りを兼ね備えたトニックエッセンスは、ジントニック以外のカクテルにも使うことができます。本企画ではトニックエッセンスを監修した5人のバーテンダーに、トニックエッセンスで広がるアレンジカクテルをご紹介いただきます。今回ご登場いただくのは、Mixologist株式会社代表の北添さんです。
19世紀後半に誕生したギムレット。まだフレッシュライムが稀少だった当時、一般的なレシピはジンとローズ社製のコーディアルライムでつくられていた。そのローズ社製コーディアルライムをトニックエッセンスとローズヒップティーで再現した『ローズ ギムレット』を北添さんが考案。どのような特徴を持つ一杯なのか、聞いた。(撮影/RAGE COFFEE BAR PLAZA GINZA)
ローズ社のコーディアルライムを再現。
まだ、フレッシュライムが貴重で高価だった時代、ギムレットはジンとイギリスローズ社製のコーディアルライムでつくられていました。今回のトニックエッセンスの仕上がりからコーディアルを連想しておりましたので、この甘味とローズヒップティーの爽やかな酸味を合わせれば、ローズ社製のコーディアルライムのような使い方ができるのではないかと思ったんです。それでつくったのがこの『ローズ ギムレット』。色も自然なバラ色になるローズヒップティーを使用しました。ローズヒップってビタミンCが爆発的に豊富なんです(笑)。だいたいレモンの20倍くらいあると言われてます。色合いはすごく綺麗ですけど、柑橘に勝るとも劣らないほど飲むとかなり酸っぱい。それを硬水で淹れると、ビタミンCもミネラルも摂れて体にもいいし、味わいもふくよかになるんです。いいことづくめですよね。
雪塩のミネラル分で出過ぎない複雑さ。
体に向き合った新しいカクテルのトレンド。
もうひとつ、この『ローズ ギムレット』の味わいをふくよかにしてくれるのが、宮古島産の雪塩です。自然のままで精製していないのでナトリウムは少なめでミネラル分が多いんですよ。ほんの耳かきの1/3程度しか入れていないんですが、あるとないとでは大違いで、グッと立体的な味になる。僕は、味のアプローチとして出過ぎない複雑って絶対にあった方がいいと思ってます。そういう意味では、このカクテルの場合、硬水と雪塩のミネラルが味にも効果的に発揮しています。おいしくつくるだけじゃなくて、体に向き合った新しいカクテルのトレンドは、これからの時代必要だと思いますよ。
本物だから安心できる。
コーディアルを使ったカクテルにもおすすめ。
トニックエッセンスには本物のキニーネの苦味があります。そのうえバランスの良い甘味もございますのでさらに他の素材と合わせる事でバリエーションのあるコーディアルの代用として使用できます。品質の高いカクテルづくりに役立ててほしいです。
ローズ ギムレット
RECIPE
◎ボンベイ・サファイア 30ml
◎トニックエッセンス 15ml
◎ローズヒップティー 15ml
◎宮古島の雪塩 1pinch
◎食用花 適量
つくり方
シェーカーに食用花以外の材料を入れ、氷を入れてシェーク。カクテルグラスに注ぎ、花を添える。
北添 智之(きたぞえ・ともゆき)プロフィール
Mixologist株式会社代表取締役。「BAR RAGE AOYAMA」(東京・青山)などの経営を行う。
ボンベイ・サファイア トニックエッセンスは、5人のレジェンドバーテンダー監修のもとに開発された、ボンベイ・サファイアのための本格的なトニックエッセンスです。
トニックエッセンスとは、トニックウォーターの原液です。すでに完成されたトニックウォーターとは異なり、混ぜる炭酸水の水質、硬度、ガス圧、分量などによって味わいが変化します。トニックエッセンスを使うことによってカクテルの幅が広がり、つくり手であるバーテンダーのこだわりと調合技術をカクテルに色濃く反映させることが出来ます。