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NEW2026.04.6 Mon

4月7日より『ビーフィーターブラック』が通常商品として発売決定!『ビーフィーター』の「赤」と「黒」。
スペシャルセッションで見えてきた
2つの定番ジンの使い分けとは

PR サントリー株式会社

ロンドン・ドライジンの王道として長年愛され続ける『ビーフィーター ジン 40度』。ロゴやキャップの赤色が印象的だ。そして、2025年秋に“ジントニックのためのジン”として限定発売された『ビーフィーターブラック』。通称「赤」「黒」と呼ばれるふたつのジンに向き合うのは、様々なカクテルコンペで好成績を残すなど、若くしてその実力を認められたバーテンダー朝倉美奈さん(東京・月島/BAR高木川内)と、「サントリー ザ・バーテンダーアワード2025」で、約500名バーテンダーの中から見ごとチャンピオンに輝いた若林将太さん(神奈川・梶が谷/N-BAR)だ。

クラシックの魅力をどう引き出すのか。清涼感溢れる香りをどうカクテルに昇華させるのか。互いに「赤」「黒」それぞれ1種類ずつ、計2種類のカクテルを創作し、それぞれの個性をグラスの中に描き出す。2つの『ビーフィーター』の活かし方を語り合った。

『ビーフィーター ジン 40度』、通称「赤」はレモンピール、セビルオレンジピールをキーに厳選された9種類のボタニカルでクリーンな風味と爽やかな柑橘香を実現。『ビーフィーターブラック』、通称「黒」は、9種類のボタニカルにレモンバーベナとタイムのボタニカルを加え、レモン香る爽快な飲み口を実現。(撮影場所/BAR 新井建具店)

「ブラック」の登場で『ビーフィーター』に2つの定番が揃った 

『ビーフィーター』の存在感を語り合う若林将太さん(左)と朝倉美奈さん(右)。偶然にも、2人は同じ年の生まれ。

1863年の誕生以来、世界中で愛されるジン『ビーフィーター』。170カ国以上で流通し、ジンのトップレベルのシェアを誇る。
王道の『ビーフィーター ジン 40度』のラベルには、赤い服のロンドン塔の衛兵隊と赤いロゴが描かれ、ボトルのキャップも赤。150年前から変わらないレシピを守る伝統のジンの合言葉は、印象的な「赤」だ。
そして、2025年秋に登場したのが『ビーフィーターブラック』。当初、数量限定での発売だったが、多くのバーテンダーから高い評価を受けたことにより、2026年4月7日に通常商品としてラインナップされることになった。ジントニックのために開発されたジンで、苦味を抑えた味わいと清涼感のあるレモンの香りが特徴だ。

朝倉 「赤」はジンの中ではとてもバランスがよく、ジントニックにもマティーニにも使える幅の広さが特徴だと思います。

若林 本当にそのとおりですね。我々バーテンダーにとっては長く使い込んできた馴染みがあり、お客様にとっては飲みなれた存在で、どちらにとっても「安心感」があります。ジュニパーベリーがしっかりきいていて、シトラスが香り、骨格やキレのよさもある。マティーニをはじめ、クラシックカクテルをつくるときのゆるぎない安定感があるジンだと感じています。

朝倉 定番の「赤」に馴染んでいただけに、『ビーフィーターブラック』が登場した時は、驚きました。飲んでみると、とてもすっきりしていて、かなり苦味が抑えられた印象でした。日本人にとって飲みやすい、“軽やかですっきり”という方向性にぴったり当てはまるような。なので、ジントニックだけではなく、すごくいろんなカクテルに使えそうだな、という印象を受けましたね。

若林 いい意味で見た目とのギャップがありますよね。「ブラック」と聞くと強い味を想像しがちですが、本当に苦味が抑えられていて実に爽快。やさしい飲み口で、“ジントニック専用”が頷けます。私の店のバーカウンターに「赤」と「黒」のボトルを置いておくと、お客様に『赤は知ってるけど、黒って何?強いの?』なんて聞かれます。そこで『まぁ、飲んでみなはれ』という感じでおすすめすると、その清涼感にびっくりされるんです(笑)。朝倉さんの言う通り、ジントニックだけではなく自在に遊んでいろんなカクテルをつくってみたい、と創作意欲が掻き立てられるジンです。

