2019.10.1 Tue
THE JAPANESE CRAFT COCKTAIL米由来のやさしさ、まろやかさ
ROKU+HAKUのギムレットハイボール
早川惠一氏 × ジャパニーズクラフトスピリッツ&リキュール
「ジャパニーズ クラフト カクテル」の創作で、初回にご登場いただくのは、大阪・北新地にある「Bar Leigh」の早川惠一さんです。普段からROKUのハイボールを好んで飲むという早川さんに、ROKUをベースにHAKUを合わせたギムレットハイボールを創作いただきました。すっきりした味わいのギムレットハイボールには、ひと工夫加えたシロップ漬けのライムが添えられ、飽くことなくグラスを傾けられる一杯でした。(撮影/Bar Leigh)
唐辛子をかけたシロップ漬けライムもアクセントに。
僕は、ROKUのハイボールが好きなんです。理屈抜きにおいしいでしょ。氷を入れたグラスに常温のROKUをきっちり30ml計って、よく混ぜて、ソーダを注ぐ。抜ける香りがエステリーで、もうめちゃくちゃおいしいですよ。だからあんまりいろんなものを加えないで、これに近いカクテルは何ができるか考えたら、HAKUと合わせたギムレットハイボールならすっきり飲めるんじゃないかと思ったんです。HAKUには、米由来のやさしさとまろやかさがあるから、それを利用したらどうかと。ただ、アルコール度数はROKUの方が高いから、負けないようにHAKUをフリーザーで冷やして溶けにくいようにしています。あんまり量を入れるとROKUとの差がなくなっちゃうから、10mlくらい。ROKUを生かすために、たくさんは入れたくないんですよ。
世界でも評価されるジンであることが嬉しい。
うんと昔に、「サントリー ドライジン プロフェッショナル」っていうジンがあったんです。普通のジンに比べたら値段が結構高くて、すぐに終売になってしまったけど、あれはすごいええジンやった。そういったいろんな時代の流れがあって、歴史的な背景も含めると、サントリーの酒造りについては僕も思い入れがあるんです。ROKUやHAKUを開発した鳥井和之さんとは、長く親しくさせてもらってますけど、昔からジンの話をしによくうちの店に来られてたんです。あんなんでもない、こんなんでもないってね(笑)。鳥井さんは、「サントリー ドライジン プロフェッショナル」の良さを生かした新しいジンをつくりたいって、他の商品開発をしながらもずっとジンのことを考えていたんです。何度も失敗の繰り返しでね。それで、ずっと溜め込んでいた想いをこのROKUで出して来た時に、さすがやなって思いました。クラフトなんて昔はない言葉でしたし、そこにまたジャパニーズテイストを入れるって、これまでにないことでしたらかね。何十年も鳥井さんの情熱を知っているし、大阪におけるサントリーの酒造りの歴史がぎゅっと詰まっているROKUが、今こうして世界に出て行って評価されている。大阪人にとってはこんな嬉しいことはないですね。
RECIPE
◎ROKU/30ml
◎HAKU/10ml
◎フレッシュライムジュース/7.5ml
◎ライムシロップ/7.5ml
◎炭酸/適量
◎唐辛子を振ったシロップ漬けライム/1つ
つくり方
シェーカーに炭酸とシロップ漬けライム以外の材料と氷を入れてシェーク。氷の入ったグラスに注ぎ、炭酸を入れ軽くステア。最後に唐辛子をかけたシロップ漬けのライムをのせる。