2019.12.9 Mon
THE JAPANESE CRAFT COCKTAIL抹茶の芳醇さと青柚子の爽やかさ
日本が香る、本場京都の抹茶カクテル
中山陽子氏 × ジャパニーズクラフトスピリッツ&リキュール
今回「ジャパニーズ クラフト カクテル」を創作いただいたのは、ホテルグランヴィア京都 スカイダイニング&ラウンジ「サザンコート」の中山陽子さんです。中山さんのつくるカクテルは、エスプレッソマティーニをヒントに、ROKUと奏の抹茶を合わせた深みのある一杯。抹茶の旨みと芳醇な香り、見た目の奥ゆかしさは、まさに京都らしさをうかがえるカクテルでした。(撮影/ホテルグランヴィア京都 メインバー「オルビット」)
やすらぎのひと時にこそ本当のおいしさを提供したい。
京都といえばお茶文化です。中でも、京都を訪れる国内外の観光客の方々に特に人気なのが「抹茶」。お菓子やアイスクリームなど、街のあちこちで抹茶を味わう機会が多いのではないかと思います。でも、喧噪の中ではなく、ほっとひと息ついた時にこそ本当の抹茶のおいしさを味わっていただきたい、そんな思いから『六プレッソマティーニ』を考えました。海外のお客様から人気が高く、そして私も好きなエスプレッソマティーニをヒントに、ROKUをベースとし、奏の抹茶と水点ておうすを合わせ、和つなぎの焦がし砂糖をアクセントに加えました。
大事に使わねばと思わせるこだわりに感動。
以前、ROKUのセミナーを受けた際、とても感動したことを覚えています。ROKUには6つの和の素材が使われていますが、例えば桜の花の場合、咲いた状態の花を一つひとつ丁寧に手摘みして、フレッシュのまますぐに浸漬しているそうです。新鮮な状態でないとあの桜の香りは出せないみたいで、つくりへのこだわりに感心してしまいました。他の素材についても旬の季節に採取、蒸溜して、それぞれをブレンドする。気の遠くなる工程を踏んで、こうして私の手元に届くんだと思ったら、これは大事に使わなくてはという気になります。ちなみに、ラベルを機械で貼る際も、桜の彫刻が正面にくるように手で調整しているそうです。そういう細かな点にも日本人らしい繊細さを感じますよね。
注目度の高さを改めて実感。
日本のジンを使ったカクテルが人気。
京都という場所柄、当店でも海外から来られるお客様が多いです。みなさん、日本のスピリッツやリキュールには関心が高く、特に日本のジンを使ったジントニックを飲みたいというオーダーを結構いただきます。普段飲み慣れたジントニックとはやはり違うのか、大変気に入っていただけて、お土産に買って帰りたいとボトルの写真を撮る方も大勢いらっしゃいます。日本のクラフトジンはやっぱり注目度が高いのだと改めて実感しますね。
RECIPE
◎ROKU/20ml
◎奏(抹茶)/20ml
◎和つなぎ(焦がし砂糖)/1tsp
◎抹茶/2さじ
◎水/20ml
つくり方
シェーカーにROKU、奏、和つなぎを入れ、水で点てた抹茶を注ぎシェーク。石皿にらくがんを添え、青柚子のピールをすりおろし、グラスをのせる。