「赤」のカクテルはバランスとキレが冴えるショートスタイルに

『ビーフィーター ジン 40度』にふさわしいカクテルをふたりにリクエスト。朝倉さんは、日本酒を取り入れたオリジナルカクテル『寒戻(かんもどり)』を。若林さんは、クラシックカクテル『ホワイトレディ』を提案する。

朝倉 『ビーフィーター ジン 40度』の持つ「香り」と「奥行き」をより底上げするイメージでレシピを考案しました。「パラダイス」のツイストのイメージで、和歌山県北山村が原産のじゃばらを使います。みかんより酸味や苦味が強く、レモンより複雑な香味を持つ柑橘です。じゃばらを使用することで、『ビーフィーター』の持つ柑橘香が、より複雑で奥行きのあるものになるんです。燗冷ましの日本酒をわずかに加えることで、旨味や円熟味がカクテルに加わります。日本酒の繊細でやわらかな味わいは、アルコール度数40度の「赤」であれば邪魔をせずまとまります。

BAR 新井建具店の2階に、2025年に開店した「BAR 高木川内(たかぎかわうち)」を切り盛りする朝倉さん。国産素材でつくる和のカクテルをテーマに、日本酒や本格焼酎もカクテルに使うのが店のスタイル。

朝倉さん考案の「寒戻(かんもどり)」。キレのある「赤」とじゃばらの酸味、燗冷ましの日本酒のふくよかさが一体に。カクテル名は、春先にふと寒さが戻る「寒戻」という言葉になぞらえた。

若林 『ビーフィーター ジン 40度』は知名度が高く、私たちバーテンダーが最初に扱うジンの1つです。ジュニパーベリーの風味やシトラス感、しっかりした骨格とキレのよさが魅力で、クラシックカクテルをつくる際、シトラスを強めたい、あるいはキレをよくしたいという時にはこちらを選んでいます。なかでも、私自身、ホワイトレディは「赤」をメインに使っているので、今日もホワイトレディをおつくりしました。

名門のホテルバーを経て、住宅地に佇む「N-BAR」へと移り、店長としてカウンターに立つ若林さん。「バーは初めて」というお客も少なくなく、寄り添ったもてなしでバーやカクテルの魅力を伝えている。

若林さんは、王道のホワイトレディで「赤」の魅力を引き出す。ごくシンプルな材料ながら、シェークでやわらかな泡を生み、きりりと引き締まった飲み口で魅せる。

「黒」のカクテルは軽快さと爽快感が際立つロングカクテルに

続いて、『ビーフィーターブラック』の特徴を引き出したカクテルをつくり、お互いで飲み比べてもらった。

各自で考案したカクテルをつくる2人。完成したカクテルを互いに味わって、感想を語る。

朝倉 「黒」の爽やかさ、苦味を抑えた味わいを生かすため、「軽快さ」を大事にカクテルを考案しました。このジンの味わいを水割りで活かしてみたら、と想像し、華やかなレモンの香りをそのまま使うのではなく、柑橘の蒸留水として加えることでさらに引き立たせています。基本の9種類のボタニカルから「黒」で追加されたレモンバーベナ、タイムなどのグリーンを感じるアロマとの親和性が高い抹茶リキュールと抹茶で、コクと奥深い香りを高めます。まずは上の層をそのまま飲んでジンと抹茶の香りを愉しんでいただき、よりさっぱりした飲み心地を愉しみたい場合は、よくかき混ぜて飲んでいただけたらと思います。お昼からでも飲めるような味わいになりますし(笑)、2種類の表情が愉しめます。カクテル名『玄朧(げんろう)』の「玄」は、「黒」「奥深さ」を表します。どうぞ召し上がってみてください。

若林 めっちゃ、おいしいです!「黒」の柔らかさがよく出ていますね。まさにお昼から飲めるようなイメージです(笑)。抹茶と『ビーフィーター』を合わせた上の層は、ハーブのニュアンスやレモンとの調和などしっかり「黒」の存在感が感じられて、このジンを使う意義が伝わってきます。下のレモネードの層と混ぜるとまた印象が大きく変わるところもなるほど、と思わせられます。

