2022.03.18 Fri
グレンモーレンジィでつくる2つのホットカクテル
冬季限定「ウィンター」は、スパイスの
香りをまとうホットチョコレートと。
グレンモーレンジィ ウィンター × The Okura Tokyo スターライト 中野賢二花冷えの日が続くいま、3人のバーテンダーに、異なるグレンモーレンジィを使ったホットカクテル2種を提案してもらう。
「The Okura Tokyo」(旧:ホテルオークラ東京)のバーラウンジ「スターライト」シニアバーテンダー・中野賢二さんによる、「グレンモーレンジィ オリジナル」、冬の限定商品「グレンモーレンジィ ウィンター」を使ったホットカクテルを紹介しよう。
マルサラワインの樽を使って13年熟成した「グレンモーレンジィ ウィンター」
2022年1月19日に発売した冬の限定商品「グレンモーレンジィ ウィンター」は、最高蒸留・製造責任者のビル・ラムズデン博士が、「雪に覆われる冬、暖かい部屋でお気に入りのセーターに包まれる心地良さをウイスキーで表現したい」と創り出したウイスキーだ。
果実と蜂蜜の軽やかな風味、ココアパウダーやパプリカ、ブラジルナッツのトフィーのようなフレーバーがシナモンやジンジャー、クローヴのスパイス香と重なり合う。
「ウィンター」は、キャラメルやココアのような甘くナッティな風味を引き出す
「グレンモーレンジィ ウィンター」について、その印象を中野さんはこう語る。
「軸に『オリジナル』の印象がありつつ、キャラメルやココアのような甘くナッティな印象を受けました。それを引き出すべく、チョコレートクリームを合わせるカクテルがすぐに思い浮かびました。チョコレートドリンクは温かく、フロートしたクリームは冷たく、とあえて温度帯を変えています。最初に冷たいクリームが、後から温かいチョコレートとウィンターが追いかけてきて、味も温度も口の中で混ざり合って一体になります。生クリームは攪拌するだけでフロートできますので、ご自宅でも愉しんでいただきたいですね」
ウイスキーがもつスパイスのフレーバー、シナモンスティックやアニスを添えることで、フレーバーも冬らしい風情も増幅する。
ほかに、こんな提案もしてくれた。
「オールドファッションのツイストとして、ビターズをチョコレートビターズに変えたり、シナモンのニュアンスもあるのでシナモンスティックを加えてみても面白いと思います。添えるのは、ブリオットチェリーとドライオレンジを。あえてフレッシュのものを使わず、濃密な味わいのものの方が合うのではないでしょうか。温めることで甘いニュアンスも引き立ちますので、シンプルにお湯割りにして、クローヴ、シナモンを合わせてもよろしいかと思います」
中野賢二さんの「グレンモーレンジィ ウィンター」 ホットカクテル「ウィンター ストーリー」
[材料]
・グレンモーレンジィ ウィンター:20ml
・卵白:1個分
・粉糖:2ティースプーン
・生クリーム(冷蔵):20ml
・アーモンドシロップ:10ml
・「スターライト」オリジナルホットチョコレート(チョコレートを湯煎しながら牛乳を加えて練り混ぜたもの):120ml
・シナモンスティック:1本
・スターアニス:1個
[つくり方]
1.ミキシングティンにストレーナーを付け、卵を割り、卵白のみを入れる。粉糖、生クリームを加え、シェイカーに移す。
2.耐熱グラスに、グレンモーレンジィ ウィンター、アーモンドシロップを入れ、ホットチョコレートを注ぎ、軽くかき混ぜる。
3.1をブレンダーでかき混ぜた後に氷を入れ、シェイクする。
4.スプーンを添えながら、3を静かに2のグラスに注ぎ、フロートする。
5.シナモンスティックとスターアニスをグラスに飾る。
中野賢二(なかの けんじ)
1979年生まれ。美術大学卒業後、2003年「ホテルオークラ東京」入社。メインバー「オーキッドバー」、ワインダイニング&シガーバー「バロン オークラ」を経て、スコティッシュバー「バー ハイランダー」シニアバーテンダーに。2019年9月より、「The Okura Tokyo」のバーラウンジ「スターライト」シニアバーテンダー就任。日本ホテルバーメンズ協会主催「第32回 H.B.A.CLASSIC 創作カクテルコンペティション チャンピオンシップ」にて、総合優勝グランプリ 国土交通省 観光庁長官賞受賞。ほか優勝、受賞歴多数。
バーラウンジ スターライト
「The Okura Tokyo」(旧:ホテルオークラ東京)最上階にあり、開放的な空間からは都心を一望できる。ことに、夕暮れから日が落ちるまでの空のグラデーションはため息の出るような美しさ。ウイスキーやカクテル、ワインのみならず、多彩なティー&デザートや軽くつまめるアラカルト、本格的な肉料理までを提供。
東京都港区虎ノ門2-10-4 The Okura Tokyo オークラ プレステージタワー41階
Tel: 03-3505-6075
インタビュー・文 沼由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『読本 本格焼酎。』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。