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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

NEW2026.01.21 Wed

メーカーズマーク アンバサダー就任記念インタビュー“ハンドメイド哲学”を継ぐ
メーカーズマークを知り、
カクテルに昇華させる

永峯侑弥さん(SG Group ビバレッジディレクター)

[PR]サントリー株式会社

赤い封蝋が印象的なバーボンウイスキー、メーカーズマーク。アメリカ・ケンタッキー州で造られ、原料の厳選にはじまり、仕込みから蒸溜、貯蔵にまで“ハンドメイドの精神”が宿るクラフトウイスキーだ。
2026年1月より、「SG Group」でビバレッジディレクターを務める永峯侑弥さんがブランドアンバサダーに就任した。当インタビューでは、現地蒸溜所へ視察に赴き、ウイスキーづくりに懸ける情熱と未来を見据えた取り組みを目にした感想を語る。さらに、メーカーズマークの哲学に触れ、そこで得たインスピレーションから生まれたカクテルを紹介してもらう。

従来のバーボンにはない世界観を生み出したメーカーズマークの魅力

SG Groupのビバレッジディレクターとして、東京、沖縄、中国・上海など国内外9店舗のバーのクオリティチェックを担当している永峯さん。カクテルの追求だけでなく、評判のレストランへ積極的に足を運ぶなど、日々、多角的に味覚を磨くことを意識しているという。
永峯さんが、バーテンダーの世界に入ったのは2010年のこと。初めて勤めた横須賀のバーのマスターがバーボン好きだったことから、自然にバーボンを味わう機会が増えていった。

「お客様に薦めていただいた際など、マスターや他のスタッフと一緒にバーボンソーダをよくいただいていました。メーカーズマークは思い出の銘柄です。ここ2年ほどは、焼酎カクテルを提供する丸の内の店舗『The SG Tavern』での勉強やカクテル開発でバーボンから離れていたのですが、あらためて飲むとやっぱりおいしい。味の巧みさを再確認しました」

長年飲みなれたウイスキー、メーカーズマークの味わいの魅力を永峯さんはこう語る。

「飲み飽きなさというのでしょうか。本当にまっすぐ芯を捉えている点がすごくいいなと感じています。酸味を加えても甘さを加えてもよくなじみ、炭酸水割りや水割り、ロックといろんな飲み方に対応できる非常に使いやすいウイスキーです。バーボンは無骨なイメージがありますが、メーカーズマークは柔軟な印象です。従来のバーボンにはないものをつくろうという意志のもとで誕生したもので、それが上手く体現できていると感じますね」

輝かしい経歴と実力で知られる永峯さんだが、意外にもブランドアンバサダーに就くのは今回が初めてとなる。新しいチャレンジとして、自分なら何ができるか考えてオファーを快諾した。

「メーカーズマークは味わいの追求だけに終始せず、ブランドづくりや未来を見据えた取り組みなど学べることがたくさんあります。セミナーやカクテル提案だけでなく、日本国内の自分の身近なものに落とし込んで、いろんな方々にアプローチできたらと考えています。たとえば、農作物の生産者に会いに行ったり、樽材となる現場を見に行ったり。いろんなことを学びながら、地域を巻き込んで伝えていけたら、なんて考えています」

現地蒸溜所を訪ね、ハンドメイドを徹底するつくりと未来を見据えた総合的な取り組みに感銘を受けた

ブランドアンバサダー就任にあたり、永峯さんはメーカーズマークが生まれる地、アメリカ・ケンタッキーの蒸溜所に研修に赴いた。メーカーズマーク蒸溜所は、豊かな自然に囲まれた広大な敷地内に位置し、「機械任せにせず、できる限り人の手でつくる」という信念のもと、禁酒法による一時的な操業停止期間を経て、1953年より現在の蒸溜所での生産を開始した。以来、ハンドメイドにこだわったプレミアムバーボンをつくり続けている。現在もなお、ウイスキーづくりの多くの工程を手作業で遂行できるよう、広大な敷地内には多彩な設備が配置されている。