朝倉さん作『玄朧』を味わう若林さん。「おいしい!抹茶の層だけ飲むのと、混ぜて味わうのとでは印象がまるで変わるのもユニークです」

『玄朧』は、“ジンの水割り”から発想して考案。明るい時間からでも飲めるようなフレッシュな爽やかさ。

若林 「黒」は遊び心のあるジンと受け止め、私なりの遊び心で、生い茂る緑に包まれるようなジンフィズのツイストを創ってみようと考案しました。その名も、“青々とした”や“生い茂った”という意味の『ヴァーダント フィズ』です。「黒」の持ち味のまろやかさ、ハーブのニュアンスをふんだんに感じていただけます。レモンバーベナとタイムを強調し、スパイス感、レモンの清涼感、ジャスミン茶の爽やかさを合わせて飲みやすい味わいに仕上げました。この爽やかさと飲み心地のよさは、「黒」でなければ出せません。どうぞお愉しみください。

朝倉 香りが豊かですね!私は抹茶と合わせてみましたが、ジャスミン茶もきれいにまとまっていて、「黒」はお茶との相性がかなりよいと感じます。

若林さん作『ヴァーダント フィズ』を味わう朝倉さん。「ビーフィーターブラックとお茶の好相性を確信しました。カクテル創りの可能性が広がります」。

ジンフィズのツイスト『ヴァーダント フィズ』。「青々としたフィズ」のネーミングのとおり、ハーブの香りと爽やかさに包まれるような飲み心地。

『ビーフィーター』の2つの定番で広がる可能性とは

若林 「赤」は“安心感のあるキレ”、「黒」は“遊び心のあるやさしさ”と自分のなかで銘打って、カクテルに活かしたいと思いました。具体的には、クラシックカクテルに重きを置くなら「赤」。とくにマティーニは、顕著に『ビーフィーター』の特徴が出ます。私は、マティーニはジンを常温保存してつくるスタイルを取っているのですが、「赤」でつくると、まろやかになりつつ、骨格がしっかり感じられてすごくいい塩梅のマティーニがつくれるんです。「黒」はロングカクテルで軽快に。創作意欲をかき立てられるままに冒険できると思います。

朝倉 「赤」は他の副材料との馴染みのよさやしっかりした骨格を活かしながら、スタンダードのツイストに仕立てたいですね。日本酒や焼酎といった日本のお酒をアクセントに加えるのもいいと思いました。「黒」は、スパイスやハーブのようなグリーンのアロマを足すと、まったく違う表情を引き出せます。お客様に驚きを与えるカクテルを提案するのにぴったりですね。味わいがまろやかなので水割りのほか、お茶との相性のよさから温かいお茶割りにも可能性を感じます。

若林 2つの『ビーフィーター』をラインナップすることで、お客様に飲み比べの提案もできますよね。ジンの多彩な魅力を伝えるきっかけになると思います。

 朝倉美奈さんがつくる『ビーフィーター ジン 40度』を使ったカクテル『寒戻(かんもどり)』

朝倉さんによる『寒戻(かんもどり)』のメイキング動画はこちらからご覧いただけます。
寒戻(かんもどり)
〈材料〉
・ビーフィーター ジン40度… 40ml
・じゃばら果汁…20ml
・燗冷ましの日本酒(※1)… 5ml
・シンプルシロップ… 5ml
・じゃばらのピール
(※1)生酛造りを使用。60度ほどまで燗をつけ、常温に戻す。
〈つくり方〉
シェーカーにすべての材料を入れ、氷(分量外)を加え、シェークする。グラスに注ぎ、じゃばらのピールを絞りかける。

 若林将太さんがつくる『ビーフィーター ジン 40度』を使ったカクテル『ホワイトレディ』

若林さんによる『ホワイトレディ』のメイキング動画はこちらからご覧いただけます。
ホワイトレディ
〈材料〉
・ビーフィーター ジン40度… 40ml
・コアントロー… 10ml
・レモンジュース… 10ml
〈つくり方〉
シェーカーにすべての材料を入れ、氷(分量外)を加え、シェークしてグラスに注ぐ。

