
2026.05.13 Wed
『タンカレー ナンバーテン』とお茶でつくるジンカクテル「TANQUERAY TASTEMAKERS with WORLD CLASS」ネグローニの構造に即席リキュールと煎茶を織り込み、軽やかさと複雑味を生む
山﨑創世さん(Grace Note)[PR]ディアジオ ジャパン株式会社
スーパープレミアムジン『タンカレー ナンバーテン』を核に「お茶」を合わせ、「いまのジンカクテル」を表現するプロジェクト「TANQUERAY TASTEMAKERS with WORLD CLASS」。
日本のトップバーテンダー8名が、お茶の味わい、技術、発想を重ね合わせ、ジンカクテルを考案。クラシックカクテルのツイストや世界の潮流を起点に、新しい表現に挑む。本企画では、背景にあるに意図やプロセスに光を当て、現代のジンカクテルの可能性をひも解いていく。
2人目は、山﨑創世さん。根、果実、葉を使い、ネグローニの再構築したカクテルを提案する。
■撮影場所/Bar Dealan-Dé(東京・西麻布)
京都の民家の合間を縫うように伸びる小路を奥へ奥へと行く。本当にこの先にバーが?なんて不安になるロケーションに、山﨑創世さんのバー「Grace Note」はある。
茶室のにじり口を思わせるような、小さな入り口。明るい時間帯からの営業で、一歩入れば、高い天井から自然光がそそぐ空間も気持ちいい。リアルなスピークイージーを地で行き、ギャップに満ちたバーは、日本人のみならず、敏感なインバウンドにも知られる存在に。日夜ここを目指してバー好きがやって来る。
『タンカレー ナンバーテン』とお茶。その課題に山﨑さんが出したひとつの答えは、ネグローニの分解と再構築だ。クラシックカクテルの王道にして、世界でもっとも親しまれているワールドセリングカクテル第1位であり、自身が好きなカクテルでもある。
「タンカレー ナンバーテンをベースに、普遍的な構造をあえて分解し、再構築し、さらにお茶を合わせることでどんな相乗効果が生まれるのか。そんな好奇心からネグローニを選びました」
山﨑さんが着目したのは、『タンカレー ナンバーテン』の代名詞である“シトラスハート”だけではない。 オレンジやライム、グレープフルーツなどから生まれる爽やかな柑橘の香りとは別の方向性だ。
「マティーニをつくると香ってくる、わずかな加水によって立ち上がる“吟醸香”のような柔らかな甘味。その奥に潜む“土っぽいニュアンス”といった多層的なフレーバーに注目し、『地中から地上へと伸びる1本の木』をイメージしました。特にアーシーな土っぽいニュアンスを引き上げるように構成しています。合わせる茶葉は、新芽の爽やかな青々とした香りと、やわらかな旨味をもつ煎茶がとくに相性がいいと考えて取り入れました」
山﨑創世さんは、『タンカレー ナンバーテン』に潜むアーシーなニュアンスに着目。シーバックソーンというスーパーフルーツと熟成感のあるテキーラを合わせて、土っぽさを表現。
カクテル名は「Under the Tree 」。土に根を張る一本の木を連想し、根、果実、葉といった植物を構成する要素をネグローニに当てはめる。
ベースには、煎茶をインフューズした、『タンカレー ナンバーテン』を使用。そこに、コリアンダー、アンジェリカなどのボタニカル由来のアーシーなニュアンスを引き上げるべくシーバックソーンを採用。プレミアムテキーラ、アガベシロップを組み合わせた“即席リキュール”をつくり、真紅のクランベリーのベルモットを重ねることで、酸味と土っぽさを引き上げ、軽やかでいてビタースイートな骨格を生む。
「カンパリを使わずにネグローニはつくれるのかという興味もありました。よりたくさんの方に飲んでもらえて、次の1杯につながりやすいドリンカブルな味わいも意識しています。『Grace Note』は京都にお店を構えているので、ゲストの皆様にお楽しみいただける地のものは積極的に使用していて、今回のカクテルには京都・宇治の煎茶を使用しました。宇治の煎茶は、特に新緑の香りのような爽やかさと、渋味の奥にある上品な甘さが魅力です。ネグローニのビタースイートの味わいにブーストをかけ、更に爽やかな青さを重ねてくれる煎茶を選びました」
煎茶は渋味が出過ぎず、爽やかな青々しい香りをトップに感じるように、冷蔵庫でゆっくりと時間をかけてインフューズする。クランベリーベルモットはネグローニらしい赤い色味を生み、フルーティーさを増幅。煎茶の瑞々しいグリーンノートと重なることで心地良い余韻が続く。
「ネグローニのビタースイートを分解し、より立体感と余韻を長く感じるよう再構築しています。クラシックネグローニに比べてやや甘めにつくっているので、食前だけでなく食後でもお愉しみいただけると思います。フルーティーさも魅力なので、お酒を愉しめるようになり始めた若い女性や、彼女の前でかっこつけたい若い男性にも飲んでいただけたら嬉しいです」
山﨑さん考案の「Under the tree」。見た目はネグローニ。味わいは、狙いどおり、次の1杯へと続く軽やかさとやわらかさがある。
- Under the Tree(アンダー ザ ツリー)
- 〈材料〉
- ・煎茶タンカレー ナンバーテン(※1) …30ml
・シーバックソーンアガベ(※2)…20ml
・クランベリーベルモット …15ml
・アンゴスチュラビターズ …2 dash
・オレンジピール…1片
(※1)『タンカレー ナンバーテン』100mlに対し、京都産の煎茶の茶葉1gを漬け込む。
(※2)シーバックソーン(ユーラシア大陸に自生するグミ科の植物の実を使用。「サジー」や「シーベリー」とも呼ばれるスーパーフルーツ)をテキーラ『ドン フリオ レポサド』に漬け、アガベシロップを加える。 - 〈つくり方〉
- ①ミキシンググラスに煎茶タンカレー ナンバーテン、クランベリーベルモット、シーバックソーンアガベ、アンゴスチュラビターズ、氷(分量外)を入れ、ステアする。
②グラスに氷(分量外)を入れ、オレンジピールを絞りかける。
山﨑さんによる『Under the Tree(アンダー ザ ツリー)』のメイキング動画はこちらからご覧いただけます。
山﨑創世(やまさき はじめ)
1989年山口県生まれ、滋賀県出身。小学生の頃から音楽に親しみ、大阪芸術大学音楽学科に進学し、ドラムを専攻。大学卒業後、ライブ演奏も行うアコースティックバー『BAR BANDS』を友人と共に開き、8年働く。その間、日本バーテンダー協会滋賀県支部に入り、バーテンディングの基礎を学びながら、カクテルコンペティションに挑戦。「ACCOR ASIA PACIFIC 2019 INTERNAL COCKTAIL COMPETITION Country Final Japan」優勝、「WORLD CLASS 2021 JAPAN」TOP 10 など、さまざまな大会で受賞。2019年、外資系ホテルでヘッドバーテンダーに就任。熊本「夜香木」、大阪「CRAFTROOM」などで経験を積み、2024年3月、自身のバー「Grace Note」を開業。店名は、音楽用語で「装飾音符」を意味する。
Grace Note
住所:京都府東山区北御門町270-3
Tel:070-9009-1823
IG:@gracenote_kyoto
特集『タンカレー ナンバーテン』とお茶でつくるジンカクテル「TANQUERAY TASTEMAKERS with WORLD CLASS」
インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』『江戸呑み 江戸の“つまみ”と晩酌のお楽しみ』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。
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