「憧れの地を訪れることができて、とてもうれしかったです。敷地内にはウイスキーづくりに使われる良質な湧き水をたたえた湖があり、水源の管理から丁寧に取り組んでいます。地域と連携しながら環境や社会に貢献する活動に取り組んでいたり、熟成に欠かせないホワイトオークの研究のために、蒸溜所の敷地内で植樹を行っていたりと、さまざまな取り組みが印象的でした。僕も、植樹や、あの象徴的な赤い封蝋の体験をさせてもらいました。自分たちのクラフトマンシップを次世代に受け継いでいこうという強い意志を感じて、純粋にすごいなと思いました。」

蒸溜所は、遠方からもファンがやって来る一大観光名所のようでもあった。多くのファンを迎え入れる姿勢にも、永峯さんは衝撃を受けた。

「大型のバスが何台も止まっていて、これだけ多くの方がメーカーズマーク蒸溜所を目指して集まってくることに驚きました。蒸溜所には見学施設が完備されていて、ファンづくりがしっかりできていいます。僕が行った時には、パーティーを開いて、そこに居合わせたファンにカクテルを振る舞いました。粋ですよね。地元のバーに行けば、みんながバーボンを飲んでいます。そこで飲んだシンプルなミントジュレップは、空気感ごと味わえたようでめちゃくちゃいい経験になりました」

蒸溜所では、熟成をする前の生まれたての透明なスピリッツの風味を見させてもらった。その風味にも感激した。

「まさに、ピュアなトウモロコシの香りがするんです。原料の約70%がトウモロコシなので、考えてみれば当たり前なのかもしれませんが、樽熟成を経なくてもおいしいんだなって。コーンスピリッツのようで感動しました。現地のつくりを見て、現場の方たちの顔や土地の空気感に触れたからこそ、カクテルをつくるうえでもメーカーズマークの味わいがきちんと出るようにしたいと思いました。バーテンダーも職人なので、あらためてカクテルづくりと向き合って、素材のよさを表現できるよう立ち返ってみようと。SG Groupのカクテルは、味づくりはもちろん、ワクワクするネーミングにこだわったり、どんなふうに愉しんでほしいかを熟考したりして世界観を創り上げます。何のためにこの素材を使い、どんなアプローチをしているのか。バックストーリーを踏まえて、付加価値を追求する点で、メーカーズマークのウイスキーづくりと通じる点があると思っています」

メーカーズマークに焼き鳥の風味を相乗させ、父との初コラボカクテルが誕生

今回、永峯さんが考案するカクテルは“YAKITORI Fashioned(焼き鳥ファッション)”。ネーミングからして興味をそそるオールドファッションドのツイストだ。ガーニッシュにひと口大の焼き鳥串を添えるあたりも、ユニークなことこの上ない。
豊かな炭の香りと鶏の旨味、メーカーズマークのまろやかさが相乗し、口に含んだ途端にはっとするようなインパクトを受ける。だが、続く味わいの広がりは極めてやさしい。柔らかい甘さが広がり、香ばしいナッツのような長い余韻が続く。次のもう一口を誘う。

「オールドファッションドは、ウイスキーそのものの個性が如実に出るカクテルなので、どんな酒質のウイスキーを選ぶかがとても大事です。メーカーズマークは、甘さとまろまろやかさを備えていて、たっぷり使ってもアルコール感が立ちすぎずにおいしく仕上がるんです。バーボンにはライ麦が使われますが、メーカーズマークは冬小麦を採用しているので、ふくらみのあるまろやかさになるんですね。カクテルにする際には、フレーバーの変化を感じながら一杯を飲みきっていただけるよう計算しています」

レシピづくりは、焼き鳥をイメージして鶏の脂と備長炭、メーカーズマークを組み合わせることから始まった。やさしい甘さは、みりんを使うことで表現ができた。

「発酵させたカカオのシロップやカラメルなど、合いそうなものをいといろ試してみました。ある程度アルコール度数を落として飲みやすくしたい狙いもあったので、甘さが柔らかく、シンプルシロップと比較すると3倍の容量を使うことができるみりんはぴったりでした。メーカーズマークと相性のいいアモンティリャードは、焼き鳥との相性もすごくいいんです。」

実はこのカクテル、永峯さんの故郷・鹿児島で養鶏を営む父・敏朗さんとの初コラボとなる一杯だ。敏朗さんは、20歳で起業して約50年。70歳を越えた今も、たった一人で3万羽もの鶏を育てている。