 朝倉美奈さんがつくる『ビーフィーターブラック』を使ったカクテル『玄朧(げんろう)』

朝倉さんによる『玄朧(げんろう)』のメイキング動画はこちらからご覧いただけます。
玄朧(げんろう) 
〈材料〉
・ビーフィーターブラック… 40ml
・抹茶… 1/2 tsp
・KANÁDE〈奏〉 抹茶(抹茶リキュール)… 10ml
・みかんとレモンの皮の蒸留水(※1)… 15ml
・レモンジュース… 15ml
・シンプルシロップ… 12ml
・サントリー天然水… 60ml
(※1)レモン、みかん各1個分の皮を蒸留機に入れ、熱湯を注ぎ、出来上がりの分量100mlを目安に蒸留する。
〈つくり方〉
①タンブラーに氷(分量外)を入れる。
②ビーフィーターブラック、KANÁDE〈奏〉 抹茶、みかんとレモンの皮の蒸留水を茶碗に注ぎよく混ぜておく。
③ ①のタンブラーにレモンジュース、サントリー天然水、シンプルシロップを加えてステアする。
④ミキシンググラスに氷(分量外)を入れ、②を漉しながら注ぎ、ステアで冷やす。
⑤ ③に静かに注ぐ。

 若林将太さんがつくる『ビーフィーターブラック』を使ったカクテル『ヴァーダント フィズ』

若林さんによる『ヴァーダント フィズ』のメイキング動画はこちらからご覧いただけます。
ヴァーダント フィズ
〈材料〉
・ビーフィーターブラック… 30ml
・自家製グリーンハーブ&スパイスコーディアル(※1)… 20ml
・レモンジュース… 10ml
・自家製ジャスミン&レモングラスティーソーダ(※2)… 適量
(※1)ディル、レモンバーベナ、カルダモン、ホワイトペッパーを攪拌し、水を加え、加糖して軽く煮詰める。
(※2)ジャスミンティーの茶葉に水500mlとレモングラス5本を入れ、冷蔵で約12時間置いて水出しする。専用の加圧シェーカーでカーボネート(炭酸ガスを注入)する。
〈つくり方〉
①タンブラーに氷を入れる。シェーカーにビーフィーターブラック、自家製グリーンハーブ&スパイスコーディアル、レモンジュース、氷(分量外)を入れてシェークする。
②タンブラーに注ぎ、自家製ジャスミン&レモングラスティーソーダで満たす。 

▼プロフィール
朝倉美奈(あさくら みな)
福島県出身。大学卒業後、24歳でバーテンダーのキャリアをスタートし、「レトロバー 木馬館」などで修業。2022年、拠点を東京・銀座に移し、「BAR東京」をはじめ数軒のバーで経験を積む。その間、積極的にカクテルコンペティションに参加。2021年第26回、2022年第27回「全国エリートバーテンダーカクテルコンペティション」全国大会出場。「カンパリグループカクテルグランプリ2023」第3位。「東京インターナショナルバーショー2023 第8回なでしこカップ」グランプリ。2025年10月より、月島「新井建具店」2階の姉妹店「BAR 高木川内(たかぎかわうち)」を任される。農村スピークイージーをコンセプトに、国産素材でつくる和のカクテルを提供。

BAR 高木川内(たかぎかわうち)
■住所/東京都中央区月島3-7-5 2F
■営業時間/19:00〜
■定休日/Instagramにて要確認 
■Instagram/@bar_takagi_kawauchi

▼プロフィール
若林将太(わかばやし しょうた)
神奈川県出身。映画『カクテル』や漫画『バーテンダー』を見てバーテンダーに憧れ、20歳で街場のバーからキャリアをスタートする。「ホテルニューオータニ東京」にて5年にわたってホテルバーテンダーとして経験を積む。その後、神楽坂「EDEN CELLAR(イーデン セラー)」の立ち上げに携わり、2025年より住宅街に佇むバー、神奈川・梶が谷「N-BAR」店長に就任。同年、「サントリー ザ・バーテンダーアワード2025」優勝を果たす。

N-BAR
■住所/神奈川県川崎市高津区末長1丁目51-13 マルティ22 102
■営業時間/19:00〜
■定休日/火曜日。その他のお休みはInstagramにて要確認 
■Instagram/@waka_n_bar


インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』『江戸呑み 江戸の“つまみ”と晩酌のお楽しみ』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。

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