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2022.07.26 Tue

バカルディで楽しむサマーカクテル
in Bar LIBRE GINZA(前編)

バカルディ スペリオール、バカルディ ゴールド編

今年6月、突如、銀座の地下に現れた「ジャングル」をコンセプトにしたバー「Bar LIBRE GINZA」。今回は、「バカルディで楽しむサマーカクテル in Bar LIBRE GINZA」と題し、オーナーバーテンダー清崎 雄二郎さんに、暑い夏にこそ楽しみたい、サマーカクテルをおつくりいただきました。バカルディ スペリオール、バカルディ ゴールド、バカルディ クアトロ、バカルディ エイトの4アイテムについて、それぞれの特徴を活かした清崎さんおすすめのカクテルを前後編の2回に分けてご紹介します。前編となる今回は、カクテルベースとしてバーテンダーの皆様から絶大な信頼を得るバカルディの定番アイテム、バカルディ スペリオール、バカルディ ゴールド編です。

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暑い夏にこそ楽しみたい、爽快なカクテル


炭酸の弾けるような爽快感や、甘味と酸味のバランスがとれたジューシーでトロピカルな風味を感じるカクテルが、暑い夏には最適ではないでしょうか。いろいろな材料を用意するのが難しい場合でも、レモンやオレンジなど柑橘系のスライスを加えてソーダで満たすハイボールなら手軽に楽しめると思います。もしアンゴスチュラビターズがあれば、5dashesほどしっかり入れるとその苦味によって全体の味わいが引き締まり、立体的に。ビターズの代わりに柑橘のピールを苦味として用いてもいいですね。
夏のフルーツを使う際には、その甘味と酸味、香りを活かせるようなカクテルを作ることがポイント。スペリオールはパイナップルを使ったフィズや「ピニャコラーダ」のほか、パッションフルーツの「ソルクバーノ」や桃の「ダイキリ」など、スタンダードカクテルのアレンジに用いても美味しいです。また、レモンやライムの酸味を強めに入れてもかまいません。一方、ゴールドは酸味を入れ過ぎるとリッチなフレーバーが消えてしまいます。甘酸味の比率に気をつけたり、香りだけを乗せる感覚でピールを効かせると良いでしょう。



清崎さんに訊く「バカルディ スペリオールの味わいの特徴と魅力」


ラムカクテルのベースとして使いやすく、万人受けする味わいのスペリオール。フルーツなら何でも合いますし、特に柑橘系はその風味を引き立ててくれます。シェリー、ライムと合わせた「クォーターデッキ」や、ライムを搾ってソーダで割った「ラムリッキー」なら、スペリオールのシャープな味わいを活かした爽やかな一杯に。また、甘味と酸味のバランスが重要なカクテルのベースにすると、上手くまとめてくれます。
ライトでスムース、良い意味でラムの個性的なフレーバーが前面に出過ぎないところが定番カクテルのベースに選ばれる理由のひとつかもしれません。


テイスティングノート
香り:フルーティー(ライム・バナナ)
味わい:ライトで甘い、ココナッツ
余韻:ほんのり甘く、スムース

バカルディ スペリオールのおすすめのカクテル


ダイキリ


スペリオールのシャープな味わいを活かしつつ、クリアでライトな甘味のあるダイキリに仕上げるため、パウダーシュガーを使用しました。シロップに比べるとやや溶けにくいので、クリーマーで混ぜてからシェイクしています。そのままでもドライで飲みやすいですが、氷を1つ浮かべると保冷されて見た目も涼しげに。


レシピ
・バカルディ スペリオール / 45ml
・ライムジュース / 15ml
・パウダーシュガー / 2tsp

つくり方
材料をシェイクして、カクテルグラスに注ぐ。



清崎さんに訊く「バカルディ ゴールドの味わいの特徴と魅力」


 2~3年かけて熟成されたゴールドは、コクや深みが出てきます。樽由来のバニラ香とシトラス香があるので、ソーダで割ってオレンジピールをかけたハイボールでシンプルに楽しむのがお勧め。ロックでも美味しいですし、ウイスキーが好きな人や飲み慣れた人にも召し上がって頂きたいラムです。
フルーツの中でも特にパイナップルとの相性が良く、僕のオリジナルカクテル「デイジー」ではマルティーニ ロッソなどと合わせて作ります。ライトに飲みたければスペリオール、アルコール感と厚みが欲しいならゴールドといった使い分けをすると良いのではないでしょうか。


テイスティングノート
香り:フルーティー(ライム・バナナ)
味わい:ライトで甘い、ココナッツ
余韻:ほんのり甘く、スムース

バカルディ ゴールドのおすすめのカクテル


ジャングルバード


マレーシアで生まれたカクテルで、甘味と酸味がしっかりと入ったトロピカルな一杯です。パイナップルが入っているのでシェイクすると泡が立ちやすく、ふわっとしたテクスチャーに。ゴールドの深みと、カンパリのビター感が骨格とボリュームをカクテルに与えてくれます。ガーニッシュはミントやセージ、ローズマリーといった爽やかなハーブにしても。お花やパイナップルの葉を添えれば、ティキ感がアップします。


レシピ
・バカルディ ゴールド / 45ml
・カンパリ / 15ml
・パイナップルジュース / 45ml
・ライムジュース / 15ml
・シンプルシロップ / 10ml
(ガーニッシュ)
・ドライライム / 1枚
・ナスタチウム / 1枚
・ピンクペッパー / 適量

つくり方
材料をシェイクして、ゴブレットに注ぐ。氷を1つ加えて、ガーニッシュを飾る。


清崎 雄二郎(きよさき ゆうじろう)
東京ドームホテルのメインバー「BAR2000」の立ち上げに携わる。その後、神楽坂「喜えん」にて店長として立ち上げから10年バーテンダーとして携わり、2011年に自身の店、池袋「Bar LIBRE」を開店。2021年には会員制バー、池袋「NoLIMIT」を開く。「バカルディ・マルティニ・グランプリ世界大会2008」優勝、イタリア・トリノでの世界大会出場。2015年「ディアジオ ワールドクラス2015日本大会」ファイナリスト、シグネチャー部門優勝。2015年にフランスで開催した「ヘネシーミクソロジーコンペティション」に日本代表として出場し、世界大会優勝。その他、受賞多数。バーやレストランのコンサルティングやホテルスクールの講師も勤め、多岐にわたって活躍。

Bar LIBRE GINZA
東京都中央区銀座1-6-6 ARROWSビル地下1階
03-6263-0560
公式Instagram
https://www.instagram.com/barlibre_ginza/
「銀座の地下に潜む秘密のジャングル」をコンセプトに、2022年6月オープン。コーヒーやハーブ、ボタニカル、スパイスなどさまざまな素材を用いた8種類のシグネチャーカクテルをメインに、約300種類のお酒が楽しめる。店内に配された熱帯植物や天井に広がる星空が、まるでジャングルにいるようなシーンを演出。15時からの営業で、夕食前の1杯にも立ち寄れるようアペリティフカクテルも豊富に提供している。


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インタビュー・文 いしかわあさこ
バーとカクテルの専門ライター。ウイスキー専門誌『Whisky World』の編集を経て、フリーランスに。編・著書に『The Art of Advanced Cocktail 最先端カクテルの技術』(旭屋出版)『バーへ行こう』『ウイスキー ハイボール大全』『モクテル & ローアルコールカクテル』(スタジオタッククリエイティブ)などがある。2019年、ドキュメンタリー映画『YUKIGUNI』にアドバイザーとして参加。愛犬の名前は“カリラ”。


後編の記事はこちら

   

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