「メーカーズマーク蒸溜所へ行った時、まわりには観光名所があるわけじゃないのに、驚くほど多くの人が蒸溜所をめざして来るのを見て、なんて素敵なんだろうと思ったんです。僕の故郷の鹿児島は、おいしいものはたくさんあるのに訪れる人は少ない。父の養鶏所の鶏を使ったこのカクテルから、鹿児島を少しでも知って興味を持ってもらえたらという想いも込めています。もしかしたら将来的に、地域のよさを広めることや地域に貢献することをバーテンダーに求められてくるかもしれない、なんて感じています。何年先になるかわかりませんが、アンバサダーの活動を通して学び、表現していけたらいいなと思っています。何年先になるかわかりませんが(笑)」

YAKITORI Fashioned (焼き鳥ファッション)
〈材料〉
・メーカーズマーク…20ml
・自家製 焼き鳥リキッド(※1)…40ml
・自家製 焼鳥スプレー(※2)…3push
・ガーニッシュ:焼き鳥の串 …1本
(※1)焼き鳥のたれに鶏の脂を加え、熱した備長炭を投入し炭の香りを移す。それをメーカーズマークと合わせて冷凍庫で冷やし、固まった脂を取る。醤油、みりん、シェリー酒・アモンティリャードを加えて味を調える。
(※2)※1の醤油、みりん、シェリー酒・アモンティリャードで調味する前のもの。
〈つくり方〉
①ミキシングティンに、メーカーズマーク、自家製 焼き鳥リキッド、氷(分量外)を入れてステアする。
②氷(分量外)を入れたロックグラスに注ぎ、自家製 焼鳥スプレーを吹きかける。焼き鳥を炙ってグラスに添える。 
 

YAKITORI Fashioned(焼き鳥ファッション)のメイキング動画はこちら


YAKITORI Fashioned が The SG Club にて提供されます
2026年2月より、本記事でご紹介した YAKITORI Fashioned(焼き鳥ファッション)を The SG Club にてお楽しみいただけます。メーカーズマークのまろやかな味わいに、炭の豊かな香りと鶏の旨味が重なり合う、唯一無二のカクテルを、この機会にぜひご堪能ください。

PUBLIC BAR にてゲストシフトイベント開催
1月23日(金)20:00〜22:00、PUBLIC BAR(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー B2F)にて、永峯さんが YAKITORI Fashioned(焼き鳥ファッション)を提供するゲストシフトイベントを開催します。

体験イベント「Premium Maker’s Market」開催
「メーカーズマーク」のクラフトマンシップと世界観を体感できる体験イベント「Premium Maker’s Market」を、2026年1月23日(金)から25日(日)まで、東京・大阪の2会場にて開催します。
▼詳細はこちらから https://www.toranomonhills.com/events/2026/01/0229.html


永峯侑弥(ながみね ゆうや)
1986 年鹿児島県生まれ。自衛隊に勤務後、2010年横須賀でバーテンダーのキャリアをスタート。都内のバーで経験を積み、カクテルコンペティションで多数入賞した後、2019年SG Groupに入社。ファウンダー後閑信吾氏から味覚のセンスを買われ、The SG Club のヘッドバーテンダーに就任し、The World’s / Asia’s 50 Best Barsの受賞にも大きく貢献する。現在は、同グループのBeverage Director として国内外9店舗のクオリティチェックを行いながら、海外でゲストバーテンダーとしても腕を振るい活躍の場を広げている。


The SG Club について
「The SG Club」は、2018年に渋谷で誕生したカクテルバー。東京とニューヨークを拠点に世界で活躍するバーテンダー後閑信吾氏が率いる同店は、オープン直後から「World’s 50 Best Bars」「Asia’s 50 Best Bars」に名を連ね、常に世界的評価を得ている日本を代表するバーのひとつである。B1F「Sip」、1F「Guzzle」、2F「Savor」、3F「参階(Sangai)」とフロア毎に異なるコンセプトのバーからなり、国境やジャンルを超えた独自のアプローチとストーリーテリングで、訪れる人々を新しいカクテル体験へと誘い続けている。撮影場所は「The SG Club」の「Sip」。


インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸溜酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』『江戸呑み 江戸の“つまみ”と晩酌のお楽しみ』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。

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